懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その15 青森県階上町の民家

2012年11月25日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 青森県階上町(はしかみまち)


階上町は八戸の下で東は太平洋に面する。
旧の南部藩の領域であったため岩手県の茅葺民家や言葉も近いようだ。
南部藩は岩手から下北半島まで広い、同じ青森県でも津軽藩とは違いが見える。
南部氏は鎌倉時代からの領主で明治まで断絶しなかったのは薩摩の島津家との二家だと言われている。
階上町周辺の茅葺民家も岩手県と同じ草棟である。
棟の部分の雨仕舞に杉皮を敷き土を乗せ芝や草を植える。
山百合や鬼ゆり、イワヒバを植えるところがある。
草棟は西日本では全く見掛けない。
今、草棟の茅葺民家の痛みが酷くトタンやタイヤを屋根に乗せている家が多く綺麗な民家に出合う事が難しい。
屋根の茅も薄いように思う、こんな茅葺民家は痛みだしたら一気にダメになる。
私はこの草棟の民家が素朴で好きである。
もう一度東北に行く機会があれば探してみたい民家である。