ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

秋には涙?

2010年09月27日 | 見る聴く感じるその他
△ハチ君近影。最近「別の犬ごっこ」をして遊んでいます。これは「柴のふりをしたラブラドールごっこ」です。「チャウチャウ」バージョンもあるんだけど、それは嫌がって撮影させてくれません。

 

 なんかあっという間に秋の気配が漂ってきましたね~。ついこの前まで暑さで参っていたのに・・・(^^;)でも相変わらず冷凍庫へのアイスの補充は欠かしません。
 このブログも月2回ペースになってしまっていますが(汗)、しのぎやすくなったので、もう少し更新頻度が上がるかも(^^)。

 
 さて我が家のテレビは、現在ほとんどDVD・ビデオのモニターと化しているので、TV番組を観ることはあまりないです。
 ところが、先日所ジョージさんの「笑ってコラえて! 3時間スペシャル 高校生の元気が世界をチョビっと変えるSP」内の、「(部活動の旅)チアリーディングの旅2010 完結篇」を偶然観ました。もう大感動でした。


     


 チアリーディング・ジャパン・カップ9連覇中の箕面自由学園高校と、それを追う3年連続ジャパン・カップ2位の梅花高校とがしのぎを削る様子をカメラに収めたものです。梅花の熨斗香里コーチは箕面の野口一江コーチの教え子である、という因縁もあり、手に汗握る場面の連続でした。


 何かに打ち込むことの素晴らしさを再確認させてもらいました。
 野口・熨斗の両コーチは、チアに対する厳しさを熟知しているのはもちろんですが、同時にケタ外れの「永遠のチア大大大好き少女」でもあるんです。だから厳しさと愛の同居した素晴らしいチームを作ることができるんでしょうね。両チームとも飛びぬけてアツい、いいチームです。


 主力選手の負傷、難易度の高い演技など、いろいろ壁はあるものの、前向きな姿勢で乗り切って、両チームともジャパン・カップ本大会へ勝ち進みます。
 準決勝を経て決勝へ残ったのは25チーム中8チーム。準決勝の得点の低い順に出場します。239点で2位通過の梅花は7番目、242点で1位通過の箕面は8番目。
 1位通過ながらも、僅少差で2位につける梅花を強く警戒する野口コーチ。2位通過の熨斗コーチは厳しいダメ出しをして、チームにカツを入れ直します。両者とも精神面が最後の支えだと見ています。
 そして本番。
 梅花の演技から出る気合いは強烈。弾け切って表現しています。失敗を恐れない、果敢な攻めの姿勢がスゴイ。「やってやってやり倒した」という表現がピッタリです。たぶん100%以上のものが出たんじゃないかな。本番でそれが出せるなんて、月並みだけど凄いことです。だからこそ、演技終了後に演じ切った喜びが爆発したのでしょう。緊張から解き放たれて思わず涙する者も。熨斗コーチも大興奮でした。叩き出した得点は実に268.5。9連覇中の箕面ですら滅多に出せない高いものでした。


     
     梅花高校レイダース


 逆に、梅花の演技のレベルの高さが痛いほど分かったからこそ、野口コーチは一瞬茫然とした表情を見せたのでしょう。
 そして、梅花への大歓声という重圧の中で始まる箕面の演技。ハイレベルの演技で梅花を突き離しにかかりますが、思わぬ痛恨のミスが出ます。しかし野口コーチはすかさず「あきらめるなっ!」の絶叫。メンバーも気持ちを切らさず全力を尽くします。このへんが観ていて唸らされたところですね。メンタル面の強さはもちろんでしょうが、全員が自分の立ち位置の責任を充分自覚していたんじゃないでしょうか。
 演技が終わった時の、刀折れ矢尽きて結果を悟ったようなみんなの表情が印象的でした。観客席にいる野口コーチからは「笑顔、負けるな」の悲鳴。それが聞こえたかのような、リーダーの「笑顔やで!(^^)」のかけ声。最後までベストを尽くした箕面のメンバーも素敵すぎる。


 箕面の得点は、、、準決勝を上回ったものの、梅花に20点近く離された249.0。でも、普段なら優勝していてもおかしくないものです。
 まさに狂喜乱舞する梅花チーム。やっと掴んだ初優勝。全力を出し切ったことの美しさが伝わってきます。とっても微笑ましい。画面を見ながら、ぼくも心の中で大拍手です。
 対照的に涙にくれる箕面チーム。声を殺して肩を震わせる野口コーチ。負けた悔しさ、ミスした悔しさ、いろいろな思いがあるでしょうが、やり切ったのは彼女たちも同じ、明日への活力に繋がる涙だと思います。そして、泣きじゃくるみんなに「頑張ったよ」と目に涙を浮かべて駆け寄る野口コーチ。ひとりひとり抱きしめて、「あきらめなかったよ」「大丈夫」と声をかけていきます。「ごめんなぁみんな」「あんたらが悪いんじゃないからさ・・・」、このセリフが言える指揮官、どれだけいるのかな。ぼくも人としてそうありたい、と思わせられました。


