アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

重症アルツで亡くなった父の記録と現在100歳の母と高齢者みるきーの記録。

いつもの怒りジジイ

2005-07-11 10:55:41 | 介護


帰り道がわからないジェンギンス


昨日と今朝ジェンギンスは誠に
いいおじいさんでかわいそうなくらいだった。

特養老人ホームの申し込み締め切りが
今月末で、
もう書類は出来ている。

今朝、母のスーザンが

「 やっぱり、お父さんは特養にあずけないわ。
  きのう、あんなに家族と一緒にいて
  よろこんでいたし、いいこだったし、
  まだ、あずけないわ。 」

と、言い切った。

みれるなら、家で見てあげたいと
私も思って納得した。

こんや、

父は

いつものクソジジィに戻った。

私達を馬鹿にして、
せせら笑いをして、
えらそうに、
怒り飛ばして、
咳の仕方まで生意気だ。

なんていうか、ヤクザみたいな、
どうしょうもないバカな奴が
正常な人をバカにするっていう

日常の世の中でもある
よくある、バカが正常をバカにするっていう
そんなだ。

母が言った

「 もう胃が痛くなった。
  やっぱり、特養に預けなきゃ
 やってられないわよ。
 預けるわよ 」

一分も一緒にいられない!

と言って、家出した。

なぜか、夕飯食べてるとき

オニギリを買ってきたんだ。

今日、老健から連絡があって、
私が演奏旅行へ行っている間
父を預かってもらえることになった。
よかった!!



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優しいおじいさんに戻った

2005-07-11 10:52:29 | 介護
タイトル | 7/11 優しいおじいさんだ






どうしたんだろう、
おとなしい昔の父に戻った。
すごくいい人


仕事が終わって階下に下りていったら
ジェンギンスが優しくなっている。

私の事を名前で呼んだ。

チョコパンも名前で呼んだ。

落ち着き払って、椅子に座って
昔話をしている。

歌も歌っていない。

多動もない。

どうしたんだろう。

睡眠薬をやめて2日たった。
これのせいであることは大いにある。

利尿剤を飲んで二日。
足のむくみが取れてきたと
母が喜んでいる。

足のむくみは睡眠薬を止めたせいでもある。

いろんな事をしたから
何が原因はわからないけど
きょうは、いい結果に終わっている。

父は大変調子が良いが
わたしは、
海外行き飛行機が取れず
海外ホテルが取れず
老健から短期滞在の連絡来ず
・・・
うまく行かない日だ。

父は、いい子だ。
いい子すぎる。
かわいそうなくらいだ。
優しくて、気が小さくなっているみたいだ。
遠慮して、気を遣って・・・・

どうしたんだろか。

あすは、
良い事がありますように。




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老健見学

2005-07-08 10:49:54 | 介護



ご機嫌だった土曜日、
夜から急に怒りモードが
始まったと思ったが、
急に「寝る」と言って
パジャマに素直に着替え、
布団に入った。8時半。
なぜか、母がずっとそばに付き添って
話をしている。
・・・なにか、別れを感じたのでしょうか

そして、すぐ起き出して
夜中まで混乱。


私がハワイに27日から11日間行くために
父のジェンギンスを急遽何処かに預けます。

東京のなかで便利なところの
【老健】にメールと電話で問い合わせ、
一番最初に返事がもらえた、預かってもらえる可能性があるという施設の
見学に行きました。

母のスーザンも見学に行きたいというので
一緒に行きました。
スーザンはずい分歩くのが遅くなりました。
電車では寝ていました。
乗換駅では起こさないと寝たままでした。

老健の相談室長・社会福祉士のその方は母を見て
「 お疲れでしょう 」と
母にそう言ってくれました。
なんか、あまり優しい言葉を掛けられた事が
ないので優しい声掛けに私は弱いです。
くじけそうになります。

相談室でジェンギンスの事を大体話しました。
困っている事も心配事も話しました。

深く理解してくれました。
すべて理解できると聞いてくれました。
怒る人もいるし、歩く人もいるし、部屋で排尿だってすると
言ってくれました。
毎日毎日痴呆老人とともに過ごしているこの方を
絶対的にわたしは信用し信頼しました。
この方に、父と私達家族を助けてほしいと痛切に思いました。

この老健では預かっている途中で迎えに来させる事は今までした事が無いそうです。
ましてや、夜中になんかそうするわけがないと言っていました。
わたしは、以前にそんな事があったといった訳ではありません。
質問しただけです。

