『ニラ(韮)』 ユリ科 ネギ属 花言葉:多幸・星への願い
夫とは同郷なので結婚当初から、盆暮れにはたいてい両方の実家へ帰省していた。
嫁として嬉しいことは、帰省するたびに家事炊事の手伝いが出来て、色々なものの場所が少しづつ、
分って行く事。 そんなことに、○○家の嫁になったと言う実感と喜びが感じられたものだった。
私の実家へ帰るときも、必ずエプロン持参で兄嫁さんについて手伝えることがこのうえなく嬉しかった。
座っていようものなら、母に厳しく注意された。 兄嫁さんには毎日世話になっている訳で、帰った時くらい、
日頃の感謝を手伝わないとばちがあたると言うわけである。 当然である。
嫁いだ私があまり恥をかかぬようにやってこれたのも、こんな母からの教えがあったからである。
どんな素晴らしい事を聞いたり読んだりして感激しても、実行しなければ自分のものにはなっていない。
(私には恥ずかしながら、実行が伴っていないことそんなこといっぱい)
愛ちゃんが息子と結婚して始めての正月、餅飾りをしていなかったからむろんお鏡開きもしていない。
我が家で作ったぜんざいとお鏡餅のおすそ分けを持って行った。 そして話した、お鏡開きのこと。
今年尋ねたら、ちゃんとやっていて失敗したと言いながらぜんざいも炊いていたのである。
失敗とか言うから我が家で一緒に食べたけれど、そんな嫁の姿がとっても嬉しかった。
何日か前遊びに来たときに、魚を焼くときにガステーブルで焼くと後の始末が大変だから魚は
フライパンで焼くと言っていた。 次女も「そうよそうよ」と愛ちゃんと同調していた。
昨日夕食を一緒にしたとき、魚を初めてテーブルコンロで焼いたんですと話した。
まだ何日も経っていないのに、偉いと思った。
一を聞いて沢山悟らなくても、一を実践する。 その事だけでもすごいことだ。
そんな彼女の姿を何度も見て来た。 積極的な姿勢、大いに学ぶべき。
色々な事を強要するつもりはない、教えはするが見て感じて行う彼女のやり方で充分であると思っている。
私も同じ嫁の立場、こんなことを重ねながら我が家の空気に溶け込んで行くのだろうと思う。
食事のときなど、彼女も段々と何がどこにあるか分かってきているので、敏速に手伝ってくれる。
まるで私が、夫の実家で手伝うことが嬉しかった時のように。
◆ひろと甲子園デビューの日
夫、息子夫婦、展くんで観戦。 延長11回、ヤクルトエラーでさよなら勝ち 6X対5