雨の夜と下弦の月

毎日を静かに、穏やかに生きていきたいと思う日々。
そのわりにはジタバタと暮らすワタクシの毎日を綴っております。

オリンピック中継。

2010-02-18 14:40:54 | tv&movie
朝起きた時点ではまだ雪が降っていた東京ですが、雪が止むとともにお天気も良くなってきました。今日は久しぶりに休暇を取ったのですが、別に何をするわけでもなく、ボケーッとNHK-BS1でオリンピックを見ております。BSのいいところは、日本人選手が出る出ないに関わらずいろいろな競技を見せてくれるということと、地上波にありがちなタレントの方々の大騒ぎがないというところです。タレントの皆さまもそれがお仕事だから仕方ないのでしょうが、とにかくそんなにはしゃがなくてもいいんですけど…と言いたくなるくらいうるさい。個人的には、特に民放各局はメダル、メダルと大騒ぎしすぎだと思うのです。確かに、頑張っている選手の方々にとっては、メダルはある意味ご褒美であり勲章でもある。オリンピックを一つの目標にしてきた選手には念願成就となるのも事実でしょう。でも、それはあくまでも選手(及びその周囲の方々)に対するもので、たまたまそのときに運がよかったか悪かったかもあるし、世界にはもっと強い選手がいるのだという、次への目標になるものでもあるわけですよね。

ワタクシだって、若干非国民的ではありますが、日本人がメダルを取るとよかったなぁとは思います。頑張った甲斐がありましたね、おめでとうございますと心から祝福を送りたいとは思う。それと同じくらい、残念ながら今回はメダルを逃した選手の皆さまにも、お疲れさまでしたと言いたいと思うわけです。そういう意味で、地上波を見ているとつらくなることがあります。同じ種目に出場した選手の中でメダルが取れた、いろんな意味で頑張れた人にしか脚光が当たらないことが多すぎる気がします。あるいは、メダル獲得が有望な種目にしか注目していないというか。地上波は、たとえオリンピック中継とはいえ視聴率が取れてナンボのものだから、メダル有望=高視聴率という事情は分からなくはありません。それにしてもタレントが大騒ぎしてショーアップ(?)しなければならない必要性は、少なくともワタクシには理解できない。頑張っている選手の姿は、それだけでも人に感動を与えるものだと思うので、淡々と中継してくれるだけで十分ではないのかと。そういう意味でNHK-BS1は東京のスタジオにいるのもアナウンサーだけなので、うるさくないところが素晴らしい。同じNHKでも、地上波には毎日ベッキーが登場するようですね。ベッキーは頭のいい人だと思うので、そんなに騒々しくはないのでしょうが。地上波ではまず中継されないアイスホッケーを見ながら、つらつらそんなことを考えております。

やっちゃった(涙)。

2010-02-17 20:10:30 | …and so on
今日ブログにアップする記事を途中まで書いていたのに、IEの調子がおかしいとか何とかかんとかというメッセージが出て、突然タブが閉じて画面が真っ白になってしまいました。ブログを続けていると、年に3,4回こういうことが起きます。昨日からあまりいいことがないのですが、調子が悪い時というのはえてしてこういうものですね。

昨日、本当に疲れて22:00前には寝たし、明日はやっとの思いで休暇を勝ち取って(?)きました。東京は明日の朝も雪になるという予報が出ていましたが、明日は通勤のことを気にせずに、窓の外の雪を眺めていることにしようと思います。そのうち調子も上向いてくるということで…。

生姜湯。

2010-02-16 20:50:11 | foods&drinks
天気予報によると、今夜の東京は雪が降るとのことです。帰宅する頃に少しみぞれが降り始めたのですが、今はいったん止んでいるようです。相変わらず寒いので、生姜湯で身体を温めようと目論んでおります。いろんな方から、カモミールティーに蜂蜜を入れると温まるとか、やっぱりジンジャーティーがいいとか、身体を温める飲み物を教えていただいているのですが、今のところ一番ハマっているのが生姜湯です。紅茶やハーブティーも温まりますが、最近は葛湯の優しさが心まで温めてくれる気がします。

