アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

23日土曜 母と面会

2007-06-23 11:05:36 | 介護





ドッグセラピーの団体が、病院敷地施設に訪問していたそうで、

お庭で犬たちが、休憩していました。

ジェンギンスは、犬が目に入りませんでした。

無視です。





さて、わたしは私生活がとってもたいへんで、もうする事が山ほど有ります。

おけいこ事の団体に3つくらい参加しているのと、仕事も3つくらいしているのと、

両親と老犬の世話と、

夏の格安航空チケットが取れない人のために、何日か五反田の公衆電話で事務所を開いて電話と格闘していました。

お陰で、多くのキャンセル待ちの人を飛び越えて11日間ハワイ旅行64000でゲットできました。

旅行代理店を開業したい勢いです。



そして、先日の土曜のジェンギンスの様子です。



とにかくその一週間前に、おやつを食べさせすぎたので、慎重におやつを与えないといけません。



病棟に到着したら、丁度トイレ誘導中で

留守でした。

トイレに様子を見に行くと、ジェンギンスが一人でトイレ内の廊下を歩いていました。

そして、若い介護士にお兄さんの肩をポンとたたいて、イヨッ!って手を上げて挨拶していました。

珍しく表情が有ります。

そこで、わたしは

「 ○●ちゃん! ○●ちゃん!」って

ジェンギンスの名前を呼びました。

ジェンギンスは男ですが、名前は女の名前です。

だから、修道女のおばちゃんが

「 ○●ちゃんっていうから、女かとおもったら、男なのね 」って言ってました。

修道女のおばちゃんは、ぜんぜん正常な認知です。



名前を呼ばれたジェンギンスは、私にむかっても、手を上げて挨拶してくれました。

ご機嫌です。



立ったまま病棟入り口まで歩いて

外へ出ました。

車椅子を用意しても、ぜんぜん座らずに

外まで歩いて行きました。

したがって、今日はベンチに座っておやつです。



煮込みうどんをほんの少し。

カステラをワンスライス。

小さいヨーグルト一つ。

ミルクティにオレンジジュース。



母は、喉が渇いているジェンに

さかずき一杯ずつしかジュースをあたえないのでちょっと困りました。

水分はもっと飲んでも良いはずです。



体にかゆみの薬を塗って、

水虫のくすりをつけて、

足の裏のタコを切除して、

靴下を履かせたり、

靴を履かせたり、

音楽をきかせたり、

話しをしたり、



そのうち、アニマルセラピーの犬たちが

ジェンギンスを訪れてくれたものの、

ジェンギンスは、食べ物のことで頭がいっぱいで、全く犬が見えません。

抱かせても、反応なしです。



「 よそのお年寄りに、とっても喜んでもらってきました 」とセラピーのお兄さん達は言っていましたが、

ジェンは、ダメです。

まったく、犬には反応しません。



わたし自身も、現在犬が目の前にいても

全く無視して、反応がゼロであると

確信しています。

だから、私はジェンと同じだ。



そのうち、ジェンがトイレに行きたいと言って、たち歩きました。

トイレへ行かせようとして、車椅子に座らせようとしましたが、

全く言うことを聞いてくれません。

全然すわってくれません。

庭の隅に歩いていってしまいます。

母は、「そこでさせればいいのよ」と

いいますが、この手入れの行き届いた庭でさせてはなりません。。。。

などと、いっている間もなく、

ジェンは自分で立ちションをし始めました。



あせります。



洋服が濡れないようにさせるのは

簡単ですが、

母がいる手前、

それを指で持ち上げることは遠慮しておきました。

でも、なんとか濡れずに立ちションできました。



そのあと、ジェンたら、

よそのご家族の座っているベンチに座り込んでしまい、絶対に動いてくれません。

ご家族の荷物のなかのジュースを取ろうとするし、

でも、立ってくれなくて、



しばらくして、強引にヒッパッて

となりのベンチに座らせました。



今日はなかなか言うことを聞いてくれず、

抵抗が有ります。

しっかりした顔付きではありましたが

元気だと抵抗も出てきて苦労も有ります。



