ジロ・デ・イタリア2016 第1～3ステージ

「ジロ・デ・イタリア2016 第1～3ステージ」の感想。


オランダで始まった今年のジロですが、
初日の個人TTは地元の熱狂的な応援をバックに力走して
暫定1位だったログリッチに対し僅か0.01秒差上回り、
オランダ国民の期待にステージ優勝という、
最高の形で応えた「ドゥムラン」に、
第2ステージと第3ステージで逃げに乗り、
山岳賞を見事に獲った「チャリンギ」のオランダ人の活躍に、
第2ステージと第3ステージで
一人別次元の圧倒的なスプリントを見せて2連勝して
ポイント賞に加えマリアローザまで獲得した、
現代最強スプリンターの「キッテル」が特に目立ちましたねー！
ドゥムランはオランダスタートのツールでは、
プレッシャーに負けて結果が出なかったですが、
今回のジロではツールの時のリベンジとばかりに、
周囲の熱狂とは裏腹に、
静かな闘志を持って冷静に走ってを見事にステージ優勝を果たして、
実に素晴らしかったし、
チャリンギは第2ステージで家の近所を走るという事で、
スタートすぐの逃げに乗って、
逃げ集団を積極的にコントロールしつつ終始ご機嫌で、
（途中で若手のベルラートがKYアタックして少し怒ってましたがw)
近所に差し掛かった辺りで単独で前に出て、
歓声に応えて観客を煽る姿は実に微笑ましかったし、
第3ステージでは山岳賞まで獲ったので、
まだ終わってないとはいえ、
今年での引退を表明してるチャリンギには、
最高のジロになってますね。
そしてレースではキッテルが強過ぎですねw


ゴールする前に余裕で勝利を確信してるように明らかに一人別次元。
以前ジロ出た時にリタイアするまで、
あのブアニすら子供扱いして勝ってましたが、
今年は更に強くなった感ありますね…
スピードとパワーだけで言ったら歴代最強かも…
あの強さだと真っ向勝負は当然として、
小細工程度でも誰も勝てないでしょうから、
平坦基調のスプリント対決は彼の独擅場になるのはほぼ間違いないかと。
ただ上りでの遅さも定評があるだけに、
ポイント賞を最後まで維持するのは厳しいですし、
他のレースに備えて
途中でリタイアするんでしょうけど。
個人的には長く走って欲しいですが、
ぶっちゃけ他のチーム関係者は早くリタイアしてくれと願ってるだろうねww
あと初日のTTで惜しくも優勝逃したログリッチにインタビューで、
「君は誰なんだい？どこから来たの？」という質問してて吹いたwww
事前に打ち合わせあったんでしょうが何て失礼な質問だwww
でもそんな失礼な質問に丁寧に答える姿は凄く好感持ちましたww応援してる！
今シーズン限りで引退されると言われてるペローが落車でリタイアしたものの、
近年の大きなレースであったような大落車や事故はないので、
このまま最後まで大きな落車…特に事故は無い事を願ってますし、
日本人的には山本選手が何とか最後まで完走するの期待してます。
ちなみにその山本選手のブログには選手目線で細かいレースレポートが載っており、
実に興味深いのでサイクルロードレース好きなら見なきゃ損ですよー。