明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

粉ミルク官製談合・放射性汚染含め不祥事にダンマリ、異常な労働者管理を改めて告発!

2012年12月04日 11時58分33秒 | レポート
11.27全労連・東京地評争議支援
明治ホールディングスに207名が参加


争議団を代表して、小関 守団長の決意を紹介します

 明治HD前にお集まりの皆さん本当ご苦労様です。最初に当該争議団を代表して心からお礼を申し上げます。

 さてみなさん、わたしたちは今、二つの角度からこの明治HDと株式会社明治に対し、労働争議の全面解決を迫っているところです。その第一は、食の安全・安心を巡って、明治HD、明治乳業の異常な企業体質がメディアの報道も含めて極めて鮮明になっており、放置しておける状況ではなくなっていることです。

 先ほど、榎本さんのご挨拶にもありましたが、明治の学校給食牛乳や乳児用粉ミルクからの放射性セシウム検出は、低線量内部被曝への心配を抱えるお母さん方を始め多くの消費者に衝撃を与えました。

 しかし、明治は、政府が定める基準値以下を理由にして、汚染原因の解明も、自主検査の数値すらも、いまだに公表していない、こうゆう状況にあるわけであります。

 そして皆さんそれだけではありません、この粉ミルクの病院への納品をめぐって、実は談合問題が発覚したことであります。
談合事件で埼玉県警から事情徴収された明治の社員らは、「重要な引き継ぎ事項として行われていた」と自供しているのであり、まさに、会社の組織ぐるみで長期に行われていた犯罪行為であり、浅野HD社長及び明治の川村社長の責任は重大です。しかし、この事件でも明治だけが謝罪もせず、ダンマリを決め込んでいるのです。

 さて皆さん、明治グループの不祥事・不正行為の絶えない企業体質の背景には、1960年代から働く労働者を赤組、白組、雑草組と、分断して管理することで労働争議が絶えない等、「もの言えば唇寒し」という、そういう強制的な高圧的な職場管理をやってきたそれが背景にあるわけであります。

 私たちは、この様な明治グループの企業体質の是正を求め、そして食の安全・安心を守るために全力で闘っていますが、それは、先ほどのお話にありましたように、「働く労働者の人権を守れないような企業では、食の安全・安心を求める消費者の人権も守れない」、これが私たちの長い間闘ってきた結論であるからです。

 いま、株式会社明治に争議解決の決断を迫っているもう一つの問題は、昨年の11月に東京都労働委員会で全国事件が結審していることです。間もなく命令が交付されるというそういう重要局面にあるわけであります。私たちは、その都労委命令を契機に何としても28年目という長期争議の、全面解決という道筋を必ず切りひらく、そういう決意でいま運動をしているところであります。

 皆さん、私はこの場から改めて明治HDの浅野社長に対して、明治グループが本当に食の安全・安心を担う世界的な企業として飛躍をめざすならば、その前提問題として、異常な労働者管理の象徴であるこの長期争議を解決すべきだ、このことを提起するものであります。

 明治乳業争議団、全国64名の闘いであります。しかし、残念ながら11名もの仲間たちがならず者のレッテルを貼られたまま無念の思いで亡くなっています。その仲間たちの思いを全部背負って私たちは闘っています。額に汗する者が報われるそうゆう社会、職場をと頑張っています。長期の闘いとなっていますが、このままでは人生終えられないその決意で団結を深めて運動を強めています。
明治乳業争議必ず近いうちに解決への道筋を切りひらきます。
皆さまの最後までのご支援を心からお願いをして、当該争議団を代表としての決意とします。ありがとうございます。
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