玄関でどなたかの家族の方が
「 8月の中旬に預かってくれる? 」
「 いつでもいいの? 何とかしますよ、段取り組みます 」
と、あっさり引き受けていた。
部屋割りとか、組みなおして希望に添える手配をするらしい・・・


5階建ての施設で、

1階はデイサービスのお年寄りが体操したり字を書いたりお茶を飲んだり音楽が流れていたり
落ち着いた雰囲気で良かった。
七夕飾りが豪華に綺麗に飾ってありました。
各フロアで飾ったと言っていた様な気がする。

こうやって、昼間は過ごすんだな・・・と思っていたけど
あとから聞いたら違うらしい。
デイサービスと老健は別物なんだ。

私の希望としては
老健に収容されているお年よりも
生き生きと何かをどんどんしてほしいなあ。
そうじゃないと、元気なジェンギンスは
もう、終わるだろう。

老健って、社会復帰を目指す施設だと書いてあるけど
どうなのかな~
じっさいは、どうなのかな~
家の場合、元気になって帰って来てほしいな~
心が元気になって帰って来てほしいな~

5階は、食事を作る部屋と面会が出来るロビーになっていた。
丁度お昼になるときだったので
食事が運ばれるように準備されていた。
病院みたいに大きなケースに一人一人の食事が用意されているけれど
暖かいものと冷たい物に別れていて、美味しく食べれる工夫が
されていた。感動した。

面会室には一組の家族が来ていた。
案内してくれた室長は
「 ●●さん、寒くないですか? 」
と声を掛けていた。
たしかに、冷房が効きすぎていた。
でも
「外から来るとあついから丁度いいわ、でも冷房切っていいわよ」

すぐに名前で家族を呼んでいるこの方はすごいと思った。
その後も、廊下を歩いている人に声を掛けたり、
握手したり、部屋の隅で大勢に手を振ったり
「○○さんが、部屋に入っていったから注意して」
と、カウンターのお姉さんに告げていた。

・・・・というより、この人以外生き生きと動いているスタッフが
いないんだなぁ~
おじいさんおばあさん(おばあさんがほとんど)は、
じっと椅子に座っている。
ご飯を待っているのかな~
おまけにスタッフまでがカウンターの中に、まるで受付嬢のように
座っているんだ。

なんで?
なんで?

おじいさん、おばあさんと話をしないの?
話し相手になってあげないの?
おとなしいから、座らせとくの?

・・・初めての見学だから
私も様子がわからない。
他の施設もみたことないし・・・・

あるか。。。

ひどかったな~
アノ施設。
お年寄りに声も掛けずに
置き去りにしたり、
ひとりひとりのトイレ誘導だけに
必死だった。
重症のオムツ換えだけで手いっぱいという事だ。
それも、わかる。
大変なんだな。
あそこに、まともに話の出来る父が預けられて
一緒に呆けてたな~
いっそう、呆けたな~

中途半端なボケでジェンは居場所が無い。
夜はひどく呆けるが、昼はコミュニケーションを楽しめる。

*****

それで、4階は正常な方の施設.
3階は歩き回る痴呆の方のフロア.
2階は車椅子の方のフロア、、、だったかな。

歩き回ってもいいフロアなんだから、これは
理想的だ。
部屋の表札はでっかくデザイン性豊かに
色とりどりで書かれてあった。
でも、ジェンによめるかな~

部屋は、特別室8000円
     個室  5000円
     二人室トイレ付き 3700円
     二人室トイレなし  無料

ジェンが入れる見込みは二人室
トイレ付だ。

トイレは無くては困る。
だからこれが理想的だ。

ベッドは、普通のベッドとかなり低いベッドが
用意されていた。
なるほどと思った。

各フロア30ずつの合計90名を
収容出来るそうだ。
スタッフは何人居るんだろう?
恐くて聞けないことがたくさんあった。

とにかく、どのフロアも
おとなしいお年寄りが
たくさん座っていた。
誰とも話さず、歌も歌わず、音楽も聴かず、
何も楽しみの無いお年寄りが
たくさんおとなしく座っていた。

