明治乳業争議団(blog)

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不当解雇、賃金差別なくせ! 大阪労連争議解決求め、明治HDの大口株主「みずほ銀行大阪支店」へ要請行動展開

2021年12月29日 12時15分27秒 | お知らせ

大阪労連と大阪争議団共闘会議は10日、秋の争議支援総行動に取り組みました。

大阪市中央区・みずほ銀行大阪支店前

大阪市北区・淀屋橋や大阪地裁前で早朝宣伝し、府内10の企業・事業所、自治体への要請・抗議宣伝行動を繰り広げました。

 主催者挨拶で菅義人大阪労連議長は、これまで多くの労使紛争を勝利解決してきた一方、日々新たな違法な不当労働行為事件が引き起こされていると指摘。憲法や労働法制に基づく労務管理や労働者保護行政実行される社会への転換が急がれると強調し、権利侵害に反省のない政治を大本から正し、憲法の理念が尊重される職場と社会を目指そうと訴えられました。

 また、大阪争議団共闘会議の粕屋武志議長は、地道なたたかいや世論を広げる私たちの運動こそが、労働者の暮らしを守る大きな力になる。不当行為を許さないという声を大にして一日力を合わせて頑張ろうと呼びかけました。

 この行動に、明治乳業大阪争議団もエントリーしてみずほ銀行大阪支店前で、半世紀に及ぶ人権無視の組合員差別を告発し、組合員の高齢化が進む中、人道上の観点からも一日も早い解決が必要だと筆頭株主(現在は大口株主)として責任を果たせと行動を展開しました。

要請団

大阪労連・遠近幹事、大坂争議団共闘会議・松本特別幹事、当該争議団・井村副団長で要請。

みずほ側の対応は支店としては特別行動できない。しかるべき部署にきちんと伝えるといつも通りの対応。

争議団共闘の松本特別幹事が、「私も何回か要請に伺っているが進展が見られない。私たちは嫌がらせのためにこんな行動をしているわけではない。この争議が1日も早く解決できるように対応していただきたい。それまでは年2回伺い続けなければならない」と厳しい対応を求めました。

【大阪支店への要請書を紹介します】 

                                       2021年12月10日

株式会社 みずほ銀行

 大阪支店 支店長 様

                                    明治乳業争議支援関西共闘会議

                                      議 長 川辺 和宏

                                    明治乳業大阪争議団

                                      代 表 伊藤 武治

                        要 請 書

最高裁の不当な決定を受けて日本一長期にわたる労働争議がまだ続きます 

   明治の主要大株主として貴行の真価発揮がより一層強くもとめられている局面です

 すでにお伝えしてきましたが、明乳争議は東京都労委への申立43件の内、わずか4件について審理が終わったにすぎません。都労委には39件もの未審理事件が残留しているのです。従って今、都労委ではこの39件の未新理事兼をどう進めていくのか調査が進められているところです。

 今日まで繰り返しお伝えしてきましたが、明治乳業差別事件は1960年代から明治乳業の全国主要工場で高揚する労働組合活動に危機感を抱き、会社が組合の弱体化、変質を目指したことに端を発します。

 まず、明治は本社主導で職制機構を総動員し、全国主要工場で次々と「インフォーマル組織」を結成し、労働組合に介入を始めました。合わせて職分制度を変更し、賃金体系も「職分給」へと変更しました。さらに会社は今までどおりものを言う労働者を「赤組」インフォーマル組織加入者を「白組」、どちらにも属していない労働者を「雑草組」と分断し、「赤組」と判断した労働者に対して、賃金・昇格や日々の作業であからさまな差別をおこない続けてきたのです。こうした中で「雑草組」とみられた労働者を「あいつら(=赤組)のようになってもいいのか」と脅し、労働組合を変質・弱体化させてきたにです。しかも、「赤組」とレッテルを貼った労働者等らに対して、「赤虫」「赤ダニ」「生産疎外者」「無能力者」などと誹謗し、「まじめに働く者と同じ賃金を支払うわけにはいかない」「労務管理の基本は変えない」と公言し、定年までこうした差別が継続されたのです。

 明治が半世紀にわたって取り続けたこうした行為は、人道上も許されない行為であり、明らかな不当労働行為そのものなのです。

 「赤組」か「白組」か、どちらに帰属しているかで定年まで継続された差別!定年後の今日まで「年金」を通して引きずらなければならない、まさにお生涯を通した明治による差別なのです。すでに18名もの申立人が人間の尊厳を取り戻せないまま他界しています。

 今日まで明治の製品事故・不祥事は続いています。「働く者の人権が守れない企業では、食の安全も守れない」の思いを益々強め、「赤虫」「赤ダニ」など明治によって貼り付けられた卑劣なレッテルをはぎ取り、人間としての尊厳を取り戻すまで人生終えることはできません。

 今、私たちは新たな決意のもとで、37年目に入る長期争議の集大成の闘いとして争議に立ち向かっています。こうした私たちの思いをお汲み取り頂き、明治にとって主要株主である貴行が争議解決のため、より強くご尽力頂けることを改めて切望いたします。

                                                   以上

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