3時も過ぎて、また今日も病院の外へ車椅子で散歩しようとしましたが、

ベンチから立ってくれません。

無理に立たせても、方向を変えてくれなくて

車椅子に座らせることができないのです。



強い力で抵抗し、私たちの手を払いのけます。



いろいろ、試行錯誤して

やっと車椅子にすわらせ、

すぐそばの公園へ行きました。

のんびり座っていようと思ったら、

到着と同時に母の「帰る帰る」が

始まってしまい、

すぐに、病棟に戻りました。

散歩はジェンのためでなく、母のリハビリも兼ねているのですが、

なんでも嫌がるのです。



昨日テレビでやっていた

高島忠夫の物語で、パーキンソンの症状 について医者が話していましたが、

母の右肩が極端に下がって変な風に歩くのは、パーキンソンのせいでしょうか・・・・





病棟に戻ると、いつも

正常に近いおばちゃん達が

「 おかえりなさーい 今日は天気が良くて良かったわね 」と一斉に話掛けてくれます。

この病棟にはふさわしくないおばちゃん達です。

こころない家族がこの認知専門棟に入れてしまったのです。

このおばちゃん達は、老健でもっと楽しんだ方が絶対に良いです。

施設選びに失敗した家族を持つ気の毒な

おばちゃん達です。



いつもの長いすに座って、

しばしくつろぎました。

4時のトイレ誘導からかえって来たら

ジェンはすこし怒っていました。

抵抗して無理があったのでしょうか。



なにかが変わったジェンギンスです。



興奮っていう症状だろうか

興奮が現れるのは

いつも、くすりを辞めた時です。

精神薬のくすりを辞めると、ひと月くらい

喋ったり、歌ったりが続くのです。



とにかく、正常にぴりぴりしているので

くすりでぼけっとしてるより良いかと

思います。



元気が何よりです。



天気がよくて

良い季節になりました。

寒い時はたいへんだった。

一冬越えたんだな~~





思い起こせば、手足の骨折から丁度1年たった。

異常なる介護の現場だった。

すさまじかった介護は

誰もが悲惨でありました。


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チョコパン面会

2007-06-19 11:07:53 | 介護




今日は水曜日で私は

たいへん忙しい日です。



午前の仕事へチャリを使って出かけましたが、途中で持っていたはずのチャリ鍵が消えてしまい、新宿でバスにのって帰ってきました。

お陰で仕事や家事が終わった夜おそくに、合い鍵を持って新宿へ出かけて

チャリでもどってきました。



昨夜寝ていた午前五時には激しい頭痛で目が覚め、わたしって、

頭痛か、腹痛か、下痢をしている毎日です。

頭痛は、貴重なる偏頭痛のくすり、、、イミグランを服用して、3時間後にはピンピンに、元気になりました。

あさ、死んでいる勢いの頭痛でしたが、生きています。



2ヶ月にわたる右の腹痛は、

癌や腫瘍や性感染症ではありませんでした。

あと、10日待ってみよう!と先生がわたしの周期を計っておっしゃるので

待っているところです。

それでも、腹痛が続いたら、内科的な検査をしたら良いみたいです。



でも、ショッチュウ腹痛があるので

漢方薬を出してもらいました。

ジェンギンスが以前、こむら返りで出してもらっていた漢方薬と同じくスリで、

芍薬甘草湯です。

けいれんを抑えてくれるらしく、

ショッチュウある下痢に効果があるかも知れません。





=====



さて、今日の水曜日は

孫のチョコパンが外出先から面会に行ってくれました。

先日の土曜日に、私たちはジェンギンスに食べ物を食べさせすぎましたから

その後の経過が、とっても心配でした。



でも、

元気に過ごしていたので

たいへん安心しました。



若いチョコパンは、

私たちと違って持参する飲み物が違います。

カルピスソーダを飲ませたそうで、

「 からいな 」と言うそうですが、

ジェンギンスは昔から、炭酸が大好きです。 炭酸は気持ちが悪い時、すっきりするとむかし言っていました。



外には暑くて出なかったけれど

お部屋や、ロビーでボール投げをして

遊んだそうです。

ボールを渡すと、ジェンギンスは、ボールを隠してしまう動作をして

