令和6年3月12日(火)
上松宿 寝覚めの床①
臨川寺の境内を抜けると、
すぐ中央本線の線路下を潜る。
出ると、
切り立った河岸段丘の間に
珍しい奇岩の風景が
飛び込んでくる。
木曽川の水の色は、
雨上がりでも浅黄色で、
岩にぶつかる水の音が
絶え間ない轟音とともに
輪唱の響き…。
どこを撮っても天画である。
浦島太郎がこの岩の上で
寝覚めたというのが
地名の由来である。
私も1時間後
横になり寝そべったが、
岩のひんやり感がすこぶる心地よく、
天然のオーケストラが奏でる
「浦島太郎協奏曲」を
聴いているよう…!
謡曲『寝覚』には、
長寿の薬を三度飲んで
三度若返り千年生きたという翁が
登場するという。
川下にある美術館や
モニュメントのある広場から
見えたご夫婦か父娘連れの方と
説明板の所で擦れ違う。
女性の方が、
足を洗いに一本立っている
水道の所へ行かれる。
「美術館の方は如何でしたか。」
「特に・・・。」という返事
だったので、
寝覚めの床の方へ歩いて行く。
警報音のブザーが
耳障りながら進むと、
「立入禁止」の札。
ここまでかと諦めて戻ると、
二人乗りの関西電力の
小型トラックが来て停止する。
おひとりは、川の様子を目視し、
もうひとかたは「立入禁止」の
札を外して持って来られる。
挨拶を交わし、
立ち入ってよいかの確認をとる。
瞬時の幸運に感謝!
瞬時の幸運に感謝!