とび出すな、車のあとにまた車。
これは娘が小学生だった頃、道新からもらった鉛筆に金文字で刻んであった交通標語で、
「とび出すな」の後にくる言葉といえば「車は急に止れない」しか浮かばない私には、
なんて斬新なんだろうといたく感心したのですが。
いやぁ、走っててね、この場合の走るは車じゃなくて、脚を交互に繰り出し私が走っていたのですが、
具体的に書くと分かる人ははっきり目に浮かぶと思うのですが、
旧国道5号線、交通量の多い夕暮れ時の旧国道5号線、
あのレトロスペース坂会館の向かい側の歩道をぜぇぜぇ走っていたら、
私の前方約3メートル、建物の影から一匹の白っぽい猫が突然猛ダッシュ、
歩道を突っ切り車道へとび出した!
ぐぁぁぁ、見たくない!
瞬時に、血に染まる白い猫の姿、急ブレーキを踏む車を想像してしまい、
もう心臓一気に沸騰なのに血の気が失せ、
あわわとぐぇぇで、きっとムンクの叫びみたいな顔になってたと思うのですが、
見たくないという思いとは裏腹に、しっかり目は猫を追ってしまった。
いやぁ、猫の神様っているんでしょかね。
あるいはこの白っぽい猫はこの一瞬を狙っていたのか。
車が走っていなかった。
上下線(でいいのか?)とも見事に車の流れが猫一匹無事通過できる分だけ途切れてて、
渡り終えたと思ったらもう車の往来で猫の姿は見えなくなってしまった。
いやぁ、神業だと思いました。
って、あれは飼い猫なのか野良猫なのかわかりませんが、
道路を渡ったということは? 戻ってくるのか?
危険だからと教えることもできないし。
あの猫、ダッシュするタイミングきっかり計ってたんでしょかね。
驚きの出来事でした。