笑わせます。

いつもいつも、ぼけてもなお、ジョークのある人です。

呆けても、楽しくて、、、それが嬉しいです。



チョコパンはジェンに、たくさんの質問をしたようで、

「 妻は長野から来たのか?」

の質問に、そうだとは答えたけれど、

名前は、別人らしい。



お見合いは何度もしたけれど、

みんな適当なところで

わかれて、

スーザンとは、もう別れたそうです。

・・・

チョコパンのやつ、いったい

何を興味深く聞き出しているんだか・・・・



しかし、わたしが呆けて

あれやこれや

聞き出されたらさ・・・・

わたしは、どこまで喋るんだろうか・・

。。もう、過去は消えないさ。。。





とにかく、

ジェンギンスは元気でした。



あすはお風呂の日で

わたしは、面会にいつも行っています。



でも。。。

どうしよう。。。



わたしは、とってもとっても

する事が山ほどあるのです。



きが遠くなるほど

する事があるのです



====--------



ババママさんの、義母様が

お亡くなりになりました。



今までの自宅介護のご苦労を

お聞きしていただけに

人の命のはかなさを考えます。



認知症の介護なんて

短い物です。



後悔の無い介護と

綺麗な死に方を

勉強しました。



亡くなった時の旅立ちセットと

葬儀の希望する形、

希望する骨壺を用意されていたという

お母さんを尊敬します。



いまや、子どもを頼る時代ではありません。

良い老後、良い死に方を整えて生涯を

終えなければいけません。



計画実行 ですよ。


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6/16 みんなで面会

2007-06-16 11:10:36 | 介護


6/16 みんなで面会


病院の外を出て、子どもが遊んでいる公園で一休みしました。



今日の土曜日は、偶然にも家族全員が休みで用事がありませんでした。

明日の日曜は全員が出かける用事があるし、この、ラッキーチャンスデイに、久しぶりで家族みんなで面会に行ったのです。



奮発してタクシーで行きました。

2980円でした。

駅まで歩いて階段を上ったり降りたりを繰り返すのは母にとって、とてもたいへんなのです。

3倍の時間がかかるので、

タクシーです。

母の為というより、家族の為なのです。



病棟に行っても、ジェンギンスが居ませんでした。

きっと、どこかで放浪して居るんだと思いましたが、廊下にはいないし、

だったら、誰かのお部屋だとおもって

みんなでさがしたら、よそのひとのベッドに

座っていました。



外へ連れ出そうとしても、頑固に立ってくれないので、そこで、バナナを一本とジュースをあげました。

美味しそうにたべて、口を開けてみんなに見せて、ふざけてます。

バナナは、さっき母が一本100円のを一本だけ買ってきたのです。

「 おとうさんが、とりわけこれが美味しいっていうから、高くてもいいの 」 って・・・

本気で言ってた。



なんとか、みんなで立たせて外へ連れ出しました。



太陽がたいへん暑くて、外では過ごせないかと思いましたが、

木陰はたいへん涼しく、良い感じです。

あじさいも、バラも色とりどりでとても綺麗です。



作ってきたおじやを食べさせ、

レモンアップルティをのませ、

食べたいと言って

手を伸ばしてくるから、

カステラあげたり、蒸しパンあげたり、

まんじゅうまであげちゃったモンダから、



ひどく後悔しました。





午後3時もすぎたので、もう食べ物はあげないようにして、外の世界へ散歩に出かけることにしました。



ぐるっと外周しようと思いましたが

公園があったので、そこへ入って

子どもの声を聞くことにしました。

母も、座らせないと関節が動かなくなって歩行困難になるので、頻繁に休ませます。



「車椅子を2台用意して!」って病院の玄関でマクドウウェルにいわれましたが、

ほんと、そうしたい。



軍歌のテープを聴きながら

のんびりしていたのですが

ジェンギンスがウトウトしたと思ったら、

胃のあたりをさすり出しました。

キャー食べ過ぎだ!と

皆が直感!

