Alkaline Trio - This Addiction

洋楽アルバムレビュー/感想。

…の前に、ちょっとした注意文。
文中にも書いてますが、自分は前作が大好きです。
よって前作が嫌いな人や昔の作品が好きな人、前作を知らない人とでは、
意見が、かなり違うと思われますので、そこを踏まえた上で読んで下さい。
まぁ、一言で言うなら、一つの意見なんで好きな人は気にするなとww


◆Alkaline Trio - This Addiction

↑のエモくてポップでパンクな素晴らしい曲で始まるので、
期待していたのですが中盤くらいから「うーん…」と言わざるを得ない。
基本的には前作の延長線の感じではありますが、
山あり谷ありで成熟した感じの人生の酸いも甘いも経験してきたような、
多彩な感じで深みがありメロディーもアレンジも凝っていた前作に比べると、
今作は、前作ほどは多彩さがなく、へヴィさやパンク色が強くなっていて、
相変わらずの哀愁漂うエモい感じのメロは健在でありながらも、
昔聞いたようなメロディーの曲や、雰囲気が似ている曲がありますし、
ホーンセクションが入っている曲なんかもあり、新しい試みもあるのですが、
練りこみ不足…やっつけ感は否定出来ない気がします。
↑に貼ったThis Addictionはこれから定番になるであろう素晴らしい曲ですし、
他に良い曲もありますので、決して悪い作品とは言いませんし、
前作が嫌いで昔のAlkaline Trioが好きな人は良いと思うのかもですし、
前作を聴いてさえいなければ普通に良い作品だとは思われそうですが、
個人的には中期のFace to faceのアルバム的な中途半端さを感じて、
せっかくCrimson→Agony and Ironyと順当に進化をしてきて、
前作では完全に突き抜けた感があったのに、
今作では以前ほど進化の跡が見られず、ドラムもちょっと地味になりましたし、
上記のように、やっつけ感…とりあえずお茶を濁しましたみたいな感じがして、
前作が好きで散々聴いている自分的には、正直何か煮え切らない感じです
昔聞いたようなメロディーの曲といえば、
Green Dayの新作でもありましたし、
ジャンルは違いますが、先日レビューしたSambassadeurも似た雰囲気の曲はありますし、
長くやってると仕方ないとか言う人も居ますけどね。
前作といいシンプルなんだけどセンスがあるジャケは、カッコイイと思います。

上記してるように、前作が嫌いな人や前作を聴いてさえいなければ普通に良い作品だとは思いますが、
もし持ってないのでしたら、個人的には前作をお勧めします。