今日は仕事でちょっと疲れる出来事があったので、生姜湯でも飲みながら、のんびりとオリンピック競技をTV観戦することにします。自分が正しいという信念を持つのはいいことだと思いますが、周囲の人間にそれを押し付けようとされると、たとえそれが本当に正しいことだとしても反発を招くこともありますよね。で、間に立たされる人間がいつの間にか悪者になってたりする。よくある話だといってしまえばそれまでですが、本当に疲れます。これも仕事のうちではあるんですけどね。

ドン引き。

2010-02-15 21:08:56 | works
東京は1日おきに気温が乱高下しております。先週の土曜日ほどではないにせよ、お昼前後から冷たい雨の降る寒い1日となりました。今日はあさいちで、先々週240ページの大力作資料を配布するようにオーダーがあったおぢさん担当の会議がありました。ところがというか案の定というか、テキストだけで図も写真も何にもない240ページの資料を読む時間が他の人にあったとは思えず、会議に招集されたメンバーから続々と欠席のメールが入ってきました。他の業務でどうしても会議に出られなくなった云々。結局、30人ぐらいのメンバーの予定だったのが11人しか集まらない羽目に。しかも、そのうち5人はおぢさんのセクションの人々だし、所長、ワタクシの上司、ワタクシは事務局なので有無も言えずに。なので、実質3人しか集まっていないのです。その3人中、おぢさんのオーダーどおり事前に資料を読んできたのは1人だけという、泣いたらいいのか笑ったらいいのかという状況になってしまいました。上司とワタクシは、先週仕事の合間にちょこちょこ拾い読みをしてはいたのですが、テキストだけで240ページというのは本当に厳しいものがありました。

おぢさんの今の事業に対する熱意だけは充分に分かるのですが、10日近く前に240ページの資料を事前配布され、しかも必ず事前に読んでこいといわれると、みんながドン引きするのは致し方ないことだと思います。ワタクシだって、自分が事務局じゃなかったら他の仕事をしているほうが効率的だと思うわけです。人は減るけど仕事は増えるという昨今、何が悲しくて「○○事業の将来について」という、まるでどこかの学会に提出された論文のような資料を読まなければいけないのか、甚だ謎なのです。ワタクシ、自慢じゃありませんが240ページの小説なら2時間半もあれば読める自信はあります。しかし、技術職のおぢさんの専門用語と根拠法令だらけのテキストは、同じ日本語だとは到底思えないほど、脳が頭の中に文字が入ってくることを拒否するのですよ。先週、上司と2人で「読みました?」「まだ」という会話を何度繰り返したことか。事務局でさえこの有様なので、他の会議メンバーは推して知るべしです。おぢさんが頑張れば頑張るほど、みんながドン引きしていくだろうことはある程度予測はついたのですが。メンバーの過半数以上が欠席でも、会議は粛々と進行されました。ってか、それって本当に必要な会議なのかという素朴な疑問は最後まで消えませんでした。

TPO。

2010-02-14 13:34:50 | …and so on
昨日の凍えるような寒さはなくなり、今日の東京はいいお天気になりました。陽射しも温かいし、昨日の完全防備は何だったのだろうという感じです。この時期は三寒四温といいますが、今年は例年にも増して極端な寒暖差なのではないかと思います。っていうか、寒い日が多いんですよね。ここ何年か、地球温暖化の影響で暖冬が続いていたので、フツーの冬の寒さを忘れてしまっていたのは事実ですが。でも、例えばオリンピックが始まったバンクーバーは、雪ではなくて雨が降っているとのこと。局地的に変な天候が出現してはいるものの、総体としては、やはり地球は暖かくなってきているのでしょう。NHK-BS1では、ずーっとオリンピック競技を放送しているので、見ようと思えばいつでも見られるありがたい環境にいるのですが、今回のオリンピックに関してはどうもいまひとつ興味が薄いのです。ワタクシだけではなく、世間的にも、熱狂的に競技を見て日本選手を応援しようという感じではないらしいですね。個人的にはおのれが年を取ってしまい、世事に疎くなりつつある証拠かなぁと思っているのですが。