後の祭りです。



生唾だか、痰だか出始めました。



マクドウウェル曰く、

「エイリアンが口から出ているものと同じ」

ものが出ています。



そのうち、「吐きたい」みたいな動作をして

わたしたちに訴えて、立ち上がって歩き出しました。

つばは吐きます。

隅っこの木の下まで歩いて

壁に手をついて吐こうとしているのですが

透明な水みたいな唾しか、出さなくて

オエっていう、吐き気は無いみたいです。



困ってしまいました。



家だったら、すぐに布団に横にさせて一眠りさせてあげれるのに、拘束病院だから

つなぎを着せられて、いすに座らないとならない時間です。



車椅子に座らせて、病院のお庭に戻りました。

とにかく、さっきの食べ物が消化されるまで

待つのです。

スポーツ飲料も丁度もっていたので、少しずつ飲ませました。

ちょっと、落ち着いてきました。



激やせはそのままですが、

病院の食事も食べていると言うし、

おやつはほどほどにします。



4時をすぎて、トイレに行きたいというので

わたしが、車椅子をおしてトイレへ連れて行きました。

でも、トイレを見ても、行きたくないというので、させませんでした。



面会といっても

ほんと、する事がいっぱいあって

大忙しです。



体に薬をぬって

爪を切って

水虫薬つけて

魚の目をとって

。。。その間、ジェンに任せて

食べさせてちゃなりません。



病棟に戻ると、みんなトイレ誘導はおわっていて、ジェンをお待ちかねでした。

ジェンはつなぎに着替えさせられて

戻ってきます。



ジェンのお部屋へ入って

ベッドに腰掛けて、私の腕の中ですこし眠らせました。

目を開けて、多少回復が見られたので、

ボール投げが開始されました。

この、ボール投げはすごいです。

最初はボールの意味も分からず

受け取るだけなのですが

そのうち、運動機能が目を覚まし

サーブをしたり、変化球を投げたり

トスしたり、ヘッディングもするのです。



声もでるし、方向感覚や力の加減もちゃんとできている。

活き活きしてくるのです。

驚くべき活性です。



母に投げる時は

加減してそっとわたしたりしているし、

チョコパンには、思いっきり変化球です。

ボールがくるくる手前に回っています。



5時近くになり、

夕食準備で集合しているロビーに行きました。

チャモロ君は大人気です。

チャモロ君とマクドウウェル君が大人気です。



そうそう、

おじやを食べている時

ジェンはチャモロ君の口の中にも

おじやを入れて食べさせていました。

チョコパンが、チャモロ君と顔を並べて

口を開けましたが、

ジェンは、チャモロ君にだけ御飯をあげるのです。



ロビーでは、いろいろなお年寄りに

話しかけたり、チャモロ君をだっこさせたりしていて、ジェンのことは、母にまかせていました。

ご機嫌良くじっと座っています。

どうやら、消化されたでしょうか。

おやつ終了から2時間半立ちました。



6時まえに、どやどやと騒々しく

病棟をあとにしました。



ああ、失敗。



一人の看護婦さんには

食べ過ぎたことを軽く話しましたが

チャンと、報告してこなかった!

これで夕飯を食べ過ぎたらたいへん!



吐き気がしても

あの、拘束ベッドは

横が向けるんだろうか?

顔は横にできるけど

体は寝返りできないんじゃないだろうか?

