ゴスペラーズにも杉山清貴にも飽きてしまったワタクシは、2,3日前からスガシカオの「ALL SINGLES BEST」をBGMにしております。日本のキング・オブ・ファンクなどと称されるスガシカオですが、個人的には詞の作り方がいいなぁと思っております。村上春樹の音楽論的エッセイ「意味がなければスイングはない」は、そのほとんどがJAZZとクラシック音楽について書かれているのですが、そのエッセイの中に唯一日本の音楽として登場するのがスガシカオなのです。村上春樹は移動の車の中でスガシカオを聴いているのだそうで、意外にも思えるし、何となく分かる気もするし。「意味がなければ…」の中で、スガシカオの歌詞には日本人が作る歌の中では一種独特な色彩と触覚がある…みたいなことが書かれています。確かに、ヌメッとした感覚の曲が多いんですよね。日本人独特のウェット感とは全然違うのですが、これを言葉にして表すのはヒジョーに難しい。例えばASKAなどの対極に存在している気がする。
一番手っ取り早いのは、スガシカオのアルバムを聴いてみてくださいということになってしまうのですが。彼がメジャーになったのはSMAPの名曲「夜空ノムコウ」の作詞者であるということからで、それは事実ではあります。「夜空…」の歌詞は、彼が最大限優等生的に詞を書いたらああいうふうになりますという見本のような気もします。どこかで彼自身が「夜空…」の歌詞は、自分にとっての免罪符のようなものだと述べていたので、なるほどなぁと思った記憶があります。彼のオリジナルの曲の歌詞はもっときわどいものも多いし。だから「夜空ノムコウ」をセルフカバーしたものを聴いてもいまひとつピンとこない。作曲した川村結花のセルフカバーのほうが説得力があったというか。国民的アイドルに詞を提供することになると、かなり自分を消してしまわなければならなかったんだろうと推察はできるのですが。それでも「夜空ノムコウ」は名曲であることに変わりはありませんけどね。スガシカオと言えば「夜空ノムコウ」しかご存じない方は、是非、彼のオリジナルの曲を聴いてみてください。「午後のパレード」とか「アシンメトリー」とか。YouTubeにもアップされていると思います。
一番手っ取り早いのは、スガシカオのアルバムを聴いてみてくださいということになってしまうのですが。彼がメジャーになったのはSMAPの名曲「夜空ノムコウ」の作詞者であるということからで、それは事実ではあります。「夜空…」の歌詞は、彼が最大限優等生的に詞を書いたらああいうふうになりますという見本のような気もします。どこかで彼自身が「夜空…」の歌詞は、自分にとっての免罪符のようなものだと述べていたので、なるほどなぁと思った記憶があります。彼のオリジナルの曲の歌詞はもっときわどいものも多いし。だから「夜空ノムコウ」をセルフカバーしたものを聴いてもいまひとつピンとこない。作曲した川村結花のセルフカバーのほうが説得力があったというか。国民的アイドルに詞を提供することになると、かなり自分を消してしまわなければならなかったんだろうと推察はできるのですが。それでも「夜空ノムコウ」は名曲であることに変わりはありませんけどね。スガシカオと言えば「夜空ノムコウ」しかご存じない方は、是非、彼のオリジナルの曲を聴いてみてください。「午後のパレード」とか「アシンメトリー」とか。YouTubeにもアップされていると思います。