【Live Information】
板橋文夫FIT!+3@岡山蔭涼寺
(2016.11.2)
・板橋文夫(piano)
・瀬尾高志(bass)
・竹村一哲(drums)
・類家心平(trumpet:guest)
・纐纈雅代(sax:guest)
・高岡大祐(tuba:guest)
板橋文夫氏のピアニスト生活は国立音大在学中に始まりました。
活動歴はすでに半世紀近くになりますが、より自由なアプローチで、唯一無二の音楽を発信し続けています。
デビュー以来、渡辺貞夫クインテットや日野皓正クインテットなどに参加したり、エルビンジョーンズ(Drums)やレイアンダーソン(Trombone)のワールド・ツアーにも参加したりと、長年にわたって日本のジャズ・シーンに影響を与え続けてきました。
現在は2010年に結成した自身のトリオ“FIT!”を中心に、多彩な活動を展開しています。
強烈、というか、濃い、というか、深く印象に残るライブでした。
板橋さんのピアノは何度も聴いたことがありますが、それはいずれもピアノ・トリオとして。
トリオ以外のこういう(3管入り)フォーマットだからでしょうか、プレイヤーとしてより、バンドマスターあるいはコンダクターとしての比重が大きかった気がします。
日本のジャズ・シーンを牽引してきた板橋さんが率いる5人の若武者、彼らが秘技秘術を尽くして音楽の場に立ち向かう、そんな印象を受けました。また彼らに自分の音楽を委ね、頼もしそうに見守る板橋さんの眼差しも心に残りました。
ピアニストとしての板橋さんもまだまだ健在です。相変わらず熱くて、濃くて、パワフル。
でも、叙情性の方なんだと思います。どんな破壊的な音を出そうが、奥底に必ず美しい歌を感じます。
他のメンバーも素晴らしかった。
とくにドラムスの竹村一哲さん。バンドの活力とドライブ感を増幅させる彼のドラムは、素晴らしく切れ味が鋭かった。
そしてコントラバスの瀬尾高志さん。パワフルに、そして自由にガット弦をかき鳴らし、存在感を見せつけてくれました。
さらにチューバの高岡大祐さん。チューバの概念を覆してくれた自由な発想と自在な演奏には目を見張らされました。
はたまたトランペットの類家心平さん。噂はかねがね聞いていましたが、素晴らしかった。豊富な音色と独創的な歌はまさに彼独自の音楽。
そのうえアルトサックスの纐纈雅代さん。自分の限界に挑み続けるかのようなテンションの高い演奏と個性的な表現はとても熱かった。
・・・あれま!「とくに」って言いながら結局全員の名前を挙げてしまっている!w
それだけ素晴らしいバンドだったということが言えるのです。
大盛り上がりのステージが終わり、熱烈なアンコール。曲は「Isn't She Lovely」でしたが、これにはちょっと意表を突かれました。
そしてメンバー全員が舞台裏に消え、最後に聴かせてくれたのは、板橋さんのソロ。
このツアー中に突然亡くなった、画家の堀越千秋氏(板橋さんの新作ジャケットも手掛けた)に捧げられたものです。
板橋さんの心象風景を綴ったような、エネルギーに満ちてはいるけれど、どことなく切ない、美しいソロでした。
3時間以上に及ぶ長丁場、あれだけ強烈な音を受け続けたらさすがに聴いてるこちらも疲れます。。。
でもそれは、板橋を体験した心地よい疲労感であり、「客として共演」した満足感なのです(^^)b yeah!
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板橋文夫FIT!+3@岡山蔭涼寺
(2016.11.2)
・板橋文夫(piano)
・瀬尾高志(bass)
・竹村一哲(drums)
・類家心平(trumpet:guest)
・纐纈雅代(sax:guest)
・高岡大祐(tuba:guest)
板橋文夫氏のピアニスト生活は国立音大在学中に始まりました。
活動歴はすでに半世紀近くになりますが、より自由なアプローチで、唯一無二の音楽を発信し続けています。
デビュー以来、渡辺貞夫クインテットや日野皓正クインテットなどに参加したり、エルビンジョーンズ(Drums)やレイアンダーソン(Trombone)のワールド・ツアーにも参加したりと、長年にわたって日本のジャズ・シーンに影響を与え続けてきました。
現在は2010年に結成した自身のトリオ“FIT!”を中心に、多彩な活動を展開しています。
強烈、というか、濃い、というか、深く印象に残るライブでした。
板橋さんのピアノは何度も聴いたことがありますが、それはいずれもピアノ・トリオとして。
トリオ以外のこういう(3管入り)フォーマットだからでしょうか、プレイヤーとしてより、バンドマスターあるいはコンダクターとしての比重が大きかった気がします。
日本のジャズ・シーンを牽引してきた板橋さんが率いる5人の若武者、彼らが秘技秘術を尽くして音楽の場に立ち向かう、そんな印象を受けました。また彼らに自分の音楽を委ね、頼もしそうに見守る板橋さんの眼差しも心に残りました。
ピアニストとしての板橋さんもまだまだ健在です。相変わらず熱くて、濃くて、パワフル。
でも、叙情性の方なんだと思います。どんな破壊的な音を出そうが、奥底に必ず美しい歌を感じます。
他のメンバーも素晴らしかった。
とくにドラムスの竹村一哲さん。バンドの活力とドライブ感を増幅させる彼のドラムは、素晴らしく切れ味が鋭かった。
そしてコントラバスの瀬尾高志さん。パワフルに、そして自由にガット弦をかき鳴らし、存在感を見せつけてくれました。
さらにチューバの高岡大祐さん。チューバの概念を覆してくれた自由な発想と自在な演奏には目を見張らされました。
はたまたトランペットの類家心平さん。噂はかねがね聞いていましたが、素晴らしかった。豊富な音色と独創的な歌はまさに彼独自の音楽。
そのうえアルトサックスの纐纈雅代さん。自分の限界に挑み続けるかのようなテンションの高い演奏と個性的な表現はとても熱かった。
・・・あれま!「とくに」って言いながら結局全員の名前を挙げてしまっている!w
それだけ素晴らしいバンドだったということが言えるのです。
大盛り上がりのステージが終わり、熱烈なアンコール。曲は「Isn't She Lovely」でしたが、これにはちょっと意表を突かれました。
そしてメンバー全員が舞台裏に消え、最後に聴かせてくれたのは、板橋さんのソロ。
このツアー中に突然亡くなった、画家の堀越千秋氏(板橋さんの新作ジャケットも手掛けた)に捧げられたものです。
板橋さんの心象風景を綴ったような、エネルギーに満ちてはいるけれど、どことなく切ない、美しいソロでした。
3時間以上に及ぶ長丁場、あれだけ強烈な音を受け続けたらさすがに聴いてるこちらも疲れます。。。
でもそれは、板橋を体験した心地よい疲労感であり、「客として共演」した満足感なのです(^^)b yeah!
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