ねてて、吐いたらかわいそう。

ジェンは、ちゃんとしてる人だから

。。。



とにかく

食べさせすぎは厳禁だ。



充実した1日だった。



母の過干渉には参る。








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6/14 水曜、木曜面会

2007-06-14 11:13:15 | 介護


6/14 水曜、木曜面会

手を握り合う夫婦。



水曜はわたしの仕事がとっても忙しい日なので、わたしは面会に行けません。

どういう訳か、母がとっても面会に行きたがって、一人でも行くと言い出しました。



体の調子が良いのかも知れません。

一人で行ってもらうことにしました。



下着やおやつを持っていくのですが、

最低限の数にして、荷物を軽く作りました。



歳をとると、どうも無理なことが分からないらしくて、ポットで飲み物を持参したいとか、

洗濯物も沢山持っていくとか言いだし、

母はふらふらしてよろけるんだから、ぜったい、重い物は持てないんだからと、

持たせなかった。



ジェンギンスには、決して命令したり、

あれしろコレしろと言わないように忠告したけど、忠告したって母は言わないわけがない。

でも母は、「 お父さんはなに言っても解らないんだから、わたしがいろいろ言うわけがない」

と、分かったようなことを言って、結局

すごく、世話を焼いていたらしいんだ。

人間は口がなかったら、平和だと思う。



母が家を出る頃、

孫のチョコぱんからメールが来て



「 もう、じいちゃんの病院のそばの駅に到着するところだけど、 わたし、はしか かも知れない。

病院に面会に行っちゃウツルかな 」



今、東京の高校や大学でははしかが大流行しています。

わたしの仕事場では、このはしかの流行のために休講になった各大学の学生が暇を持てあまして、やってきます。

うちに来ている各大学生全員が、はしかのせいで休講になったから、もうびっくりですが、発病した人は居ません。



それで、うちのチョコぱんは、20年前に

4000円でワクチンの皮下注射をしています。 時期的にも効果のあるときのワクチンのはずで、感染はないものと思われますが、体に発疹ができただの、口の中に4箇所のできもの、せき、胸が苦しい。。。とかで



とにかく、適当な病院を見つけて診察せよ!!

