2/6 夜中に激しい錯乱
咳も治まり、うなりもなくなって風邪はひどくならずに治ってきた。
昨夜夕飯の後、階段を突然上がって窓をがたがたしたり、掛けてあるタオルを勢いよくはずして捨てたりするので変だとは思った。
薬を飲んで夜9時には就寝した。
夜中の12時、トイレに起きたらしいとは思ったが、玄関を開ける音がする。
そのうち、妻のスーザンと言い争っている。
我慢してたスーザンもとうとう切れた!
ジェンギンスは泣き声を出して叫んでいる。
外に出たいらしい。
自分は悪くないと泣いてる・・
大スキな孫のチョコパンが声を掛けても駄目だ。
凄く寒いのにパジャマで外に居る。
門の鍵が閉まっているので混乱してる。
コートを着るように差し出しても
『 門が空かないんだから、着たってしょうがないだろ!』
自転車を運んで門の前に投げ捨て、自転車に上って門を超えようとしてる。
なんとしてでも、外に出なければならないという脅迫観念があるらしい。
近所に聞こえる程の大声で怒鳴り散らす。
なにかがジェンギンスの頭を支配している。
頭が狂ってる。
精神病院の救急車が必要かと真剣に思った。
門を開けた。
ジェンはすぐ出て行ってしまった。
わたしは、ジェンのコートを持って追いかけた。
私は裸足で薄着だったけど緊急だから我慢だ。
コートは着ようとしないから肩に掛けた。
知らん振りして歩いてる。
いつに無く早足で、近所の家を見て回っている。
何かを探してる。
自分の家を探してるのかもしれない。
少し歩いたらUターンした。
だんだん、足がふらついてきてる。
数分しか歩いていないのに。
すぐ、家の前に戻ってきた。
『 寒いから家に入ろう 、ここが家だよ』
と、声をかけた。
表札を眺めている。
家の中に入って、スーザンの待つ部屋に入れた。
外で聞いていたら、まだ怒っていて、
『 こんな家には火をつけてやる 』
と、何回も怒鳴っていた。
わたしは、2階で待機していたんだけど、お湯を沸かしているらしいので降りていった。
スーとジェンはコタツに入ってテレビを見ていた。
テレビでは剣道をしていた。
そしたら、急に機嫌が良くなって、おしゃべりが始まった。
スリープティを飲んで、お腹がすいているようなのでカステラのケーキをあげたらすぐ食べたから、今度は小さいオニギリを3つ作ってあげた、ペロっと一口で食べた。
空腹だったのだろうか・・・
夜中だけど、家族みんなでそろって団欒した。
このような混乱は、精神安定剤を飲んだときに現れた副作用なのだけど、安定剤は飲んでいない。
しかし、風邪の薬は飲んでいるんだよ
トスキサシン・・抗生物質→意識障害の副作用あり
スピロペント・・気管支拡張
ランツジール・・消炎解熱
そして今日は朝から落ち着かない。
薬は飲んでいる。
少しも座っていられない。
外にも出たけれど、あまりのごみ置き場の汚れに驚き、掃除をしてもらった。
丁寧に掃除してくれた。
家に入ってコーヒーとケーキを出して労をねぎらった。
薬は夕方でやめる。