ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

コアでマニアックな洋楽に坂道シリーズにアニメと声優が好きな
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Demdike Stare - Elemental

2012-06-26 07:21:41 | 洋楽レビュー/感想 2012
洋楽レビュー/感想。
狂気に彩られたダークアンビエントミニマルダブテクノ。
芸術作品として凄い良作ですが音楽作品としてはある意味で狂作と言ってもいいかも。


◆Demdike Stare - Elemental
破壊、分解、再構築。
前衛的という言葉が生易しいくらい前衛的で、
狂気に満ち溢れ過ぎていて「狂喜」するような、
前作をさらに深化させて洗練した感じの、
狂気に彩られたダークアンビエントミニマルダブテクノで
膨大な情報量をインプットしてから、
厳選してアウトプットしたであろう音の選択に、
呪術的と言ってもいいようなトライバルダブビートの執拗なまでの反復に、
不穏極まりない音の重なりに、綱渡りしてるような危うくて変な緊張感。
前作のレビューでも書いたけど、
見てはいけないものを見てしまったような変な高揚感や恐怖や虚無感があり、
人間の内面に潜む狂気や黒い側面をユーモア入れてダークに再構築した感じで、
ヒッチコックの映画にあるようなスリル感というかゾクゾクする雰囲気に通じるものもあるし、
狂気に彩られていると同時に暗黒美にも溢れていて、とにかくヤバイ!

悪が無ければ正義は無いし、闇があるから光が眩しいように、
物事や世界は表裏一体であり、人間も世界のバランスも、かなり危うい所で成り立ってます。
そういう「表裏一体」さや、世界の危うさや、理性と狂気の境界なんかを、
ブラックユーモア交えて物語ってるような現代アート的な作品とも言えると思う。
ただ音楽作品としては難解で暗くて狂気に溢れてるのもあり、
ある意味「狂作」と言えますので、好き嫌いは大きく別れるでしょうね…

あと、今の先行きの無い不安な世界の状況を表したらこういう音楽になるのかも…


PS
明日はコアなメタル系作品のレビュー記事上げます。

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