家のジェンギンスとはぜんぜん
違うお年寄りだった。

みんな・・・・
みんな・・・・
・・・・

医者からの意見書みたいな
検査結果を書く用紙をいただき
月曜の判定会議までに
FAXしてほしいと言われた。

金曜日だったし、
過去の記録を簡単に
記入するだけだから
了解して
近所の医者に持参した。

「 病院て言うのは、土曜日曜は
  お休みなのよね
  血液検査が間に合うわけ無いじゃないの」

と、近所の病院で言われた。

「 施設の方でも、今までの検査結果で
  言いと言っていましたから
  過去の検査記録でいいそうです」

「 そういうわけにはいかないのよね、」
と言って、施設に電話して確かめている。

いつも、いつも血液を取りすぎるほど
取っている検査は何だったの?と思う。、

この病院には、年間何十万円も
医療費を支払って検査検査検査検査。

でも、検査結果は知らん。
大学病院で聞かれた、
「肝臓の値がすごく悪いって言ったけど
 その後どうなんですか」
「 知りません 」

とにかく、
老健では月曜4時に審査会議があって
そこで父の短期入所の決定をしてくれるそうだ。

私は11日間留守をするので
最低12日間でお願いしたいといったらば

「 それでは疲れが取れないでしょう
  前後何日か多めに滞在したらいいんじゃないですか?

 安定剤の事も、ここに長く居て
 精神科の先生に詳しく見てもらいましょうか? 」

「 診察料はお払いしてでも
 そのようにお願いしたいです」

精神科の先生が週に何日か来ているそうだ。

隣に併設している病院もあるし、
ここの老健は
八王子にある大きな病院の併設老健で、
日本で初めて
「年寄りを縛り付けない医療」
を提案した病院らしい。

気に入った。
すごく気に入った。

お年寄りが家の父とは
タイプが違うのが気になるけれど

症状によっては〈お断り〉前提の施設が多い中
ここは受け入れ態勢が
いいと思った。

うまく行きますように。



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真夜中の徘徊

2005-07-08 10:45:33 | 介護
なかなかパジャマに着替え無かったけれど
チョコパンの誘導で着替える事が出来た



 
最近、うろうろきびきびする事が多いとは
思っていた。

薬の量は増やしつつある。

だから、

夜中にとうとう徘徊だ。

いま、午前2時過ぎ。

外へ付き合って帰って来た。

サンダルと靴を片方ずつはいて
足が痛くて痛くて引きずりながら
田舎の話をして歩いた。
パジャマで。

人通りは多いので絶対
人はおかしい爺さんだと思っただろう。

安定剤と睡眠薬2分の1錠
夕方と夜に分けて服用。

はっきりとした覚醒。
片付け。
ボーットした布団の上でも座って片付け。
そのうち、部屋の大片づけ。
外へでて、門の鍵をこじ開けようとする。
でも、つかれて玄関に座る。

スーザンが「 外へ行け外へ行け」と
わたしに迫るので、外へ行った。
外で立っていたら
玄関からのぞいて「はやく行きなさいよ」と
監視していた。
ぞっとした。

スーは言った、確かに言った
「 もう帰ってこなくていいから 」

あすが、ショートステイ2週間の
面談だというその日に
なんてこった。

こんな爺さん手に負えんよ。

きょう、大変親切な老健のかたから電話を
いただいた。
父の症状から見ると、
神経科を受診して、この機会に入院して
薬の調整をしてもらったらどうだろうか、、と。

すごく親身になってくれてもっともな意見で
ありがたかった。

わたし、病院へ連れて行く時間が無い。

でも、今日の様子では早く行かないと
大変な事になる勢いだ。



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ジェンギンスを預ける

2005-07-07 10:41:41 | 介護
字を書いている姿は全く正常な人だ
なにを書いてるんだろう?



私が27日から11日間ハワイにウクレレ演奏で
出かけるのでジェンを預ける事にした。

ケアマネージャーに相談したら
老健という施設を教えてくれて、

片っ端から調査開始で
もう、ご飯を作る暇もない。

だから、昨日は母がお米を洗ってくれたので
騒動が起きた。

柔らかご飯だった。


しかし、文句たれのチョコパンが
スーザンに怒らず優しくした事で
良い方向に行った。

それで、
現在2箇所からジェンを預かってくれるという返事を
いただいた。

あす、見学に行ってくる。

うまく行くといい。

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アルツ・ジェンギンス夫婦の記録

16年間アルツハイマーと戦った父ジェンギンスは2008年2月14日に亡くなりました。壮絶介護→施設入所→胆管癌による死。大切な父の最期の介護記録をここ残しました。 そして、夫を亡くした母は初期認知が進行中です。 年寄りと暮らす苦労を記録中。