日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* 時計草 *

2005年08月26日 | 花や木
昨日25日は私にとっては特別な日であった。
仕事をやめて掃除しまくると言う私に、お隣の奥様は「ええとこ三日やね」と言われたその三日目。
仕事に行っている時には、忘れた事なかったのに。

そのことに気がついたのはお昼頃、ひと息ついて食事にしようかと座りサイドボードに目が行った時。
「キャー! あかんやん25日やった~!」

何度か書いてきたけれど、25日は義父の月命日なのである。
お酒が一滴も飲めない父は、こよなく珈琲を愛されていた。
だから結婚して初めてした義父へのプレゼントはコーヒーミルだった。
 
そんな訳で25日はとっておきのデミタスカップに珈琲をたてお供えする。
甘口だったのでお砂糖も、もちろんフレッシュも入れて。 それすら忘れていたのだ。
仏花を買いに。 すっぴんでは世間に迷惑なので、眉書いて口紅塗ってもちろん壁も、少しだけ。
お盆に1,000円した仏花は平常の400円、区内で仏花は同じ値段でもどこのお花屋さんより
豪華で、日持ちもいいし、一番だと自負している、奥様もとっても愛想がいいし。

25日が特別な日だと言う事にはもうひとつの理由がある。
一年中朝シャワーする私は、シャワーの後バスタオルを巻いたままサイドボードの遺影の前で着替えるのだ。
いつの頃からだったろう。 何気なくリビングで着替えていた時目の前に義父の写真。
(あら、お父さん見てた?)って笑って、そうや64歳若くして亡くなったんだものいいよね。
着替える前に、ちょっと・・お客一人のバスタオル巻いたショータイム!
その時から始まったショータイム、一度も欠かす事無く。 昨日は昼間っから決行した。 
いいのだ、例え馬鹿げていると言おうが、うぇってなろうがいいのだ。

若いときのままの義父の写真は心なしか喜んでいるように見えるのだ。
私だって大好きだった義父を思うと、子供達の成長も見ていただけなくて・・ひ孫も出来るのよ・・
なんて報告も出来ないし、胸がいっぱいでちょっと泣けてくるんですもの。
でもそうして無事特別な日、25日は終る。

一人のお盆、デジカメ散歩のとき、あるお宅に珍しい花!と何も考えず撮った写真。
調べたらなんと「時計草」だった。 こんな事ならもっとマクロで撮っておけば良かった。
それにしてもまだ三日、そんな大切な日忘れるかな、普通。
そんなぼけかった私へのタイムリーな写真かも。


                 



遅い夕食の後、お隣から頂いた葡萄、ビオーネ夫と食べた。 
来月が祥月命日の義父のことを懐かしく話しながら・・。
(夫は、ショータイムの事は知らない)

「時計草」
学名:Passiflora caerulea 英名:パッションフラワー the passion はキリストの受難のこと。
雌しべの花柱をキリストにたとえ、放射状に広がる副花冠をキリストから出た後光にたとえたとか。

掛け時計の時計盤のようなユニークな面白い花のつき方である。
丸い実は秋にはオレンジ色になると言う。

花言葉は・・宗教・信仰・宗教的情熱・聖なる愛・信心・聖なる愛