後半に今大会の最高地点である標高2250mの1級山岳アロス峠を越えてから
最後に2級山岳プラ・ルーを上るコースで行われた、
「ツール・ド・フランス2015 第17ステージ」のレースレポ/雑感。
◆ツール・ド・フランス2015 第17ステージ(山岳ステージ)
ゲシュケ、キター!!
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ウランにポートにマティアス・フランクにアダム・イェーツに
タランスキーにクルイスウィクにピノなどなど、
総合で遅れているオールラウンダーを含む逃げ集団から
ゴールまで残り47kmくらいという早い段階で、
髭がトレードマークのゲシュケが抜け出し、
後続とじわじわとタイム差を拡げて1級山岳アロス峠の頂上を越えて、
下りでは安定した走りを見せて差を守り
最後の上りでタイムを縮められたものの、
最後まで逃げ切って勝ちましたよー!
ゴール後のインタビューで感極まって泣いていたように、
元々上り含めて強い選手ですが、
周りの名の知れた選手に比べると劣るだけに、
最後まで逃げきれるかは本人も不安だったでしょうし、
エースのキッテルが不在という事で、
チームとして結果が出すのが難しい中で、
ステージ優勝という素晴らしい結果を出せて、
いろいろ感慨深かったんでしょうね…
敢闘賞も獲ったように、
積極果敢で強い想いを感じる素晴らしい走りでした。オメー!
逆にアロス峠をゲシュケから1分遅れで越えた、
フランス国民の期待を一身に背負って下りに入ったピノは、
ゲシュケ同様に積極果敢な走りを見せ、
強い想いを感じたものの、
苦手な下りで若さが出たのか焦って、
左に曲がってる最中に左のペダル踏み込んで、
滑って落車してしまうという…
一回落車してしまうと、
どうしても恐怖心が出てしまいますので、
その後は完全に勢いが無くなり、
次々と後続の選手に抜かれていくのを見て、
ちょっと切なさがあったわ…
今回の落車は自分のミスな部分も少なからずあったとはいえ、
運があれば避けれた事でしたし、
なんか今年のピノはついてない印象受けますね…
あと残り少ないけど何とか頑張って欲しい…
そして今日は総合争いにもいろいろ動きがあり、
まずスタート直後から調子が悪かったヴァンガーデレンが、
遅れながらも必死に走っていたものの、
途中で監督に止められリタイアしちゃいましたよ…
チームに申し訳ないのと悔しさで、
止められて泣いていたのは凄い印象的でした…来年頑張れー!
あと下り区間でコンタが落車&メカトラで大きく遅れるという…
レース前のインタビューで「マイヨジョーヌは諦めた」発言してただけに、
逆返せばこれでステージ優勝争いに完全に専念出来るとはいえ、
今までもコンタはネガティブな事言っておきながら、
仕掛けて逆転したりタイム差広げたりする事があったので、
個人的には凄く残念だ…
他の総合勢は、
ニーバリとキンタナが単独&チームで積極的に攻めるものの、
ポートが逃げから良いタイミングで降りて来て集団牽いたりした事もあり、
フルームが最後まで慌てる事なく上手くまとめて走ったので、
フルームからタイムを奪う事は誰も出来ませんでした。
ライバル勢の中ではキンタナはかなり調子が良さそうに見えるとはいえ、
フルームも同じようにかなり調子が良さそうに見えるだけに、
このまま行きそうですが、
どうなることやら…
あと今日はヴァンガーデレンの他に、
クヴィアトコウスキーにハースなどなど、
多くの選手がリタイアしたように、
改めてツールの厳しさ、
そして休息日明けの難しさが際立った気がする。
ツール・ド・フランス2015第17ステージ結果
1位 サイモン・ゲシュケ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 4h12’17”
2位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン) +32”
3位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ) +1’01”
4位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1’36”
5位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング) +1’40”
6位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) +2’27”
7位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ) +3’02”
8位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +3’04”
9位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、MTNキュベカ) +3’05”
10位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +3’21”
18位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +7’16”
20位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
21位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +7’23”
22位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) +7’31”
24位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +8’18”
25位 ロベルト・へーシンク(オランダ、ロットNLユンボ) +8’32”
30位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +9’21”
31位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +9’33”
35位 バウク・モレマ(オランダ、トレックファクトリーレーシング) +10’10”
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) 69h06’49”
