明治乳業争議団(blog)

働くルールの確立で人間性の回復を!

「明乳全国事件」で審査指揮を歪曲、都労委審査課へ要請

2011年07月11日 12時43分07秒 | レポート
事実認定・判断上のリスクが、会社に帰することは当然


6月27日午後4時より、支援共闘会議・争議団は、都労委審査課へ5回目の要請を行い、全国から寄せられました団体署名500筆提出(総提出数2500筆)しました。
 
 冒頭、支援共闘会議松本議長は、会社の置かれている情勢にもとづいて、震災後の福島東電原発事故放射能にかんして、牛乳に対し、食の安心・安全の観点から「放射性検査」と「工場名が記号」明記で、どこのものか解らないなどを消費者が求めているにもかかわらず、「検査はしない」と答えている。チェルノブイリ事故から子供の甲状腺ガンの原因は、牛乳からの汚染問題が報じられている。真剣にとらえるべきだ。
 都労委審査が進んでいるが、会社の個々の「あら探し」で聞くに堪えない。資料開示問題で、賃金資料等が紛失していると云うが、誰が、どうしてなのかを求めていただきたい。すでに、8人が死亡している公正な判断をお願いしたいと要請しました。
(告:奇しくもこの日、大阪申立人大井修さんが2年6ヶ月の闘病生活かいもなくご逝去されました。合掌)

 この間、相対比較なし立証の規制と賃金などの資料開示を求めてきました。3月25日調査期日の調書を見ても、市川工場事件で同人が提出した、人事考課成績分布及び同期・同学歴における職分分布に関する資料に相当する資料を提出するよう促した」と記録されています。
 しかし会社は、この審査指揮を故意に歪曲して、貴委員会から「会社が市川工場事件で提出した、職分や人事考課成績の分布資料と同様の資料が、本件で提出できない理由を書面で出して下さい」と指示された等とその内容を歪め、「人事制度の運用については既に市川工場事件で立証済みである」とか、「重複して立証する必要はない」と主張する等は、資料開示の必要性を故意に歪めるものであることを再度明らかにしました。
今回の要請で改めて強調したのは、委員会として公式に求めた「資料開示」が、拒否された場合の事実認定・判断の在り方の問題を、松陰学園事件など同種事件への命令例・判例を踏まえた、審査・判断こそが求められていることを強く要請しました。
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第2回明治HD株主総会、事前質問に内容ある責任回答なし

2011年07月04日 11時39分23秒 | レポート

牛乳の「安全検査」拒否など、異常な明治HD株主総会


 6月29日開催の明治HD株主総会に、株主54名の賛同を得て51項目の事前質問書を提出していた私たちは、総会参加と同時に会場(ザ・プリンスパークタワー東京)2ヵ所入口前で宣伝行動を実施しました。総会での答弁は、経営姿勢や福島原発に関わる質問事項への答弁を回避し、さらに議場発言は一人2点以内に限定。賛同株主らの多くの発言挙手の中から、小関団長の質問しか認めず、しかも発言途中で打ち切るなどの異常な運営でした。特に、チェリノブイリ原発事故で多くの子供たちが甲状腺ガンを発症し、その原因が牛乳汚染による内部被爆だったことを指摘して、「牛乳の独自の安全検査を実施すべき」との質問には、「行政機関の発表に基づいて安全確認している」と拒否する等、企業体質の異常さを改めて鮮明にしました。私たちは、終盤に向かう都労委を全力で闘いながら、牛乳の「安全・安心」の危機的状況など、「労働争議を抱えている状況ではない!」との世論構築に向け奮闘します。

聞く耳持たずではいけません。多くの質疑で開かれた総会に!


 静岡県掛川市から総会に参加された高木さんは、発言の機会なく準備してきた質問を宣伝に参加していた争議団員に手渡して行きました。その内容を紹介します。

 いまスパーでは、明治北海道十勝バターを取り扱っている店舗が少ないのが現状です。ところが、雪印北海道バターはほとんどの店舗で売っています。
 第一の質問、なぜ、明治北海道十勝バターを取り扱いしている店が少ないのか。また、雪印北海道バターは、なぜ売れているのか解りやすく教えて下さい。
 第二の質問、これらの問題を解決するために、社長・貴方は、社員のために、職場環境を改善すると共に、低賃金を是正し働きやすい職場にすること。それはなぜか、年収400万円以下の社員に、良い商品を作らせることは無理です。これらの問題を改善し、社員の皆さんに、安全で美味しい商品をたくさん作っていただくことが、明治乳業を日本一の乳業メーカーにするための第一歩です。現状を正しく認識し、経営に取り組んで頂きたい。

 総会は、議長を務める社長のものではない。株主の意見を広く取り寄せることが、健全な企業活動として社会に貢献することではないでしょうか。
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みずほ銀行本店、日本生命本店、第一生命本店、りそな銀行東京本部が真摯に応対

2011年07月02日 18時30分46秒 | レポート
明治HDの大口株主4社に事前質問書持参で懇談・要請


 6月22日午後2時30分から、明治HDの筆頭株主みずほ銀行本店、他大口株主3社に対、すでに、6月15日提出しました明治HD第2回株主総会に対する「事前質問書」(HP声明・文書参照)を携えて、懇談・要請を行いました。

みずほ銀行本店側窓口対応の小島氏と小林氏が応対。
支援共闘会議松本議長から本日の要請ごとは、3月11日の東日本大震災を境にすべてが変化してきている。特に、消費者が放射能汚染を心配して明治に問い合わせたが「検査はしていません」。しかも、これからもしませんと応えている。「食の安全・安心」を消費者に納得させることをないがしろにしている。この様な事で信頼を勝ち取ることはできないし、消費者は納得しない。この様な状態で、明治HD・株式会社 明治が争議を抱えている情勢かと問いかけ、一刻も早く筆頭株主として、やるべきことをやっていただきたいと強く要請しました。

 引き続き「事前質問書」の構成について、5本の柱の項目に沿って骨子を説明し、みずほ銀行筆頭株主として総会に参加し、質問項目への実現に向けて、その立場を是非取っていただくことを求めました。

 これらの情勢と質問書説明に対するコメントを求めましたが、筆頭株主として直接労使の関係に踏み込むことはできない。まして株主としての役割力量は現状ではないと申し上げざるを得ない。と、建前を述べるに等しい応対でした。
従来の責任担当者が、出張で不在を承知の上で申入れをしていることもあり、一歩踏み込んだ受け応えに発展しなかったのかもしれません。

 参加者の江東区労連川村副議長、北区労連野中事務局次長からも筆頭株主としてしっかり仕事をしてほしい旨要望し、最後のまとめとして松本議長は、みずほさんは、もっと労働者の痛みを分かるべきだと詰問しました。

 みずほ銀行の後、3手に別れて、日本生命、第一生命、りそな銀行へ懇談をしました。
それぞれから、直接的には何もできませんが、皆様方が来られたことを明治に伝え、また、内部のかかる担当部署にはかっていきますとコメントがありました。
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