100km歩くとすると、どれくらいの時間がかかるか。
時速5kmだと20時間。
20時間歩きっぱなしというのは無理な話で、途中ご飯を食べなければ動けないし、
トイレにも行くし、休憩しなければ先が続かない。
歩き始めのペースを終始キープできるかというとそうあまいものではなく、
途中なにか不調、どこか痛くなり始めたらペースはどんどん落ちていきゴールはどんどん遠くなる。
初めに親切に説明をすればよかったと今さらながら気が付き、
コース図と各チェックポイント(CP),タイムリミット表を載せます。
スタートは7月6日午前7時、ゴールが閉まるのは7月7日午前9時15分。
26時間15分内に帰ってこなければならないのです。
100kmといっても私はまだ84.6kmだけどリアル100kmの人も同じこの時間内に帰還するのが条件。
「*大会名に「100km」とありますが、高低差が最大486mと過酷なため、距離を縮めて運営しております。」
と大会概要に記載されてあるとおり、後半50kmを過ぎたあたりから上りが始まり、
摩周湖第一展望台、第三展望台と山一つ分10km以上上り続け、
そのあと摩周湖下りで一気に下る。
私のアタマの中では新ひだか町での50kmの大会に支笏湖までの33kmをくっつけたイメージだったのですが、
実際に歩いてみてわかった大きな違いは、真っ暗右も左も暗幕に包まれた暗闇の世界だったということ。
この暗闇はイメージがまるっきり足りなかった。
問答無用の闇。闇、闇、闇。
上の標高差の図はリアル100kmになっているので、
23kmあたりから先16km分マイナスしてもらうといいかんじになるかと。
3CP道の駅 摩周温泉を過ぎたあたりからぽつぽつと雨が降り始め、
といっても傘をささなくても平気なくらいの降りかた、小雨。
私の前方を歩いている人はレインコートを3回着て、3回脱いだ。
私はというと雨具は出さず、
ファンシー奥義、
てるてる坊主を出した(笑)。
強そうなおばさんなのですが、30%ファンシーでできています(笑)。
このかえるのピクルスてるてる坊主は、どの大会にも必ず潜ませ密かに持参、同行二人。
もちろんいつもはパスファインダーの中で待機なのだけれど、
今回はまわりに誰もいないことと、雨が止んでほしくて初めて外に出し大会デビュー。
真面目に雨止みました(笑)。
900草原 東京ドーム300個以上が入ってしまう町営牧場。
天気がよければ大パノラマが見渡せたのでしょうけれど。
ちなみにここに来るまでちょいとした上りでした。
4CP 900草原では、おそばとおにぎりが配給。
各CP,休憩所には飲料水(ペットボトル)や食べるものが用意してあるので、
食料を持ち歩かなくてもいいのはありがたいことです。
なにか個人的に好きなガッツ食だけ持ち歩けばいい。
レストハウスよ、さようなら。
相変わらずの一人歩きで、
町の中ならまだしもこんな牧歌的風景の日が落ち始めた郊外では前方に人がいないと心細い。
誘導員さんの制服やライトが見えると心底ほっとする。
だれ?
キタキツネってこんな色だったけ。
何かほしいのか近くに近くに寄ってきてじっと私の顔をみているのだけれど、
アイフォンを取り出すとそそそそそーと離れて行く。
かなりぶっちゃい顔をしてて、アップで写したかったのだけれど。
バス移動を含め3日間で見た野性動物は、
エゾシカ、タンチョウ鶴、キタキツネ、ウシ、おそらくテン、
そしてまさかのヒグマ2頭出没(これは見なかったけれど)、それから得体の知れない恐怖の物音。
心臓止まるかと思った。
何度も時計を見ていたのだけれど、各CP到着時刻をまるっきり覚えていない。
写すことすらしなかった。
900草原を出てから日没が迫り、
5CPへ向かう途中で日が落ちた。
5CP到着は19時30分頃だったのではないかと、今日の外の明るさと比べ予測しています。
一人歩きが許されているのは日没まで。
5CP ピュア・フィールド風曜日から先はヘッドライトを装備していないと失格、
必ず複数名でグループを作り摩周越えをすることになっています。
といっても、私の前後を歩いている人は見当たらず、
900草原を出た時に見えていた後姿の人はコンビニに入っているのか道を外れたか(?)のか居ず、
複数名でと謳っていても強制ではないらしく、
その場にともに歩いてくれる相手がいなければソロで単独で進むしかないわけで、
まぁそれも人生かと、怖いけれどやるしかないと覚悟しながら5CPに入ったのでした。
続く。
パンフ目にした時から、夜間に街灯もない摩周越えなんて、変な大会だなぁ~と感じてましたけど。
プログで紹介されている注意事項拝見して、爆笑してしまった!
夜間は獣道そのものじゃないですか。
大雪山を例にとれば15時までに下山ですけど。。。。
この後、もっと凄い話でるの??
このブログにも近づかないほうがよいのでは。
この後凄い話が出るわけでもありませんし。
何を期待されているのかわかりませんが。