貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

二人旅寝ぞ 旅寝塚

2019-09-27 09:19:19 | 日記

二人旅寝ぞ 旅寝塚

 令和元年9月27日

 今朝は、一人で旅寝塚へ。

 豊橋市の湊神明社へ。

 二度目の参拝!

 

  湊神明社は、白鳳元年(672)

創建と伝えられる伝統のある

神社。!

 歴代領主から崇敬庇護され、

天文年間(1532~55)には、

今川義元が社領を寄進。

 永禄4年(1561)には今川氏真が

社領14貫350文を寄進。

 慶長8年(1603)には伊奈氏が

10石を寄進。

 幕府からは歴代将軍から朱印

状を賜わるという由緒ある神社。

 かっては吉田城下最大の祭と

云われた伊勢神宮に御衣(絹)を

献上する「御衣祭」が現在も行

われている。

 一度この祭をみたいもの。

 祭神は天照皇大神、豊(とよ)

宇(う)気(け)毘売神(びめのかみ)。

 山田宗徧が造ったという弁天池

の築島に立つ湊築島(ちくしま)弁天

社は、平成20年(2008)7月

8日、国の登録文化財に指定され

る。

 弁天社は戦国時代に琵琶湖の

竹(ちく)生(ぶ)島(しま)から

弁財天を勧請し、後の天和3年

(1683)に神明社境内に建立

されたことに始まる。

 滋賀県、琵琶湖の島と密接な

関係。

 弁天社に残る棟札から寛政

7年(1795)の建造とされる。

 明治初期、廃仏毀釈により

弁天社には市(いち)杵(き)島(しま)

姫神(み)命(こと)が祭られ、

市杵島社と改名されたが、第二次

世界大戦後に旧名に戻し、

築島弁天社と呼ばれている。

 弁天社も参拝!

 この一角には、芭蕉が貞享4年

(1678)11月10日 保美(現渥美町)

の杜国を訪れる際に、吉田に

泊った時に詠んだ芭蕉句碑

(旅寝塚) がある。

「寒けれど 二人旅寝ぞ 

  たのもしき」

 真底の師弟の二人。

信じ合う者二人。

 心細きことは何もない。

 たのもしきことこの上なし。