ドッグセラピーの団体が、病院敷地施設に訪問していたそうで、
お庭で犬たちが、休憩していました。
ジェンギンスは、犬が目に入りませんでした。
無視です。
さて、わたしは私生活がとってもたいへんで、もうする事が山ほど有ります。
おけいこ事の団体に3つくらい参加しているのと、仕事も3つくらいしているのと、
両親と老犬の世話と、
夏の格安航空チケットが取れない人のために、何日か五反田の公衆電話で事務所を開いて電話と格闘していました。
お陰で、多くのキャンセル待ちの人を飛び越えて11日間ハワイ旅行64000でゲットできました。
旅行代理店を開業したい勢いです。
そして、先日の土曜のジェンギンスの様子です。
とにかくその一週間前に、おやつを食べさせすぎたので、慎重におやつを与えないといけません。
病棟に到着したら、丁度トイレ誘導中で
留守でした。
トイレに様子を見に行くと、ジェンギンスが一人でトイレ内の廊下を歩いていました。
そして、若い介護士にお兄さんの肩をポンとたたいて、イヨッ!って手を上げて挨拶していました。
珍しく表情が有ります。
そこで、わたしは
「 ○●ちゃん! ○●ちゃん!」って
ジェンギンスの名前を呼びました。
ジェンギンスは男ですが、名前は女の名前です。
だから、修道女のおばちゃんが
「 ○●ちゃんっていうから、女かとおもったら、男なのね 」って言ってました。
修道女のおばちゃんは、ぜんぜん正常な認知です。
名前を呼ばれたジェンギンスは、私にむかっても、手を上げて挨拶してくれました。
ご機嫌です。
立ったまま病棟入り口まで歩いて
外へ出ました。
車椅子を用意しても、ぜんぜん座らずに
外まで歩いて行きました。
したがって、今日はベンチに座っておやつです。
煮込みうどんをほんの少し。
カステラをワンスライス。
小さいヨーグルト一つ。
ミルクティにオレンジジュース。
母は、喉が渇いているジェンに
さかずき一杯ずつしかジュースをあたえないのでちょっと困りました。
水分はもっと飲んでも良いはずです。
体にかゆみの薬を塗って、
水虫のくすりをつけて、
足の裏のタコを切除して、
靴下を履かせたり、
靴を履かせたり、
音楽をきかせたり、
話しをしたり、
そのうち、アニマルセラピーの犬たちが
ジェンギンスを訪れてくれたものの、
ジェンギンスは、食べ物のことで頭がいっぱいで、全く犬が見えません。
抱かせても、反応なしです。
「 よそのお年寄りに、とっても喜んでもらってきました 」とセラピーのお兄さん達は言っていましたが、
ジェンは、ダメです。
まったく、犬には反応しません。
わたし自身も、現在犬が目の前にいても
全く無視して、反応がゼロであると
確信しています。
だから、私はジェンと同じだ。
そのうち、ジェンがトイレに行きたいと言って、たち歩きました。
トイレへ行かせようとして、車椅子に座らせようとしましたが、
全く言うことを聞いてくれません。
全然すわってくれません。
庭の隅に歩いていってしまいます。
母は、「そこでさせればいいのよ」と
いいますが、この手入れの行き届いた庭でさせてはなりません。。。。
などと、いっている間もなく、
ジェンは自分で立ちションをし始めました。
あせります。
洋服が濡れないようにさせるのは
簡単ですが、
母がいる手前、
それを指で持ち上げることは遠慮しておきました。
でも、なんとか濡れずに立ちションできました。
そのあと、ジェンたら、
よそのご家族の座っているベンチに座り込んでしまい、絶対に動いてくれません。
ご家族の荷物のなかのジュースを取ろうとするし、
でも、立ってくれなくて、
しばらくして、強引にヒッパッて
となりのベンチに座らせました。
今日はなかなか言うことを聞いてくれず、
抵抗が有ります。
しっかりした顔付きではありましたが
元気だと抵抗も出てきて苦労も有ります。
3時も過ぎて、また今日も病院の外へ車椅子で散歩しようとしましたが、
ベンチから立ってくれません。
無理に立たせても、方向を変えてくれなくて
車椅子に座らせることができないのです。
強い力で抵抗し、私たちの手を払いのけます。
いろいろ、試行錯誤して
やっと車椅子にすわらせ、
すぐそばの公園へ行きました。
のんびり座っていようと思ったら、
到着と同時に母の「帰る帰る」が
始まってしまい、
すぐに、病棟に戻りました。
散歩はジェンのためでなく、母のリハビリも兼ねているのですが、
なんでも嫌がるのです。
昨日テレビでやっていた
高島忠夫の物語で、パーキンソンの症状 について医者が話していましたが、
母の右肩が極端に下がって変な風に歩くのは、パーキンソンのせいでしょうか・・・・
病棟に戻ると、いつも
正常に近いおばちゃん達が
「 おかえりなさーい 今日は天気が良くて良かったわね 」と一斉に話掛けてくれます。
この病棟にはふさわしくないおばちゃん達です。
こころない家族がこの認知専門棟に入れてしまったのです。
このおばちゃん達は、老健でもっと楽しんだ方が絶対に良いです。
施設選びに失敗した家族を持つ気の毒な
おばちゃん達です。
いつもの長いすに座って、
しばしくつろぎました。
4時のトイレ誘導からかえって来たら
ジェンはすこし怒っていました。
抵抗して無理があったのでしょうか。
なにかが変わったジェンギンスです。
興奮っていう症状だろうか
興奮が現れるのは
いつも、くすりを辞めた時です。
精神薬のくすりを辞めると、ひと月くらい
喋ったり、歌ったりが続くのです。
とにかく、正常にぴりぴりしているので
くすりでぼけっとしてるより良いかと
思います。
元気が何よりです。
天気がよくて
良い季節になりました。
寒い時はたいへんだった。
一冬越えたんだな~~
思い起こせば、手足の骨折から丁度1年たった。
異常なる介護の現場だった。
すさまじかった介護は
誰もが悲惨でありました。