『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[映画『X-ファイル:真実を求めて』を観た]

2008-11-07 14:31:08 | 物語の感想
☆何故か、かなり期待していた作品だ。

 ブームから10年以上も経って、リバイバル趣味とは違った雰囲気で映画化される様が、なんとも自信に満ち溢れているようなイメージに感じられたのだ。

 また、多くの客を呼べそうなUFOネタでないのも、なんか凄い展開を見せてくれるのではないかと期待していたのだ(UFOは『インディ4』で充分ですかね^^;)。

 見終えた結果としては、面白かったが、わりに地味な展開であった。

 そう感じたのは、私が熱心な『X-ファイル』ファンではないからだろうか?

   ◇   ◇

 FBIから遠ざかっているモルダー&スカリーが、FBI捜査官の失踪に伴い、現場復帰を促される。

 捜査には、遠隔透視能力者のジョー神父が関わっており、超常現象に「造詣の深い」二人が招聘されたのだ。

 私は、9シーズンに渡って放送されたTVドラマ版の「1」「2」シーズンの一部を見たに過ぎないのであるが、

 この映画版においてまでも、まだ、スカリーが超常現象について懐疑的なので驚いた^^

 そんな感情は、TV版の9シーズンの間に消え去っているのだと思っていた。

 故に、シリーズにあまり詳しくない私にとっては新鮮にも見えた、主人公二人の「信じる」「信じない」「信じたい」「信じられない」のやり取りは、ファンにとってはどうなのだろう?

   ◇   ◇

 私は、FBI復帰に至る葛藤などは最小限にして、

 いきなりバリバリ捜査に走る二人をキボンヌしていた。

 とは言え、物語の柱の一つとして、スカリーが医者として難病の少年と対峙する様が重要なので、それはダメか・・・。

   ◇   ◇

 前半は、事件の真相が読めず、私は、「X-ファイル」シリーズも、猟奇殺人事件パターンに陥ってしまうのかなと思わせられたが、それは違っていた。

 私は子供の頃に学校図書館で読んだアシモフのSF小説を思い出した(今、調べたら、どうやらアシモフではなく、A・ベリャーエフ「ドウエル教授の首」らしい^^; 子供の頃、アシモフの作品と合本になっていたと思われる)。

 しかし、連れ去られた者にとっては、真相が猟奇事件でなかろうと、そのやり口は正に「猟奇」なので、遭遇してしまった者の感じる恐怖感というものは、『羊たちの沈黙』なみに描きこんで欲しかった。

 そうでなくては、事件がリアルに感じられない。

 妙に、個々のシーンの描き込みが淡白に感じられた。

   ◇   ◇

 また、FBIの捜査が、私に理解できる範囲故に稚拙に感じた。

 例えば、二人目の被害者が乗っていた車が発見されたとき、普通なら、モルダーが到着した時点で、捜査官が「先の失踪したFBI捜査官と同じプールに通っていました」などと報告して、モルダーらが次のアクションへと移りそうなものなのだが、実際の展開は、モルダー自身がプールへ至る道筋を見つけるのである。

 そんなトコで鋭さを発揮されても、驚きはない。

   ◇   ◇

 冒頭の、遠隔透視者の神父を中心にして、雪原に大勢のFBI捜査官が横並びで、雪の上を棒で突いていくシーンがあり、私は、何かそんな神秘的な幕開けに、神々しいものを感じたのだが、

 神父は、神々しいどころか小児性愛者で、捕まった過去があり、事件の真相も、何故か、冷戦時代を引きずっているかのようなイメージで、やや、こじんまりと終わってしまった。

 これは、私の勝手な思い込みなのだが、「天使体験」とか「聖者の遺骸」ネタだと思っていたので、面白かったが肩透かしを喰ってしまった。

 でも、帰りに、レンタル屋で「X-ファイル」シリーズを借りてしまいました^^v

                       (2008/11/07)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[映画『ホームレス中学生』を観た]