スケボのメダル候補と目されているお兄ちゃんが、今どきの感覚でユニフォームを着崩していたいうことで、世間からバッシングを受けているようです。日本代表としてみっともないとか何とかかんとか。ワタクシ自身はその映像を見たわけではないのですが、近頃の21歳男子に日本代表としての品格なるものを求めること自体が間違ってるんじゃないの?というのが個人的な感想です。46年前の東京オリンピックとはわけが違うのです。確かに、もう少しTPOをわきまえたほうがいいのかもしれませんが、そもそも騒ぎを起こした張本人に「自分は日本代表だ」という自覚があるとは到底思えない。彼にとっては、オリンピックといったところで、所詮はスノーボードの国際大会の1つに過ぎないのではないかと思います。例えばスノボのW杯なんて、よっぽどのスノボファンでもない限りは誰も注目しないのが現状でしょう。彼がどういう格好で現地入りしようと、誰にも何も言われないというのが実情だろうと。それをオリンピックだけは別だ、お前は日本代表だからきちんと自覚を持てといわれても、彼にしてみれば何のことやらというのが偽らざる心境かと。もちろん、ワタクシは彼の肩をもつ気などさらさらないのですが、そんなに大騒ぎすることでもないだろうに…と思った次第です。

みぞれ交じりの雪。

2010-02-13 18:19:13 | …and so on
今日の東京は、おそらくこの冬一番の寒さだったのではないでしょうか。朝からずっと、みぞれ交じりの雪が降り続いております。今日は、8日に亡くなった職場の同僚の告別式でした。ワタクシは結局失礼させていただきましたが、職場からもたくさんの人が最後のお別れに参列したことと思います。こんなに寒い日に彼女は旅立ったのだと思うと胸が痛みます。たぶん、特別に親しかった何人かの友人たちは、最後のお別れにも立ち合わせていただいたのかなぁと思いながら、カイロプラクティックに向かうバスに揺られておりました。今年一番の寒さは、彼女の最後のメッセージのような気もするのです。控えめで、いつもみんなの後ろでニコニコ微笑んでいた彼女の印象しかないワタクシは、彼女の最後で最大の自己主張が今日のお天気になったのかもしれないと思います。たぶんこれから先、ワタクシたちはみぞれ交じりの雪が降るたびに彼女のことを思い出すことになるのでしょう。そうやって、自分のことを思い出して欲しいというメッセージを、彼女は最後のお別れに際して、今日のみぞれ交じりの雪に託したのではないかと。そう思うと、何だか途轍もなく悲しいお天気だよなぁと。

結局、ワタクシ自身は自分の忙しさと周囲の環境に取り紛れ、彼女の友人たちと同じような悲しみを共有することができないと思ったこともあって、お香典だけを式に参列する友人に託して失礼してしまいました。前にも書いたとおり、彼女の笑顔を忘れないでいることも、彼女に対する供養になるのではないかと思うのです。だから、ワタクシ自身は今日の告別式ではなくて、みぞれ交じりの雪と共に彼女の笑顔を思い出すんだろうと。人が生きていくということは、結局はいつかみんなとお別れをするということでもあります。でも、彼女のように、みんなが泣き崩れるようなお別れの仕方が誰にでもできるものではありません。彼女がいかにみんなから慕われていたかが、それだけで分かりますよね。いわゆるヒトの平均寿命から見るとかなり短い人生ではありましたが、みんなの記憶の中に生き続けることができるのは、ある意味では羨ましくもあります。確かに悲しい出来事ではあったけれど、残されたみんなの結束も強くしてくれたのかもしれません。徳を積むというのは、彼女のような生き方ができるということなのかもしれませんね。

ものは言いよう。

2010-02-12 21:21:22 | …and so on
今週、お子さんの用事があったり自分の体調があまりよくなかったりで、前半の3日間のうち半日だけ出勤し、今日も午後からまたお休みする同僚がいます。ご家庭にもいろいろ事情があり今は父1人子1人で頑張っているので、お休みが多くなるのは仕方ないなぁと思っているわけです。ところが、今日久しぶりに出勤してきたと思ったら、開口一番「元気な人はいいなぁ」というご挨拶でした。確かに、他の同僚と談笑していたところに彼が入ってきたので、ワタクシの笑い声が聞こえたのかもしれません。自分の体調が悪いのも分かります。ただ、周囲は今週彼のいない間みんなでそれなりにフォローしてきたわけです。とりあえずは、「ずっとお休みして申し訳ありませんでした」という言葉が出てくるのではないかと思うワタクシが間違っているのかもしれませんが。確かにワタクシは元気に見えるのかもしれませんが、そうやってお休みを散々取られてしまうので、自分の休暇は後回しというか、かなり取りづらい状況になっているのです。彼の場合は特に事情が事情だと思うので、彼の休暇を優先的に取ってもらうのは仕方ないとは思っているのです。

