明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

明治乳業出身浅野茂太郎明治HD会長 2014年旭日重光章受章 「色あせ」させることなく争議解決の決断を

2015年01月02日 17時01分19秒 | お知らせ
あけましておめでとうございます

 2015年正月2日、争議解決求め当事者責任の浅野茂太郎会長宅に訪問・新年挨拶を行ってきました。
残念ながら留守の様子でした。やむなく、下記要請書と近隣にポスティングしたチラシを封書で投函してきました。


                            2015年 1月 2日
明治ホールディングス株式会社
代表取締役 会長 浅野 茂太郎 殿
                       明治乳業争議支援共闘会議
                          議 長  松本  悟
                       明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
                          団 長  小関  守
要 請 書
新年のご挨拶を申し上げますと共に年頭にあたり
争議全面解決に向けた経営能力の発揮を強く求めます
ご承知の通り、私たちの闘いは市川工場事件から30年目を迎え、全国9事業所の事件も21年目を迎えます。貴殿も承知の通り、長期に及ぶ経過のなかでは、労働委員会や裁判所から「和解」で解決することを積極的に促す指揮もありましたが、いずれも貴殿ら貴社の否定的な対応で不調に終わっているのです。私たちは、株主総会でも繰り返し貴殿を始めとする経営陣に対し、「経営能力を発揮して労働争議を解決すべき」と求めていますが、それは二つの角度から提起している極めて正当な要求です。  

第一は、労働委員会や司法がいかなる判断を示そうとも、貴社が旧明治乳業時代から行ってきた、不当労働行為や人権否定の差別攻撃は、歴史的事実だということです。
貴社は、1960年代後半から高揚する労働組合活動に危機感を強め、全国主要工場に「インフォーマル組織」を結成し、労働者を「赤組」「白組」「雑草組」の枠組みに分断。そして、「赤組」の烙印を捺した労働者らに対し、見せしめ的に徹底した仕事差別や、昇給・昇格差別を行うなど、人権否定の労働者管理を行ってきたのであり、これらは明治乳業に在籍していた多くの労働者が体験した歴史的事実なのです。
重要なのは、貴殿自身が市川工場時代に労働者を管理する立場から体験したことなのであり、その意味でも貴殿は争議終結に責任を負うべき当事者だということです。

第二は、貴社を始め乳業・食品業界をめぐる経営環境のさらなる悪化の問題です。
円安、物価高を背景に熾烈さを増す国内市場から、世界市場を目指す企業間競争も激化の一途です。さらに、安倍政権が強引に推進するTPP協定によって、酪農には壊滅的な打撃、そして、国内乳製品工場も操業停止の危機が予測される事態です。
これら、厳しい情勢を乗り切るためには、消費者に「安全・安心」を提供する食品企業として、健全な企業活動に立ち戻ることが決定的なのであり、企業イメージも含め会社を疲弊させている労働争議を、さらに継続すべき大儀などはないのです。

今年は、浅野会長の経営能力と判断力の発揮こそが、強く求められる年になります。
年頭にあたり、長期労働争議の全面解決への英断を改めて強く要請いたします。
以上


【チラシ】

30年になる労働争議の早期解決を  求められる明治HD・浅野会長の英断
「食の安全・安心」と  働く者への人権擁護は車の両輪

 明治乳業から株式会社 明治へと社名は変わっても、長期にわたって変わることなくくり返されているのが働く労働者への人権否定です。その最たる証が、30年にもなる労働争議をいまだに解決しようとしない会社のかたくなな態度にあります。
 いま㈱明治はたび重なる不祥事・製品事故。多発する死亡災害。絶えることのない労働争議と、ブラック企業の様相を呈しています。
 働く者の人権を否定する企業には消費者の人権・生命も守れません。まさに「食の安全・安心」と職場で働く人たちへの人権擁護は車の両輪。
 いま明治に人権擁護を求める闘いが労働委員会で争われていますが、その争議の早期解決を求めて、この地域に住む明治ホールディングス・浅野茂太郎会長に新春の要請に伺っています。

●2000年以降30件にもなく製品事故
●半世紀の間、絶えることない労働争議
●36年間に7人もの死亡災害
●放射能混入牛乳・ミルクの原因隠ぺい
   ―こんなこと許せますか―
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謹賀新年

2015年01月02日 09時48分07秒 | お知らせ
今年が正念場 悔い残さぬ闘いで必ず解決の道筋を!

 都労委不当命令から1年5ヶ月余、争議団は様々な困難を乗り越えながら、「今年が正念場!」の熱い決意で新年を迎えました。今秋には証人審問から結審への局面が見通せる中労委では、改めて事件の本質と全体像を鮮明にし、「累積格差」の救済を獲得すること。同時に、異常企業体質の明治に解決への決断を迫る包囲運動の強化が目標です。三十年争議の集大成の決意で頑張ります。年頭にあたり、重ねて特段のご支援をお願い致します。 

明治乳業争議団
団長  小関  守
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