2008-11-07 00:04:05 | 物語の感想
☆ベストセラー本の映画化だが、私は原作を読んでいない。

 でも、メディアで語られる本の内容は断片的にだが、聞いている。

 ・・・幸せだった家庭が、母親の病死、そして、ルーズな父親のもとで崩壊し、残った家族は住んでいた家を追われてしまう。

 「家族解散!」を父親に告げられた三兄弟は、それぞれ町の片隅に居場所を求めてさまようことになる。

 主人公は、大学生の兄と、高校生の姉を持つ中学生のヒロシ。

 ヒロシは、公園のドルメン風の立体的な滑り台を住処とし、野糞をし、雨をシャワーとし、水で空腹を満たし、雑草や段ボールも口に入れる生活を余儀なくされるのだ。

 そして、温かな周囲の者たちとの触れ合い・・・。

   ◇   ◇

 面白かった!

 が、私が声を大にして言いたいのは、姉を演じた池脇千鶴の演技だ。

 いや、当初、私は、姉サチコ役を池脇嬢とは思っていなかった。

 物語の当初にも、主人公が心を寄せる同級生の女の子が出てくるのだが、その子にしても、サチコ役にしても、「年頃の<処女太り>の可愛い子」をよく配役したなあ、と感心していたのだ。

 特に、サチコ役なんて、もう、最初のシーンから、制服のブラウスがパッツンパッツンで、体がムチムチ、ムッチムチしていて、可愛いったらない。

 私は、池脇千鶴が出てくるのを知っていたが、サチコが池脇嬢とは思ってもなく、いつ出てくるんだろうと少し気になっていた。

 「ホームレス中学生」を演じているのは、『ラブ☆コン』や『KIDS』で、私の御ひいき役者となっている小池徹平君だ。

 小池君は、二十歳はとうに過ぎているのだろうが、童顔ゆえに、不自然じゃない程度に中学生を好演していた。

 ・・・さて、池脇千鶴は、もう30も近いだろう。

 お母さん役でもしているのか、な・・・?

 あれ?

 ・・・もしかして、サチコが池脇千鶴なのか?

 気づいたとき、池脇千鶴の凄さに驚いた。

 可愛い!

 その、「大阪のおばちゃん候補生」みたいなブスさ加減が、俺的には、メッチャ可愛かった。

 スエット姿のお尻のだらしなさと言ったら、言葉にならないくらい可愛かった。

 原チャリで走りつつの屈託ない笑顔も、も~う可愛かった^^

 今年も映画館で100本以上の映画を見て、私の本名はナカムラなので、「ナカデミー賞」を発表しようとしていて、今年の女優賞は綾瀬はるかかなあ、ライバルはポニョかなあ、などと思っていたのだが、ここにきて、池脇嬢が急浮上だ!!!

 ・・・少ないご飯で満腹感を得るために、兄弟は、普段の数十倍、ご飯を噛むのだった。

 それに熱心だったのは、姉サチコだった。

 そして、姉は、「味の向こう側」を発見し、恍惚となる。

 その表情たるや、「オルガスムス」・・・、つまり、「イク」表情なのである。

 ・・・いいもの見させてもらったよ^^

   ◇   ◇

 また、この映画で優れていると思ったのは、極限の空腹の後の食事シーンもさることながら、久し振りのお風呂シーンが良かった。

 私も、長時間残業した後のお風呂は、体が「おいしく」感じるタイプなので、ヒロシが久し振りに風呂に入るシーンは、見ながら、太ももがザワザワと共感した。

 アクション映画などを見ているときの体感とは違って、それはとても新鮮な体験であった。

 その一点を持ってしても、この映画鑑賞は価値あるものとなった。

   ◇   ◇

 主人公の仲間に「ヨシヤ」と言う珍しい名前の不細工な男がいる。

 実は、私の名前も「ヨシヤ」である^^;

 私は、自分の名前が、これほど呼ばれる物語を初めて見た!

                       (2008/11/07)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする