懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 山陰線保津峡駅

2012年11月27日 | 蒸気機関車
撮影場所 京都府 山陰線保津峡駅

山陰線は嵯峨駅をでると保津峡に沿って走る。桂川は幾重にも曲がり渓谷美を見せる。
保津峡は京都のすぐ近くにあるので景勝地として訪れる人も多い。
山陰線は渓谷を削り敷設されているため大雨や台風のつど落石や浸水の危険性があった。
蒸気機関車の走っている頃、保津峡は撮影ガイドに載っているポイントだった。
早朝に通勤列車が何本か走る。それを撮影するのだが渓谷で晩秋からは太陽が射さない。
フィルムカメラではシャッター速度を速くできないのでぶれて撮影にならなかった。

今の山陰線は保津峡のところはトンネルで直線的に走っている。保津峡駅はトンネルとトンネルの間にあり以前の谷底の駅とは違い高い場所にある。
かって保津峡駅は秘境駅だった。近くに人の住む民家はない。今もそれは変わらず近くの集落まで二キロほどある。しかし車で駅までいける。
写真の山陰線は撤去せず保津峡観光トロッコ列車として嵐山から亀岡の馬堀まで運行されている。

私は右京区越畑から茅葺民家を探しに車一台しか通れない山道を走った。途中は集落もない山道、愛宕山の近くになり集落が出てきた。やがて保津峡にでて新しい保津峡駅に立ち寄った。駅から保津峡が見渡せる。
今はトロッコ列車の駅になっている以前の保津峡駅の横を走った。駅へは歩道用の橋が桂川に掛かっている。車では以前の保津峡駅には行けない。
保津峡から更に狭い山道を走って民家が見えてきた。
そこには茅葺民家が何軒か見える。京都の写真で見たことがある光景だ。そこは世界遺産にも登録されている鳥居本だった。


崖を10メートルほどよじ登れば保津峡の渓谷が入るそうだ。