 試合後にインタビューを受けている野口コーチの後ろから、こっそり熨斗コーチが近づき、抱きつきます。「せんせ~(^^)♪」「あっ、こいつや!うっとうしいわ(^^)」と野口コーチ。「1年で奪回します。次10連覇したら引退します。(その時ワタシのトシは)いくつやねん」と言って大笑いしている野口コーチの前向きな思考回路、目指しているものの深さにも感動です。
「野口先生はチアをホンマに教えて下さった。先生を超えることが先生に教えてもらった感謝の気持ちを返す事かなって。。。だから先生にずっと師匠でいてほしい」と思わず涙をこぼす熨斗コーチ。こういう師弟関係、良いですね。人間としての魅力がないとここまで慕われないだろうし、食らいついていく気力があればこそ師と深い絆で結ばれるのだと思います。
 なんだか心が洗われたような、すがすがしい気持ちに満たされました。素晴らしいドキュメンタリーでした。観ているこっちもいっぱい涙が出ました(^^;)。


 その後の「日本列島金のヒヨコの旅」のコーナーでは、札幌の女子高生サックス奏者・寺久保エレナさんが紹介されてました。
 この名前、全然知らなかったんですが、最初の、教室でエレナさんが軽く音を出すシーンを観てビックリ!これはお金を払って聴かせて頂かねばならないレベルじゃないですか!カッコイイです。
 すでに今の日本のジャズ・シーンを騒がせる存在だったんですね~。今年3月には、あのケニー・バロン(ピアノ)とレコーディングしてるんだって!先日の「東京ジャズ」では、ロン・カーター(ベース)やオマー・ハキム(ドラム)という世界のトップをバックに従えて堂々の快演。CD、買っちゃおうかな~~(^^)


     
     寺久保エレナ


 それから、「探偵!ナイトスクープ」のDVDもたくさん借りてきましたよ。とくに好きなのは、「ゾンビを待つ3兄弟」「絵本を泣かずに読みたい」「バントヒットを決めたい」「恩師に会いたい」「プロポーズ大作戦2」などの感動系がたくさん収録されているVol.14です。またもや涙が流れまくりでした。
 桂小枝の「小ネタ集」とかのアホらしいものも、当然大好物ですが(^^)。
 そういえば、「昔タイガースにいたラインバック選手を訪ねて渡米したけれどすでに亡くなっていたことを知った依頼者がお墓の前で号泣する回」、「ルー大柴にそっくりな大好きなお爺ちゃんが亡くなって以来落ち込んでいる娘さんをルーさんが訪ねて元気づける回」、「思い出のたくさん詰まった桜の木が切られそうだがどうにもならないので最後にその桜で花見をしてお別れをした回」、などがDVD化されてないんです。どれも自分的には泣けるんだけどな~もう一度観たいな~~DVD化してほしいな~~~


 DVDといえば、こないだ観た「マリと子犬の物語」でも恥ずかしいくらい涙が・・・(*- -*)
 新潟県中越地震の時の被災地・山古志村が舞台です。
 父親役の船越英一郎さん、崖っぷちに犯人を追いつめるだけが得意技じゃないんですね。さすが「2時間ドラマの帝王」と呼ばれるだけのことはあります。存在感たっぷりです。
 子役の広田亮平くんと佐々木麻緒さんがこれまた(・∀・)イイ! とくに麻緒さんの大熱演なくしてこの映画は盛り上がらないです。
 「子供と動物を使えば安易に泣かせる映画はできる」というのを聞いたことがあります。この映画はまさに子供と動物が主役ですが、演技力で勝負してますね~。ワンコたちも頑張ってましたよ(^^)。
 ほんと、泣ける要素がたくさん盛り込まれていて、なんともベタな展開なんですが、恥ずかしいくらい映画のツボにハマってしまいました(^^;)。


     


 秋は感傷的になりがち、、、かな。そうでなくても映画とか観てよく泣くほうなので、さらに涙もろくなるかも・・・(汗)


 そうそう、秋の曲っていっぱいありますけど、好きな曲のひとつに「ティズ・オータム」があります。
 この曲、ジャズのスタンダードですが、「枯葉」や「ニューヨークの秋」「セプテンバー・ソング」などに押されて、秋の曲としては今一つ認知度が低い感じです。でも、とても美しいバラードなんです。
 下に貼った演奏は、2003年12月17日に兵庫県加古川市で行われた「有末佳弘クリスマス・ライブ」でのものです。ボーカルの林りえさんは有末さんの教え子で、神戸を拠点に活動している歌い手さんです。この頃の林さんの歌は、丁寧で穏やかな印象があります。「ジャズが好きやああああ!」と大声で叫んでいるわけではないのですが、水がジワジワお湯となり、徐々に沸騰していくような、内面での熱さがあると思います。
 自分の演奏についてですが、間奏部分は結構気に入っています。派手に弾きまくっているわけではないのですが、程よくリラックスできていて、自分の持つ音楽観をうまく現せている感じ、とでも言えるかな。
 ピアノに反応して仕掛ける自分、それにさらに反応する有末さん(ピアノ)と杉江稔さん(ドラム)。ベースの音の伸び・ビブラートのかけ具合・フレーズの歌い方など、理想に近づいているなぁ~って思っています。生きたビートも出ているし。ぼくってもしかしてゲイリー・ピーコック?スコット・ラファロ?(^^)(すぐこうして調子に乗るからダメなんですよね~ タハハ 汗)
 これで少しでも秋を感じて下さったらうれしいです。゜(*゜´∀`゜)ノ彡☆



「ティズ・オータム」
有末佳弘(pf)、MINAGI(b)、杉江稔(drs)、林りえ(vo)
※イヤホンまたはヘッドホンを繋ぐと鮮明に聴けます(^^)


オマケ
     
     ハチ君の寝顔。あどけないですね~ きっと飼い主に似(略)

     
     ハムスターのポテチ嬢が気に入った様子。仲良くね。・・・ん?もしや美味しそうだと思って・・・(慌)



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コメント (12)
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