♪ 『 三線欲張り修行日記 』 ♪  

沖縄バンド「みいはいゆ」ちゃくらのブログです。

2020年の目標 どうしようかと考え中です。☺️♫

三線古典修行日記 『新人賞日記』 ~その①~

2007年05月31日 | 新人賞日記(回想編)
『今度の道のりは、長くなりそうだよ・・・。』
『大丈夫でやんすよ! どこまでもついていくでやんすよ!』
『あ・・ありがとう・・ぅぅぅ・・・。』

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毎年、夏が近づいてくると、思い出すことが・・。
それは、野村流古典の新人賞を受験したときのこと。

楽しいはずの夏が、地獄と化したあの夏の日々(ってちょっと大袈裟!?)

自分なりの経験やけど、もしかして誰かの参考になるのなら・・・。

というわけで、これからぼちぼち思い出しながら書いていってみます。

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古典には、『沖縄タイムス社』、『琉球新報社』が各社で主催する
各種賞試験があります。

唄三線、舞踊、笛、太鼓、胡弓・・・などのさまざまな分野に分かれてて
その賞は、『新人賞』、『優秀賞』、『最高賞』の三つに分かれています。

日程は、毎年8月初めから、9月にかけての長丁場。
特に、三線新人賞は受験者が多くて、予備日も入れると、十日程かかります。

ちなみに、私が受けた年の新人賞受験者は、232人でした!

どんどん増えてく一方の三線人口、受験者も毎年増えてるんじゃないかなぁ??


私は、三年目に新人賞を受けました。

課題曲は「稲まづぃん節」か「伊野波節(ぬふぁぶし)」のどちらかを選びます。
「稲まづぃん節」は、軽快な唄。 ノリでいけそうな唄です。
「伊野波節」は、伸びきったテープのような唄。 苦手です・・・。

比べたら、どう考えても「稲まづぃん節」の方が歌いやすいんで
私的にはこっちを選びたいんやけど、先生は

『どうせ受けるなら、勉強のために難しい曲で受けな意味がなぁいっ!』

という方針のため、私たちの教室は、全員が問答無用で「伊野波節」での受験です。
(最初は課題曲が2曲あることすら、全く知らなかった私・・・。)


・・・・・・・試験を受けることを決めたその日のお稽古・・・・・・・・・・


先生 『今日からは当分「伊野波節」だけやるからな!
     他の曲は、今日からはやらんでよろしい。』

私  『はいっ!』
  (やったぁぁぁぁぁぁ! これで暗譜とはしばらくサヨナラやぁ!!)

実は、毎回の古典の『暗譜アリ地獄』に少々うんざりしてた、この頃の私・・・。


内心、小躍りするくらい喜んだのもつかの間、これが実は・・・

      『新人賞 受ける者は ワラをもつかむ アリ地獄』

という恐怖の扉を開く、まさしく第一歩になろうとは・・・・ !!!


    そのときはまだ気づきもしない、浅はかな自分でした!!!