『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭

ジュリアナから墓場まで・・・。森羅万象を語るブログです。
ここでは、気軽に読めるエントリーを記していきます^^

[三遊亭鬼丸師匠の「タロ人会 ~第48夜~」に行った(後篇・上)]

2012-11-15 22:55:59 | 物語の感想
☆三遊亭鬼丸師匠の一席目「茶の湯」は、実に笑いどころの多い噺であった。

 趣味なく隠居の身になった御老人が、小僧の定吉に見栄を張り、知りもしない茶道をはじめてから起こる一悶着の物語。

 知識のないご隠居が、自身驚きつつ珍茶道を行なう(1)。

 それにつきあわなくてはならない天然な性格の定吉の苦痛(2)。

 定吉に巻き込まれた、茶道に無知な近所の方々の艱難(3)。

 茶道をかじった金さんのかつてない戸惑い(4)。

 普通ならば、(1)と(2)で盛り上がるところを、更に、二段階、話が拡張する。

 そもそもが、無知な茶道なので、緑茶の緑は「青きな粉」、茶筅で掻き混ぜたあわ立ちは「ムクの皮(洗濯に使っていたもの)」で、飲めた代物ではないのだ。

 それを飲み、不味さに驚愕する表情が、ご隠居・定吉・近所の3人・金さんと繰り返されるんだからたまらない面白さだ。

 鬼丸師匠の表情の芸も見事!^^

 また、ちょっと、この噺で面白いなと思ったのは、無知なご隠居に、茶道の材料を頼まれた定吉が「行って来ます!」と言った瞬間に「ただいま戻りました!」と買い物を済ましてくるところである。

 「青きな粉」と「ムクの皮」、買い物は二度繰り返されるのだが、この、間(ま)を全く排除した展開ってのも、実に面白い。

   ◇

 続いて、桂春蝶さん。

 先ずは、噺のまくらに、先の「鶴vs鬼」のエピソードの完全版を語ってくれた(春蝶さんは「六本木つるとんたん事件」と呼んでいる)。

 私が先に書いた話と異なる点と面白い点を抽出して書きたい^^(テープ起こししたわけではないので、うろ覚えではありますよ!^^)

 先ず、前提事項として、現・木久蔵さんと親しい鬼丸師匠が、春蝶さんを交えて飲んだときから始まる(なお、私はラジオを聞いて親しみを感じているので、鬼丸師匠には「師匠」をつけますが、他の噺家さんは「さん」付けで勘弁させて頂きます。そうしないと、文章が「師匠」ばっかになっちゃうから^^;)。

 さて、その時の鬼丸師匠のツッコミがあまりにも激しいので、この世界の先輩である春蝶さんが新鮮に思いつつ指摘すると、

 鬼丸師匠は答えたそうだ。

「基本的に、自分は、あまり、まわりを気にしないことにしてるんスよ。クヨクヨもしないんですよね」

 なんか、私、この時の鬼丸師匠の顔が思い浮かぶんですよね~^^

「ほーっ」と春蝶さんは、そんな鬼丸クンにえらく感心したのだそうだ。

 さて、ここで、いま一度、こちらのエントリーを読み直してみてください。

   ≪[ますます面白い『GOGOMONZ』!!(3 鬼vs鶴)]≫・・・クリック!

 これから、このエントリーを読んで頂いたことを前提に違いを書いていきます。

 ・・・先ず、飲み屋さんで、テーブルについてくれた女の子が、非常に無礼だが、的を得たことを言う娘で、

「鶴瓶さん、貴方ほどの地位を築いた方が、そんな自慢ばかり言っていてはしらけるだけです。そんなことだと足元すくわれますよ。最近、メチャクチャ面白い人も出てきているんだから!」。

 すると、鶴瓶さん、ニヤニヤしながら嬉しそうに「誰や?」と聞く。

「落語家さんよ!」

 すると、同じ業界と聞き、今度は、その場にいた鶴瓶、談春、昇太、春蝶が色めき立ち、同時に言う。

「誰や!?」

 すると、娘、勝ち誇った顔で叫ぶ。

「三遊亭鬼丸よぉッ!!」

 間髪入れずに、鶴瓶、談春、昇太が叫ぶ!

「誰や!?」

 ・・・ここを語った春蝶さん、さすがに上方落語家!(かは分からないが) 実に、畳み掛けるような話し振りが面白い^^

 かくして、見知っていた春蝶さんが、鬼丸師匠に電話をかけるのだった。

 鬼丸師匠は、その時、今シーズンの優勝の可能性が濃厚であった西武ライオンズの応援に、ライオンズ球場にいたのだそうだ。

 もちろん、お酒も飲んでいただろう・・・。

 そして、全てを、春蝶さんのいまいち面白くないジョークだと思っていた鬼丸師匠は、人気落語家三大巨頭に失礼な口を利いてしまうのだった・・・。

 で、鶴瓶さん、春蝶さんに「写メ送ってやれや、グフフ^^」と言う。

 春蝶さん、みんなをフレームに収め、パシャッ!

 すぐに、鬼丸アドに送信するのだった。

 写真は送信するに、数秒の時間を要する。

 26%、・・・42%、・・・67%・・・、86%・・・、まだ届いていない。

 にもかかわらず、写真を見たと思しき鬼丸師匠が、血相を変えて電話をしてきた。

 時空を超えたかぶり具合!!

 春蝶さんは、普通に電話に出ようとする。しかし・・・。

「出るなッッ!!」

 鶴瓶師匠、かつてない恐ろしい表情で叫んだのだった。

 春蝶さん、「あんな恐い鶴瓶師匠の顔は初めてだった」とのこと。

   ◇

 次回、「後編・下」に続きます^^

 「六本木つるとんたん事件」→「私の嘘・脚色について」→「春蝶さん、地獄八景亡者の戯れ」→「鬼丸師匠・へっつい幽霊」→「私の考える間(ま)なし」についてです。

 ・・・はぁ、しかし、今日の『GOGOMONZ』、私、かなりの自信作を二通も送ったのに、読まれなかった・・・、悔しい、キーッ!

                                           (2012/11/15)
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