貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

各務原市脇本陣・坂井家跡②芭蕉菊花酒のもてなし!即興!!!

2024-03-18 10:06:22 | 日記
令和6年3月18日(月)
各務原市脇本陣・坂井家跡②
<芭蕉句碑「ふく志るも・・・」>

 芭蕉は、
「貞享2年(1685)、
野ざらし紀行途中鵜沼を訪れ、
脇本陣坂井家に滞在。
 その後貞享5年7月頃
二度目の訪問。
 同年8月3度目の訪問。

 坂井家で菊花酒のもてなしを受け、
主人に求められ即興の句を、  
楠の化石に彫る。
「ふく志るも 
   喰へは喰せよ 
     きく乃酒」。 
<芭蕉句碑「はらなかや・・・」

 その後、
更科紀行に美濃を離れる際に、
「おくられつ 
   送りつ果ハ 
     木曽の秋」
と詠み、
美濃の俳人達との別れを
惜しんだと・・・」
と書かれている。 
 二つ重なる句碑の前は、
桃青の名前で、
後ろは「芭蕉」となっている。
<桃青句碑「波瑠の水・・・」>

 桃青時代の句は、            
「汲溜の水 
   泡たつや 
      蟬の声」。   
芭蕉の句は
「はらなかや 
  ものにもつかす 
    啼くひばり」
である。
 この句は、
「原中や 
   物にもつかず 
      鳴く雲雀」 
という句で、
おそらく深川の芭蕉庵の近くの
広い原っぱの中で、
何物にもとらわれず、
空高く舞い上がり囀る雲雀は
いいなあということを
詠ったのだろう。
 何物にもとらわれず、
天高く囀る雲雀のような自分に
なれたら
こんな平安はないだろう?
<芭蕉更科紀行首途乃地記念碑>

 後世に残していくための
知恵と工夫は、
やはりいつの世も欠かせないこと。