日々雑感 ~写真と思い~

今日と言う日は、二度と来ない。 
だから今日を大切に・・そんな私のデジカメ散歩 

* さるすべり(百日紅)の花 *

2010年08月23日 | 花や木

我が家の鉢植えのさるすべりに、やっと花がつき始めた。
中々蕾が出来なかったので、昨年下手に剪定し過ぎたかな(失敗失敗)と寂しく思っていたが。
ひらひらの五輪の花弁でひとつの花だと言うのは、ブログをやっていたならばこそ知ったことがら。
一度咲いた枝に再度芽が出て花をつけるので、ずっと咲いているように見えるのだ。
3ヶ月くらい、いわゆる百日位咲くので名前が百日紅なんてね。 

さるすべりの花を見ると、広島・・を思ってしまう。
原爆が投下された8月6日、以来焼け野原炎暑の中で水を求めさまよう人の目に紅々と咲いていたと言うさるすべりの花。
このことを何十年も前、原爆当時のその語りの中で耳にして以来私の中では、さるすべりの花は広島と重なっている。
夏に咲く夾竹桃も同じだったかもしれない。 草木も生えないといわれた広島の地にいち早く咲いたのが夾竹桃で、
復興に懸命な努力をしていた市民に希望と力を与えてくれたと言う夾竹桃が広島市の花になったそうだから。

多くの犠牲者、まだその後遺症の中で暮らしておられる方々のうえで平和に暮らしている自分たち。
近所の街路樹はピンク、あるいは紅色と白いさるすべりの花が交互に植えられていて目に映えている。
戦争撲滅、原爆禁止、猛暑が続く中で懸命に訴えているような気がしてならない。

奇しくも朝、NHK”ラジオ朝一番”で”小さい秋みつけた”のボニージャックスの歌声が流れてきたときに
小さい秋・・一陣の涼風が吹きこまれたような気がしたが、まだまだ厳しい厳し過ぎる残暑、広島も猛暑らしい。

 「炎天の  地上花あり  百日紅」      高浜虚子