懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

懐かしの蒸気機関車写真展 その59「三重連 その3 」

2014年02月06日 | 懐かしの蒸気機関車写真展
撮影場所 岡山県新見市 伯備線布原

蒸気機関車ブームの頃、最後の三重連が撮影できる場所として人気を博した。
鉄道ファンのほとんどの人が足を運んだ。
撮影場所の山は木々に覆われていたが木を折ったりするので伐採し入場料を取るようになった。今の布原の撮影場所は木々に覆われて昔ここでドラマがあった事は想像もできない。

SLブームが社会現象としてマスコミにとりあげられていた。
地元のマスコミのテレビ局のスタッフがそのあたりのゴミをかき集めさもマナーの悪いさの撮影していた。こう言うのをやらせと言うのである。
それを見ていた鉄道ファンがマスコミはそこまでやるかいう声が聞こえた。
布原の登り勾配はたいした事はない。駅のスパンが長いため信号所を設けた。
三重連の石灰列車は下りの気動車を待つため停車する。
駅で停車しなければ重連なら惰性で登りきれる。
むしろ厳しいのは新見と布原の下りは厳しい登りである。

三重連の発車は9時すぎであった。
秋から冬は川沿いのため霧がよく出る。山間でまだ太陽もでずカラーフィルムの感度では撮影が難しい。
天候に恵まれるかは時の運である。
停車の蒸気機関車から三本の汽笛が鳴ったらいよいよ一分間時のドラマが始まる。

夏場の布原はマムシが出没するため駅長が口うるさく注意していた。私も畦道でまるまったマムシを二度見掛けた。三脚を伸ばし押さえつけて逃げようとしない。叩き殺すのもむごいし三脚が壊れるので押さえていたらマムシのほうからノソノソ逃げ出した。