ものは言いようなのです。儀礼的でも何でもいいから「申し訳ない」という言葉が出てくれば、みんな事情は分かっているのだから、彼がいないときはフォローしようという気持ちになるわけです。それが「元気な人はいいなぁ」と言われると、お子さんはともかく自分の体調管理ぐらいちゃんとしたら?と言い返したくなるのも人情なのです。困った時はお互いさまだと思うから、彼に限ったことではなく、他の子育て中の方々にも休みたいと言われれば仕方ないなぁと思うのです。ところが今の若い方々は自分の権利にはとても敏感で、休暇があるのだから休む権利があって当たり前…という風潮が強い気がします。子どもがいないんだから、子育て中の我々の権利の邪魔はするな…的な気がするのです。でも、先日も書いたとおり人員は減っていく一方のご時世に、権利を振りかざして休暇を申請されると必然的にどこかにしわ寄せが来ます。一言「いつも申し訳ありません」と言ってくれれば、それで済む話なんですけどね。こんなことを若いパパ・ママに言おうものなら「あのお局さまは怖い」という烙印を押されるのは必定。潤滑油としての日本語は組織で暮らしていく以上は必要だと思うワタクシは、やはり怖いお局さまなのでしょうか。

靴がない(泣)。

2010-02-11 15:30:47 | …and so on
昨日新宿の人混みを歩いたせいで疲れ果てたのか、今日は全くテンションが上がらずに、さっきも2時間ほど昼寝をしておりました。最近、歩き方がかなりおかしくなっているらしく、昨日も普通に通勤靴で歩いたにもかかわらず、帰りの電車から降りた時には全身に倦怠感が広がっておりました。最寄り駅からアパートまで歩いている間も足が痛くて、思わず裸足になりたい衝動に駆られる始末でした。歩き方の問題もあるでしょうし、外反母趾気味の足にも問題はあるのですが、とにかく靴にはずっと頭を悩ましてきました。22.0cmという足のサイズでは、フツーに百貨店などの靴売り場にいってもサイズが置いてないのです。今は、身長も足のサイズもすくすく育った女性が多いので、下手したら22.5cmでもない場合があります。ちなみに、ワタクシはアシックス歩人館で足のサイズを計測したところ、右21.9cm左22.4cmという不揃いな足だということも判明しております。なので、どうしても22.5cmの靴しかない場合は、右足には幾重にも中敷きを入れる羽目になります。

何やかやの苦労の末ようやく歩いても痛くない靴を手に入れると、ほとんど毎日その靴だけを履き潰すまで履いてしまうという悪癖も健在です。本来、気に入った靴は2足買っておいて、交互に履けば靴も長持ちすると識者の皆さまはおっしゃいます。それはそのとおりだということは重々承知しております。しかし、同じ靴を2足まとめ買いできるほど、ワタクシは経済的に裕福ではないのです。ここ4,5年愛用しているPedalaブランドの靴は1足2万円近い。その分いい革も使ってあるので靴擦れを起こさないで済んでいるのですが、2足買えるほどの余裕も肝っ玉もありません。結局、1年近くその靴を履き続けて駄目にしてしまうのでした。それでも最近は少しは学習し、夏はサンダルを履いてはいるのですが、サンダルにも足に合う合わないというのは厳然と存在します。基本は通勤用なので、流行りのストラップが細いチャラチャラしたサンダルは選んでいないのですが、履いていて無理!と思うサンダルに遭遇することはあります。カイロプラクティックに行って足の筋弛緩操作をやってもらうと、最近は特に右足が疲れているのがよく分かります。靴をネットショッピングで買える方々は本当に羨ましいと思う今日この頃です。