2位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +3’10”
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +4’09”
4位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +6’34”
5位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +6’40”
6位 ロベルト・へーシンク(オランダ、ロットNLユンボ) +7’39”
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) +8’04”
8位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング) +8’47”
9位 バウク・モレマ(オランダ、トレックファクトリーレーシング) +11’47”
10位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +13’08”
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 420pts
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 316pts
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 281pts
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) 61pts
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 52pts
3位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) 41pts
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) 69h09’59”
2位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +9’58”
3位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) +12’54”
チーム総合成績
1位 モビスター 208h18’05”
2位 MTNキュベカ +16’57”
3位 チームスカイ +33’41”
ステージ敢闘賞
サイモン・ゲシュケ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
リタイア
ローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・アルゴン18)
ネイサン・ハース(オーストラリア、キャノンデール・ガーミン)
ジェローム・コッペル(フランス、IAMサイクリング)
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)
最後に2級山岳プラ・ルーを上るコースで行われた、
「ツール・ド・フランス2015 第17ステージ」のレースレポ/雑感。
◆ツール・ド・フランス2015 第17ステージ(山岳ステージ)
ゲシュケ、キター!!
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ウランにポートにマティアス・フランクにアダム・イェーツに
タランスキーにクルイスウィクにピノなどなど、
総合で遅れているオールラウンダーを含む逃げ集団から
ゴールまで残り47kmくらいという早い段階で、
髭がトレードマークのゲシュケが抜け出し、
後続とじわじわとタイム差を拡げて1級山岳アロス峠の頂上を越えて、
下りでは安定した走りを見せて差を守り
最後の上りでタイムを縮められたものの、
最後まで逃げ切って勝ちましたよー!
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ゴール後のインタビューで感極まって泣いていたように、
元々上り含めて強い選手ですが、
周りの名の知れた選手に比べると劣るだけに、
最後まで逃げきれるかは本人も不安だったでしょうし、
エースのキッテルが不在という事で、
チームとして結果が出すのが難しい中で、
ステージ優勝という素晴らしい結果を出せて、
いろいろ感慨深かったんでしょうね…
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敢闘賞も獲ったように、
積極果敢で強い想いを感じる素晴らしい走りでした。オメー!
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逆にアロス峠をゲシュケから1分遅れで越えた、
フランス国民の期待を一身に背負って下りに入ったピノは、
ゲシュケ同様に積極果敢な走りを見せ、
強い想いを感じたものの、
苦手な下りで若さが出たのか焦って、
左に曲がってる最中に左のペダル踏み込んで、
滑って落車してしまうという…
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一回落車してしまうと、
どうしても恐怖心が出てしまいますので、
その後は完全に勢いが無くなり、
次々と後続の選手に抜かれていくのを見て、
ちょっと切なさがあったわ…
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今回の落車は自分のミスな部分も少なからずあったとはいえ、
運があれば避けれた事でしたし、
なんか今年のピノはついてない印象受けますね…
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そして今日は総合争いにもいろいろ動きがあり、
まずスタート直後から調子が悪かったヴァンガーデレンが、
遅れながらも必死に走っていたものの、
途中で監督に止められリタイアしちゃいましたよ…
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チームに申し訳ないのと悔しさで、
止められて泣いていたのは凄い印象的でした…来年頑張れー!
