洋楽レビュー/感想。
暗中模索してるような雰囲気の、
ダークでストイックでディープで都会的でメロウなヒップホップ作品。
◆Drake - If You're Reading This It's Too Late
事前情報が全く出ないまま突然発表されたDrakeの新作なんですが、
基本的には前作の延長線上とはいえ、
より音数が減ってシンプルになり、
立体的でクール&神秘的に洗練されつつ、
ダークでストイックで先鋭的でメロウに深化してますね。
前作は今までで一番ヒップホップ色が強くてラップにも拘っていたのに対し、
今回はヒップホップらしいラップは少なく、
Drake的なメロウで浮遊感のあるラップが大半を占めていて、
前作の「Hold On We're Going Home」のようなキャッチーな曲は無いですし、
チルウェイヴ色が強くなり、
アングラ的な雰囲気や実験的な要素があって、
成功した人間の不安や苦悩、
都会で生きる事の光と闇をテーマにしてるような、
シニカルでパーソナルで内向的なダークなリリックに、
明るいとは言えないダークな雰囲気のトラックばかりという事で、
Drake史上最もダークな作品に仕上がっていて、
元から孤高な雰囲気があったものの、
今作はゲストが少ないという事もあり、
更に孤高になった感もあり、
Drakeらしさに溢れてはいるものの、
暗闇の中を独りで手探りしながら歩いてるような、
「暗中模索」的な雰囲気にも溢れており、
ダークでディープで難解で突っつき難い感じに仕上がっているので、
これは賛否両論出るかも…
個人的にはあまりにダークでディープな内容への変化に初めは戸惑ったものの、
歌詞を読み解く&聞き込むうちに、
独特の世界観にズブズブと嵌まっていき、
聞いてると頭の中がクールになるような感覚があるし、
基本的に底が見えないような深さと闇がある作品ですが、
アルバムの流れが実に素晴らしく、
前半はダークですが現実的で、
中盤から神秘的で非現実的っぽい雰囲気になっていき、
後半に進むにつれて現実っぽさが戻ってきて、
都会の光と闇(表と裏)を表してるような雰囲気があり、
ストーリーが感じられる歌詞も相まって、
最後まで聞き終えた時に、
一つの映画を見たような不思議な満足感があり、
2ndや前作も良かったけど、
今作も違う意味で素晴らしいと思う。
「もし君がこれを読んでいるとしても、もう手遅れだよ」というアルバムタイトルも、
いろいろ深読み出来て面白いですし、
あえてこういうダークで難解な方向性に舵を切ったのも好印象です。良作!
PS
Drakeは分かり易いとはいえ、
洋楽…特にヒップホップ系は幾通りの意味を持たせた歌詞入れますし、
スラング入れた言葉遊びなんかも多いので理解するのマジ厄介ですが面白いw
改めて英語はラップに向いてると思う…
暗中模索してるような雰囲気の、
ダークでストイックでディープで都会的でメロウなヒップホップ作品。
◆Drake - If You're Reading This It's Too Late
事前情報が全く出ないまま突然発表されたDrakeの新作なんですが、
基本的には前作の延長線上とはいえ、
より音数が減ってシンプルになり、
立体的でクール&神秘的に洗練されつつ、
ダークでストイックで先鋭的でメロウに深化してますね。
前作は今までで一番ヒップホップ色が強くてラップにも拘っていたのに対し、
今回はヒップホップらしいラップは少なく、
Drake的なメロウで浮遊感のあるラップが大半を占めていて、
前作の「Hold On We're Going Home」のようなキャッチーな曲は無いですし、
チルウェイヴ色が強くなり、
アングラ的な雰囲気や実験的な要素があって、
成功した人間の不安や苦悩、
都会で生きる事の光と闇をテーマにしてるような、
シニカルでパーソナルで内向的なダークなリリックに、
明るいとは言えないダークな雰囲気のトラックばかりという事で、
Drake史上最もダークな作品に仕上がっていて、
元から孤高な雰囲気があったものの、
今作はゲストが少ないという事もあり、
更に孤高になった感もあり、
Drakeらしさに溢れてはいるものの、
暗闇の中を独りで手探りしながら歩いてるような、
「暗中模索」的な雰囲気にも溢れており、
ダークでディープで難解で突っつき難い感じに仕上がっているので、
これは賛否両論出るかも…
個人的にはあまりにダークでディープな内容への変化に初めは戸惑ったものの、
歌詞を読み解く&聞き込むうちに、
独特の世界観にズブズブと嵌まっていき、
聞いてると頭の中がクールになるような感覚があるし、
基本的に底が見えないような深さと闇がある作品ですが、
アルバムの流れが実に素晴らしく、
前半はダークですが現実的で、
中盤から神秘的で非現実的っぽい雰囲気になっていき、
後半に進むにつれて現実っぽさが戻ってきて、
都会の光と闇(表と裏)を表してるような雰囲気があり、
ストーリーが感じられる歌詞も相まって、
最後まで聞き終えた時に、
一つの映画を見たような不思議な満足感があり、
2ndや前作も良かったけど、
今作も違う意味で素晴らしいと思う。
「もし君がこれを読んでいるとしても、もう手遅れだよ」というアルバムタイトルも、
いろいろ深読み出来て面白いですし、
あえてこういうダークで難解な方向性に舵を切ったのも好印象です。良作!
PS
Drakeは分かり易いとはいえ、
洋楽…特にヒップホップ系は幾通りの意味を持たせた歌詞入れますし、
スラング入れた言葉遊びなんかも多いので理解するのマジ厄介ですが面白いw
改めて英語はラップに向いてると思う…