牛乳の「安全検査」拒否など、異常な明治HD株主総会
6月29日開催の明治HD株主総会に、株主54名の賛同を得て51項目の事前質問書を提出していた私たちは、総会参加と同時に会場(ザ・プリンスパークタワー東京)2ヵ所入口前で宣伝行動を実施しました。総会での答弁は、経営姿勢や福島原発に関わる質問事項への答弁を回避し、さらに議場発言は一人2点以内に限定。賛同株主らの多くの発言挙手の中から、小関団長の質問しか認めず、しかも発言途中で打ち切るなどの異常な運営でした。特に、チェリノブイリ原発事故で多くの子供たちが甲状腺ガンを発症し、その原因が牛乳汚染による内部被爆だったことを指摘して、「牛乳の独自の安全検査を実施すべき」との質問には、「行政機関の発表に基づいて安全確認している」と拒否する等、企業体質の異常さを改めて鮮明にしました。私たちは、終盤に向かう都労委を全力で闘いながら、牛乳の「安全・安心」の危機的状況など、「労働争議を抱えている状況ではない!」との世論構築に向け奮闘します。
聞く耳持たずではいけません。多くの質疑で開かれた総会に!
静岡県掛川市から総会に参加された高木さんは、発言の機会なく準備してきた質問を宣伝に参加していた争議団員に手渡して行きました。その内容を紹介します。
いまスパーでは、明治北海道十勝バターを取り扱っている店舗が少ないのが現状です。ところが、雪印北海道バターはほとんどの店舗で売っています。
第一の質問、なぜ、明治北海道十勝バターを取り扱いしている店が少ないのか。また、雪印北海道バターは、なぜ売れているのか解りやすく教えて下さい。
第二の質問、これらの問題を解決するために、社長・貴方は、社員のために、職場環境を改善すると共に、低賃金を是正し働きやすい職場にすること。それはなぜか、年収400万円以下の社員に、良い商品を作らせることは無理です。これらの問題を改善し、社員の皆さんに、安全で美味しい商品をたくさん作っていただくことが、明治乳業を日本一の乳業メーカーにするための第一歩です。現状を正しく認識し、経営に取り組んで頂きたい。
総会は、議長を務める社長のものではない。株主の意見を広く取り寄せることが、健全な企業活動として社会に貢献することではないでしょうか。