ミルクレゥプのカルボナーラの逆襲2112 その時、納豆にネギも付いてほくほく

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Baths - Obsidian

2013-08-06 19:50:32 | 洋楽レビュー/感想 2013
洋楽レビュー/感想。
圧倒的な深化を感じる瀟洒で深遠で奇妙で美しい、
エクスペリメンタル/インディー/トリップホップ/ラウンジ/テクノ/ソウル/R&B作品。


◆Baths - Obsidian
悪い表現で恐縮ですが、
前作のゴチャゴチャした感じや実験的な要素が減り、
落ち着いた大人な雰囲気やR&B色が増し、
相変わらずのセンス溢れる新鮮で斬新な音の使い方/選択で、
豊潤で不思議な音に溢れていながら、
音や音数が厳選されているので、
絶妙なバランスで曲が構成されてる感じになっており、
洗練された印象を受けますし、圧倒的な深化を感じますね。

黒曜石を意味する「Obsidian」というアルバムタイトルで、
14世紀のヨーロッパで大流行した疫病「黒死病(ペスト)」にインスパイアされ、
「apathy/無気力」をコンセプトに掲げた作品という事もあり、
「死」や「病気」や「自殺」をテーマにした楽曲が並ぶので、
暗くて重い雰囲気もありますが、
同時に「Ironworks」や「No Eyes」といった、
背徳的かつ官能的な歌詞の曲もあるように、
明るいとは言えない暗い世界観でありながら、
同時に艶麗で深遠な美しさが全体に漂っており、
一筋縄では行かないフックだらけで奇妙で不思議なアレンジ/構成の曲に、
抽象的な歌詞の叙情的なメロディーが乗り、
美しいソウルポップ・ミュージックへと昇華されていく様は、
ゾクゾクするほどスリリングであり、
同時にあまりに儚く、深遠で奇妙で美しい…

圧倒的なキラーチューンが無いですし、
基本的に明るいとも暗いとも言えない雰囲気なのもあり、
決して分かりやすい音楽では無い…予定調和とかほとんどない難解な作品ですが、
聞けば聞くほど、詩を読み解けば読み解くほど深さが増しますし、
James blakeと双璧をなすと言っても過言ではない孤高の不思議な美しさがあり、
同時に音の構成は実に新鮮で斬新で先鋭的で、
今まで聴いたことの無いような音の使い方をしてるので、
最近の音楽に飽きたという方や新しいものが好きな人で、
James blakeも好きな人なんかは特に気に入ると思う。
なお、音の構成や選択と音響面が実に素晴らしいので、
ある程度のレベルの音楽環境やイヤホンやヘッドホンで聞くのをお勧めします。

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