新宿遠征。

2010-02-10 21:07:57 | …and so on
明日は建国記念の日でお休みなので、実家に送りたいものがあって仕事帰りに新宿に遠征してきました。事務所を出る頃から雨が降り出したのですが、買い物は駅に隣接する京王百貨店に行こうと思っていたのでさほど影響はなく。本当に久しぶりにサラリーマン・OLの皆さまの帰宅時間帯の新宿に行ったのですが、4年も事務所でのほほんと暮らしていた結果、4年前まで自分がこの人混みの中の一員だったとは到底信じられないぐらいの人の波にひたすら驚いてしまいました。新宿駅から京王百貨店までというのは、新宿近辺の百貨店の中でも最短距離だと思うのですが、それでも人酔いしてしまう有様です。ワタクシ、本社に異動になってもひょっとしたら通勤できないんじゃないのかと、真剣に心配になってきました。昔は、新宿西口の人混みも通勤だと思うからこそ何とか頑張って歩いていたのです。でも、いったん閑静な住宅街が勤務地になり4年もそこに通っていると、西新宿から新宿駅に向かう人の波がとんでもなく異様なものに思えてきます。皆さんよく頑張っておられるなぁとミョーに感心してしまいました。

平日の18:00過ぎのデパ地下も久しぶりに行ったのですが、バレンタインデー間近にしては人が少ないかなぁと思いました。もちろん、ゴディバなどのショップ近辺には女性客がいましたが、それでもワタクシが根性を入れて義理チョコを買っていた10年ぐらい前に比べるとあまり熱気を感じなかったというか。ワタクシのカイシャでは虚礼廃止が徹底してきたので、ワタクシ自身は義理チョコすら買わなくなりました。幸い(?)なことに、14日は日曜日なので職場でチョコを配る必要もないという女子もいることと思います。今年中に閉店が決まった西武有楽町店跡に、池袋三越の跡に入った某大型家電量販店が入るらしいですが、百貨店はどこも軒並み苦戦しているのだろうと思いました。京王百貨店などは、最初からターゲットを年配の女性に絞っていると聞いたことがあります。それはそれで一つの戦略だなぁと思います。若い女性は新しいところにすぐに目移りするけど、年配の女性はわりと固定客になりやすいのかも知れないですしね。伊勢丹みたいに流行の最先端というブランドイメージが確立できれば、それはそれで強みになるのでしょうが。ともあれ、しばらくは新宿には近づかないぞという決意を胸に、ヨレヨレに疲れて帰ってきました。明日がお休みで本当によかったです。

温度差。

2010-02-09 21:03:31 | …and so on
昨日の続きです。

ワタクシは、昔の同僚たちからするとかなりの離れ小島のような事業所に異動してきて、かれこれ4年になります。離れ小島というのは物理的な意味ではなく、昔の同僚たちの情報が遮断されているという意味ですが。要するに、今のワタクシは、昨日亡くなった同僚のことを誰も知らない環境にいるといってもいいかもしれません。一応、今朝のメールでうちの事業所の方々にも彼女が亡くなったことはお知らせしたのですが、当然のことながら、ほとんどの人は彼女のことを知らないのです。ワタクシの職場は、6年ほど前に3つの大きなグループが合併したできたところなので、こういうことはあり得るわけです。ワタクシは、たまたまAというグループからBグループに異動したので、Aの情報がほとんど入ってこないのです。亡くなった方も、ワタクシの同期女子たちも、入社して20数年Aグループから外に出ていないので、彼女たちの結束はとても強いわけです。だから、みんなで手を取り合って泣いているという状況が至るところで出現しているとのこと。

ところがワタクシの場合、悲しくて泣こうにも手を取り合ってくれる人がいなくて、すっぽり孤独に嵌まってしまいます。今日も同期女子たちの状況がメールで入ってくるのですが、今の事業所には誰も一緒に泣いてくれる人もいないし、仕事はバタバタ忙しいしで、悲しみに暮れている暇もない。結局、同期女子たちとワタクシの間には結構な温度差ができてしまいました。それに、自分が泣くことでその人が生き返ってくれるならいくらでも泣くけれど、彼女は違う世界に旅立ってしまったわけです。それは動かしようのない事実であり現実でもある。父を亡くしたときの実感ではありますが、そんなメールを出すと冷血人間だと思われてしまうので、みんなが落ち着いたら晩ごはんでも食べに行こうという、非常に当たり障りのないメールしか送れませんでした。ひょっとしたら自分は本当に冷血人間なのかもしれないと思いつつ、バタバタと会議をし、議事録を作るなどということをやっていました。ただ、ワタクシが思っているのは、彼女のほんわかとした、みんなを癒してくれた笑顔だけは忘れないでおこうということです。それが、彼女へのせめてもの供養なのではないかと。そういう人間が1人ぐらいいてもいいんじゃないかと思った1日でした。