貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

千曲市長楽寺 「姨石」の上にて芭蕉とともに追慕!

2024-03-06 11:56:40 | 日記
令和6年3月6日(水)
千曲市長楽寺 ②

  面影塚である。句は、
「おもかげや 
   姨ひとりなく 
      月の友」 
  同行した越人の句碑に、


「さらしなや 
   三よさの月見 
       雲もなし」
とあるように、
芭蕉は、8月14日から三日間
晴天に恵まれ、この地に降り注ぐ
満天の星の中の月を眺め、
月光を存分に浴びたようだ。
 そして、
月光の下、独り泣き濡れる姨の   
姿を幻視して一句詠んだのであろう。
 貞享5年・元禄元年(1688)作。
 同道した越人の随行塚碑あり。
<越智越人随行塚碑>

 長楽寺の巨木は桂で、
そこに切りたった崖があり、
「姨石」と呼ばれている上で
一人のんびり風景と涼風を愉しむ。


 姥捨山ぐらいの高さでは、
這ってでも降りてくのではないか
と頭を掠めるが・・・?
 説明板にも記載されているように、
「くまもなき 
   月の光を
    ながむれば 
      まず姨捨の 
       山ぞ恋しき」 
と西行法師が詠った歌を、
芭蕉は口ずさんでいたのだろう?