と伝えたら、駅前の看板のなかから適当な病院をチョイスして、診察を受けました。



結論として

毛虫による湿疹だった。



チョコパンが病院に到着すると

母はジェンギンスと手を握り合って

長いすに座っていたそうです。



そして、主導権をにぎってアレコレアレコレいつも座りっぱなしの母が、立って世話を焼いたそうです。

迷惑なほど、うるさいほど、口と手が出るのです。

車椅子で外へ散歩に行こうとするのも、外は暑いからと、制止されたそうですが

チョコぱんは、母の言いなりにはならず、そとに連れ出して、

結局、いい空気が吸えてとっても良かった訳です。



ジェンは、母の姿が見えなくなると

「 どこに行ったのか 」と探していたそうで、母が帰ってくると、手を振って迎えていたそうです。

一番安心できるひとだって、わかったんでしょう。



ジェンのお部屋に戻り、

ボール投げをして遊んだということですが、

そこに座っている母に気を遣って

ボールを母の方にも投げてみたりと

ジェンは、しっかりしていたようです。



持参したおにぎりを美味しそうに食べ、

カステラ、ゼリー、ジュース。

チョコパンが買ったカルピスソーダ。

ご機嫌で過ごせました。





=========



そして、きょうの木曜は

たいてい私が仕事の前に

行くようにゆっくりの時間に仕事を始める日にしています。



1時過ぎに病院に到着し、

会計で5月分の入院費10万円を支払って上に上がりました。



ジェンはいつものソファに座っていました。

片足の靴を脱いで

「 これはまんじゅうか? ちがうね 」

って言ってます。

お腹が空いているのかも知れませんが

お風呂から上がった2時半に、

ジュースとおにぎりと、チーズ蒸しパンとビフィズス飲料をあげました。



風呂上がりで、父の爪を切ったり、水虫の薬をつけたり、ウレパールやかゆみ止めを体に塗るためにわたしは、せっせといそがしくしていたので、

ジェンは一人で食べて飲んでいました。



あっいう間に、飲み物も食べ物も無くなってしまいましたが、

わたしは、ヨーグルトを家の冷蔵庫から出してくるのを忘れたことに気が付きました。



あめ玉は持っていましたが

最近、ジェンは飴をなめると

飲み込みそうになって、目を白黒させるので、危険と判断しました。

入れ歯もないし、口の中で留まるところがないんでしょう。



さて、あっという間に3時になり

わたしは仕事のため走って帰ります。



今月入所したおじさんのご家族が

心配そうに来ていました。

入所したばかりは、不安で不安で

みんなそわそわしています。



最初は家族が頻繁に付き添ってあげた方が心が落ち着くと思う。

そう言うことは、経験しないと分からないことだった。

入所したての人が、こんなに混乱しているなんて想像できなかった。

かつて、出口をさがして外に出たがっていたおじさんおばさんは、すっかり椅子に座って落ち着いている。



家に帰りたくて、不安で不安でたまらず

どうしたらいいのか混乱しているお年よりは、とってもかわいそうです。



この混乱を落ち着かせる薬なる物が

よく処方されますが、

まだまだ、効き目はありません。

世界の薬学はまだまだ、そうとうなる遅れが目立ちます。

認知症の人に処方される薬の

間違いに対して

じっくりと認知症患者と向き合っている時間のある学者さんは少ないです。



さて、

ジェンギンスは、食欲もあり

顔付きもよく

姿勢も良かったです。

よく聞き取れないけれど

話しもしていました。

すなおに、お風呂も入りました。



いつもニコニコしているおばちゃんと話しをした時、お口がとってもウンコ臭かったです。

吐糞症と判断しましたが、今考えると、絶対!ウンコを食べたんだ!

その隣に、座ってきたおばちゃんも、

「 なんか臭いわね、わたしのオシッコかしら 」って自分のにおいを嗅いでいました。 

話しがまったく通じなくて、こちらの言うことが聞き取れないおばちゃんですが、においの判断は付くようです。

それに、だんなさんが部屋に入ってくると、すぐに手を振って「 おとうさん、おとうさん」といっているので、顔はわかるんだなぁと、思いました。



認知症は人によって、症状が全く違います。初期から記名力がまったく失われて居るジェンギンスもいれば、

自分の部屋のベッドが覚えられる人も居ます。



どうかこのまま健やかな

毎日が送れますように。






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母、眼瞼下垂再手術決定

2007-06-12 11:16:08 | 母の介護
母、眼瞼下垂再手術決定

2ヶ月前の4月に、母は眼瞼下垂で両目のまぶたの皮切除と、筋肉を持ち上げる手術をしました。



高齢で両目手術は、痛みも強く

出血もあり、皮下出血も激しく

腫れも続いて、気の毒なくらいでした。



でも、これでやっと外を歩けるようになるかと思って、期待に満ちあふれた手術でした。



しかし、



ふたつき腫れが引くまで様子を見ましたが、まぶたはぜんぜん上がってきません。

眼球に覆い被さったままです。



まつげの生え際の筋肉を持ち上げたせいで、生え際は上がったものの、

まぶたが余計に覆い被さり、

それはそれは、まぶたの皮が目玉の上に垂れ下がっています。



今日の診察で8月9日木曜に

再手術が決定しました。



執刀医のまぶたの権威でしられる

院長先生も

あまりの皮の多さに、びっくりしたと思います。

今度は、まゆ毛の下から皮を削除すると即決定しました。



思い起こせば、

初診で10000円特別に支払って

院長先生に見て頂いたのですが、

待ち時間が無く、長時間の診察だと

いうから、お支払いしたのに

院長先生は、私たちを横目に

1時間も外出してしまったのです。

おまけに、若造先生の診察で、院長の特別診察はどうした!!

と、怒りたい気分でした。

手術後はもう特別診察は辞めにして

一般の診察に切り換えたのですが、



今日は今日で

10時半に予約入れていたのに

診察が終わったのは午後2時。

あまりの予約患者の多さに

呆れました。



1時間にどうして10人近くの患者を診ようとしているのでしょうか?

お昼を過ぎても、まだ8時半予約の患者さんを診察しているのです。

この病院では、1時間に200名の予約をいれていると、院内の掲示板に書いてありました。

眼科だけでこの多さはすごいです。



私が通っている病院は

近所で患者さんがすくないので

私だけに45分くらい見てくれます。

だから、微妙な変化までよく見て教えてくれるのです。

こう言うのが良いと思います。





母の執刀医は

まぶたの権威で

日本でも有名な先生です。

だけど、

手術はうまくいかなかった。



美容外科みたいに

無料で再手術をしてくれるのかと思ったら、費用はかかるそうです。



でも、前回みたいに

個室入院はしないので

安いです。

片目のまぶた切除だけなので

日帰り手術で帰宅します。



とりあえず

8月9日に期待するしかありません。


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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。