貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

幻住庵二百歩の道中句碑③芭蕉三句ととくとくの淸水!

2024-08-21 11:22:45 | 日記
令和6年8月21日(水)
幻住庵二百歩の道中句碑③
七句目は、
「独り尼 
  藁屋すげなし  
    白つつじ」

※白つつじの咲くその庵を
訪ねると、ひとり住みの尼
のこと,
どこか応対も隔てがあって
よそよそしい。
 八句目は、
「紫陽草や 
  藪を小庭の
    別座敷」

※元禄7年、
終の旅に旅発つ前,
門人子珊(さん)宅での作。
 藪をそのままに
庭の眺めとした離れ座敷。
その庭先に紫陽花が咲いて
いるの意。
 九句目は、
 「樫の木の 
  花にかまはぬ 
    姿かな」

※ 花の中に、
あたりにかまわずひとり
超然たる樫の木を賞して、
世間を遁れて隠棲する
主人秋風に対する挨拶とした。

 ひとつひとつの句を
じっくり味わうことも
またいいものだ。

 とくとくの清水は、
「たまたま心なる時は
谷の清水を汲みて
みづから炊ぐ」
との記述があるように、
芭蕉が自炊していた痕跡 。
 今も木立の中、
水を湧き出している。
 管理の方によると、
今朝は9時から観光バスで
大阪からたくさん方が
お見えになったとか。

 やはり、休日の日だ。
        (完)