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あと下り区間でコンタが落車&メカトラで大きく遅れるという…
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レース前のインタビューで「マイヨジョーヌは諦めた」発言してただけに、
逆返せばこれでステージ優勝争いに完全に専念出来るとはいえ、
今までもコンタはネガティブな事言っておきながら、
仕掛けて逆転したりタイム差広げたりする事があったので、
個人的には凄く残念だ…
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他の総合勢は、
ニーバリとキンタナが単独&チームで積極的に攻めるものの、
ポートが逃げから良いタイミングで降りて来て集団牽いたりした事もあり、
フルームが最後まで慌てる事なく上手くまとめて走ったので、
フルームからタイムを奪う事は誰も出来ませんでした。
ライバル勢の中ではキンタナはかなり調子が良さそうに見えるとはいえ、
フルームも同じようにかなり調子が良さそうに見えるだけに、
このまま行きそうですが、
どうなることやら…

あと今日はヴァンガーデレンの他に、
クヴィアトコウスキーにハースなどなど、
多くの選手がリタイアしたように、
改めてツールの厳しさ、
そして休息日明けの難しさが際立った気がする。
ツール・ド・フランス2015第17ステージ結果
1位 サイモン・ゲシュケ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 4h12’17”
2位 アンドリュー・タランスキー(アメリカ、キャノンデール・ガーミン) +32”
3位 リゴベルト・ウラン(コロンビア、エティックス・クイックステップ) +1’01”
4位 ティボー・ピノ(フランス、FDJ) +1’36”
5位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング) +1’40”
6位 ステフェン・クルイスウィク(オランダ、ロットNLユンボ) +2’27”
7位 ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームスカイ) +3’02”
8位 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、モビスター) +3’04”
9位 セルジュ・パウエルス(ベルギー、MTNキュベカ) +3’05”
10位 アダム・イェーツ(イギリス、オリカ・グリーンエッジ) +3’21”
18位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +7’16”
20位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ)
21位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +7’23”
22位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) +7’31”
24位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +8’18”
25位 ロベルト・へーシンク(オランダ、ロットNLユンボ) +8’32”
30位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +9’21”
31位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +9’33”
35位 バウク・モレマ(オランダ、トレックファクトリーレーシング) +10’10”
マイヨジョーヌ(個人総合成績)
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) 69h06’49”
2位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) +3’10”
3位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター) +4’09”
4位 ゲラント・トーマス(イギリス、チームスカイ) +6’34”
5位 アルベルト・コンタドール(スペイン、ティンコフ・サクソ) +6’40”
6位 ロベルト・へーシンク(オランダ、ロットNLユンボ) +7’39”
7位 ヴィンチェンツォ・ニーバリ(イタリア、アスタナ) +8’04”
8位 マティアス・フランク(スイス、IAMサイクリング) +8’47”
9位 バウク・モレマ(オランダ、トレックファクトリーレーシング) +11’47”
10位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +13’08”
マイヨヴェール(ポイント賞)
1位 ペーター・サガン(スロバキア、ティンコフ・サクソ) 420pts
2位 アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・ソウダル) 316pts
3位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン) 281pts
マイヨアポワ(山岳賞)
1位 クリス・フルーム(イギリス、チームスカイ) 61pts
2位 ホアキン・ロドリゲス(スペイン、カチューシャ) 52pts
3位 ヤコブ・フグルサング(デンマーク、アスタナ) 41pts
マイヨブラン(ヤングライダー賞)
1位 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター) 69h09’59”
2位 ワレン・バーギル(フランス、ジャイアント・アルペシン) +9’58”
3位 ロメン・バルデ(フランス、AG2Rラモンディアール) +12’54”
チーム総合成績
1位 モビスター 208h18’05”
2位 MTNキュベカ +16’57”
3位 チームスカイ +33’41”
ステージ敢闘賞
サイモン・ゲシュケ(ドイツ、ジャイアント・アルペシン)
リタイア
ローラン・ディディエ(ルクセンブルク、トレックファクトリーレーシング)
サム・ベネット(アイルランド、ボーラ・アルゴン18)
ネイサン・ハース(オーストラリア、キャノンデール・ガーミン)
ジェローム・コッペル(フランス、IAMサイクリング)
ミカル・クヴィアトコウスキー(ポーランド、エティックス・クイックステップ)
ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、BMCレーシング)