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↑ 2010/06/11 撮影…花
2010/12/03 撮影…実
[ ユリ科ジャノヒゲ属の常緑多年草 ]
本州~九州にかけて、
山地の林床や半日陰の林縁などに自生します。
草丈は、20~30cm。
根は、丈夫な長いひげ根が多数生えて
所どころに紡錘状の小さな膨らみがあり、
浅く長い匍匐茎を出してよく増えます。
葉は、地下茎の先から出て叢生し、
線形で細長く厚味があり、深緑色で、
ジャノヒゲより広く幅4~7mmです。
花期は、7~8月。
花は、長い扁平な花茎を立て、
上方に漏斗状で白または淡紫色の6弁花を片側に多数、下向きに付けます。
雄しべは6本、葯は長く黄色、子房は3室で各室に2個の胚珠があり、
花柱は円柱状で柱頭は先が小さく3裂します。
花後、果皮が早くはがれて落ちるので、
剥き出しの種子が見えます。
種子は卵球形で緑色・灰黒色・灰緑黒色・濃い青色に変化して熟します。
庭園やグランドカバーに使われます。
品種に、葉が黒紫色をした「黒龍」があり、
近似種に本種より葉が小形のジャノヒゲ(蛇の髭)があります。
名は、線形の細長い葉の形を蛇(へび)の髭にたとえ、
ジャノヒゲに比べて葉が大きいことから付いたそうです。
以前からあったもので、
土質を選ばず、暑さ寒さにも強く、
日向にも日陰にも適応しています。
晩秋になると果実は青黒く熟します。
< 2012 年 >
2012/11/05 撮影…実
< 2010 年 >
2010/06/11 撮影…花
2010/07/17 撮影…青い実
2010/10/31 撮影…灰黒色
2010/12/03 撮影…熟した実