毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 147

2015-10-09 23:54:54 | 本 2

 

「本離れ」が進んでいるかも。

買わなくなった、(あまり)借りなくなった、そして読む時間ががくんと減っている。

このままいったら月3回ではなく月1回、あるいは不定期気が向いたときシリーズになってしまうかも。

でも読んで間があくと忘れてしまうから、やっぱりそうもいかないか。

そして、たいした感想も浮かんでこないのね。

面白くなかったとかじゃなくて、読み終わって、すとん、終了って流れになってきています、私の中で。

 

さ、今回もウルトラライト版で。

だけど、ひとつ良きお知らせとおいうかサービスが用意されています。

最後のほうで登場すると思うけど、

直行されてもかまいませんので、どうぞ。

 

初めて読まれる方は驚かれると思いますので、簡単に説明しますと、

9のつく日で区切り、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。

はじめたころはメモがわり、記録、思いだす導火線のつもりだったのですが、

もう今ではこれは習慣でしょか。

あとは感想にも紹介にもならない雑文です。

 

 

 

 ワンピース巻七十九 LUCY!!/尾田栄一郎

ドフラミンゴはまだ生きてる!!!

 

 

いきなりワンピース(笑)。どうしてこうワンピースって話が込み入ってるんでしょね。

伏線だらけだし、登場人物多いってもんじゃないし。

で、79巻読んでて思ったんだけど、やっぱり私はエース喪失から立ち直っていないんだなと。

サボに期待したいけど、やっぱりまだまだエースの光の後ろの懐中電灯だな。

すみません、つい手近なところに停電用に準備した懐中電灯が置いてあるので・・・。

で、おそろしいことに、1巻から読み直したくなってきています。

でも、好きなエピソード(私はウォーターセブンが、ロビンがそげキングが、

ガレーラカンパニーがフランキーが大好きだ!そしてメリー号で号泣する)を読み返すのは、

何度読んでもいいけれど、そうじゃないところはやっぱり手薄というかさぼり読みになり、

結局また話が見えなくなりがちになるんだよな。

しかし、私が生きているうちにワンピースの最終回読めるんだろか。

あと何十年かかるんでしょか。尾田さん、休暇欲しいだろうな。

 

ウルトラライト版のはずなのに、どうしたんだ、長くなってしまった。

 

 

 

 人生激場/三浦しをん

ッと銀色の玉を吸い込んだ。昼は時流に逆らえずフリスクを持ち歩く沢渡部長の、夜

 

なんだかもうしをんさんはエッセイのほかは、小説は読む気がしなくなってきている。

一応新刊予約はいれてあるけれど、ちょっとした空き時間や、厭なことがあったときなど、

ついつい手に取っ手しまうのがしをんさん、川上弘美さん、未映子さん。

で、意外と頭に入らないというか、のこらないのもしをんさん。

不思議なことに、読んだそばから忘れてゆきます。

インパクト強すぎたのだけ部分的に残ってるかな。すごいザル読みです。

 

 

 

 火花/又吉直樹

「準備したものを定刻に来て発表する人間も偉いけど、自分が漫才師であることに気づか

 

 

きたきた、図書館予約本。

といってもね、運よく受賞前に予約入れてあったのでこの時期にまわってきて、

私の後ろには2500人以上の予約者が連なっております。

穂村弘さんの本での対談で、「あ、この人(又吉くん)、意外」と想い、

次に「第2図書係補佐」を読んでみたら読みやすくて相性もよさそうに感じ、

火花を予約いれておいたら、あとはご存じのように受賞となりました。

で、読んでみると、芥川賞作品って難解文学って印象強いんだけど、

この私でもすらすらと最後まで読み通すことができるわかりやすさでした。

お笑い芸人という立場が有利になるかマイナスになるか、なんて浮かんだのですが。

 

 

 

 

 きれぎれ/町田康

ぱーい。と三度いってから、えーい。とまた例の奇声。いたるところに紗のような

 

 

町田さん、好きです。

といっても今年になってから読み始めたのですが、すでに14冊(リピ含む)。

で、この「きれぎれ」は芥川賞受賞作品で、もんのすごい世界です。

このリズム感、言葉の組み合わせ、速度、色彩、ユーモア、臭い、

滅茶苦茶のようで、実にしっかり計算されつくしていて、どの言葉をとってみても、

他の言葉に置き換えることができない構成になってるんだろうな、科学式?

私ね、町田さんノーベル賞とってもいいんでないかと思うのですが。

でも、前にも書いたと思うけど、町田さんの日本語、これ他国言語にしてしまうと、

伝わらない伝えられない、持ち味削がれてしまいそうな気がする。

 

 

さて、冒頭に書いた、良きお知らせとおいうかサービス。

なんと、その町田さんの作品が今、ネットで読めるんです。

 

 

 

 宇治拾遺物語/池澤夏樹=個人編集 日本文学全集08

 

 

以前、川上未映子さん現代訳のたけくらべをこの文学全集で読みましたが、

今度は町田康さんが現代語訳で、「奇怪な鬼に瘤を除去される」、

つまりは「こぶとりじいさん」の話を書いているのですが、これがまたすごいというか、ぶっ飛んでいる。

私、2回読んでしまいました。

今蘇る、21世紀のこぶとりじいさん。

未映子さんのたけくらべがすごくまともだったんですね、今思うと。

無料公開されていますので、ぜひとも読んで、町田康さんを体験してみてください。

 

奇怪な鬼に瘤を除去される/町田康 河出書房新社

 

「ここまで言うんだからマジじゃね? やっぱ、瘤、いこうよ、瘤」

 

 

 以上、結局ライト版じゃなかった147回でした。