明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

(株)明治「学校給食牛乳異臭事件」生産者(酪農家)や子どもたちの「過敏性」に原因をなすりつけ、問題を終わりにさせないように!

2017年12月21日 15時33分37秒 | お知らせ
株式会社明治・戸田工場製造の学校給食牛乳「異味、異臭」問題での委員会傍聴記
新宿区区議会 文教こども家庭委員会(12月13日)

 9月22日製造され25日に給食として出された牛乳に、「異臭等」の苦情が新宿区内小学校・中学校で1301人が「異味、異臭」などを感じた問題となり文教こども家庭委員会で議論されました。

【株式会社明治の原因の見解】

 株式会社明治からの原因調査にあたった発生原因の報告からすると、お申し出品では風味に若干違いが感じられましたが、その他の検査結果に以上はなく、製造工程にも異常は認められませんでした。
としながら、「生乳は気温、湿度、乳牛のエサなどの飼育環境により風味が変化します」。また、「風味に敏感な生徒様が通常品とは異なる風味に感じ取られたものと考えております」。が、発生原因としている事件です。

【各議員からの発言要旨】

 幸のことに健康被害ありませんでしたでは、ことがすむ問題ではありません。今後も同じような問題が起こる可能性があることと、子どもたちに大きな影響を与えたことから、食の「安全・安心」を提供させる責任を果たさせるためにも、真の原因解明を求める全会派から厳しい質疑が行われました。

 行程上、5カ所(5名?)で検査しているが、そもそも味に問題があるものを提供した自体にも問題があり、チェックを行う人に問題はなかったのか。結果的には誰一人異常を見極めることができていなかった。今後検査員の質の向上に努めていきたいといいますが疑問は解消できない。との指摘もありました。

 異味、異臭とか風味と言うけれども、結局、まずいものを出したと言うことですよ。そういった「認識の範囲」なんですよこの明治は。子どもが敏感だ、敏感だと言うけれど実際に飲んだのは子どもですから。当たり前の事の認識がないってことですよね。不思議でしょうがないですよね、

 明治という会社が気に入らないとか言うのではないけれども、牛乳ばかりでなく他のものなどにも新宿区を中心として食材の提供というのは厳しいってことを、生産者と供給者に示すことが重要で、姿勢を示していくことが重要と考えていくことです。

 余りにも誠意が見られない。言葉の使い方にしても「異味、異臭」を「風味」という言葉に置き換える会社がどの様に使っているかわからないのですが、世間一般的通用しないような表現で使っていることは如何な事かなと思います。
 使用した牛乳が特定されたエリアの牛乳に「異味、異臭」があったといっていますが、それはどこなのかは言いませんと、迷惑をかかるからと言っているのですが、原因がはっきりしなければ酪農家の方にもっていって改善をさせることなどをしていかねば、再発防止にならない。元々つくったところがどうであったのかをしっかり調査したりしなければ、再発防止にはならないと思う。
 クーラーステーションにくる牛乳がどこから入ってどこに出したのかをきちんとさせ、この地域のものが「異味、異臭」があったのだとお知らせした方が、原因の改善になっていくことなので決して酪農家に迷惑をかけるということにはならないと思います。このことは明治がやるべき根本的問題だと思います。
 
 情報公開について教育委員会から会社に求めていますが、酪農家のプライバシーの関係で明らかにできない、の一点張りを繰り返していて真相がわからないまま、今のままでは根本的な問題解決になっていきません。
 
 会社明治の説明で最も納得できないのは、「異味、異臭」を訴えた子どもたちがいても、あくまで味覚に敏感な子どもたちだから「風味の違い」を感じ取ったからだとなっています。だから何も問題がなかったように強調されている。明らかに普段とは違うといっている状況から、ここに結論つけることはありえません。

 今年6月に茨城県でも類似した問題が発生しています。学校給食牛乳で370人が体調不良、異臭訴えが日本経済新聞で見ました。茨城の事例でも「風味の違い」ということで、問題がうやむやになってしまっています。今回の明治に関わらず業界の共通した問題があるのでしょうか。
業者や工場を変えたとしても、今後も同様の問題が発生して、「風味の違い」の以上の説明が得られなかったどうなりますか。また、業者を変更しなければならないし問題はずっと解決しません。
今後、問題が起きた後の対応を改善することや同じことを繰り返さないようにするするために、類似問題が発生した際に、「風味の違い以上」に原因が特定できるように「情報公開」の姿勢を問うべきです。
牛乳については、新宿区が直接関わることができないので、都に対して新たな「企業情報開示」や「説明責任」を果たせるよう働きかけることを要望します。

【傍聴 後記】

 各会派の議員の皆さんが、子どもたちの健康と命を守るために食材の「安全・安心」を自ら確認することの重要性。とりわけ、納入する業者に対し厳しいチェック体制を施させることが重要だとし、今回の明治の回答報告書をみる限り原因の信憑性を伺うことができないと厳しく教育委員会に問題提起をし、真の問題解決のために追及していただくことが全会派共通した議論でした。

 さァ、明治よ酪農家、子どもたちに原因があったとしたことを戒め、本当の原因を表明し謝罪することを強く求める。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 東京地裁から「和解勧告」すら... | トップ | 明治に真っ当な企業にする為... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お知らせ」カテゴリの最新記事