明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

中労委に対し、大企業の不当労働行為と差別のやり得は許さないという、毅然とした立場での真摯な命令作業を

2016年10月09日 10時01分43秒 | お知らせ


小関団長から中労委に呼びかける

 中労委前行動にご参加の皆さん、ありがとうございます。
 当該争議団を代表して心からお礼を申し上げます。また、労働者・労働組合の団結権擁護と迅速な権利救済に向け、日々ご奮闘されている中労委の職員お一人お一人に心から敬意を表します。

 都労委の極めて異常な判断に基づく不当命令の全面的な見直しを求め再審査を闘っている明治乳業事件は、5月19日の結審から4ヶ月余りが経過しています。私たちは、審査の到達点に基づく正確な事実認定と判断が行われるならば、間違いなく救済命令が発出されるものと確信しています。
先ほど、東芝事件で勝利和解した石川さんの連帯挨拶でも明らかなように、明治乳業事件は、中労委で争われ救済されてきた多くの大企業争議と同じ、「典型的な不当労働行為・差別事件」です。事件の全体像は極めて鮮明です。不当労働行為の動機は、

① 1960年代後半から旧明治乳業が、8千名の生産体制を6千名体制にする大規模な「人減らし合理化」を計画したことでした。

② ところが当時、全国の主要工場には、いま争議を闘っている労働者らを中心に、「働く者の生活と権利を守ってこそ労働組合」、「安全な 食品を消費者に届けるのが食品労働者の誇り」という立場での旺盛な活動があったのです。
 当然のことながら、会社の強引な人減らし「大合理化」に反対する全国的な運動が大きく高揚したのですが、この変化に危機感を強めた会社は、

③ 組合活動の旺盛な主要工場で職制機構を総動員し、「インフォーマル組織」を一気に結成して労働組合支部の乗っ取りと弱体化を画策した こと。

④ そして、労働者らを「紅組・白組・雑草組」と分断し、昇格や仕事差別で脅しながら転向を迫るなど組織的かつ執拗な攻撃によって、主要 工場の組合支部執行部をインフォーマル組織で独占することに成功したこと。

⑤ それと同時に、職分・賃金制度を抜本的に改悪し、組合活動家集団に大幅な職分・賃金差別を可能とするシステムを導入し、差別管理の体 制を強めたこと。

⑥ さらに、「インフォーマル組織」での乗っ取りに成功しなかった工場には、本社の人事権を発動して、職制組合員らを大量に転勤させ、強 引に申立人ら集団との力関係を逆転させて、会社の意に沿う組合に変質させたのです。

⑦ 申立人らを少数派に追い落とした後は、賃金制度の改悪を重ねながら、申立人ら集団の弱体化を一貫して強めてきたのが、明治乳業事件の 全体像なのです。

 私たちが中労委での立証を通して確信しているのは、これら事件の全体像を鮮明に
する事実関係が、多くの証拠によって全て裏付けられているということです。皆さん、これらの事実が不当労働行為に当たらないという判断が許されるでしょうか。
 私たちは、あの頑なで異常企業体質の明治HD及び(株)明治に、長期争議の全面解決への決断を迫るには、中労委からの救済命令が決定的に重要だとの決意で奮闘しています。私は中労委に対し、大企業の不当労働行為と差別のやり得は許さないという、毅然とした立場での真摯な命令作業を心からお願いし、この場での決意と致します。

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