来年1月17日に阪神・淡路大震災発生から20年を迎えるにあたり、災害への備えや意識を高めようと、箕面市のコミュニティFM放送を応援する市民グループ「タッキー816応援団」が箕面市内のNPOや学校、地域の団体などに参加を呼びかけ、オリジナルの「箕面発!防災ラジオドラマ」を制作しています。
タッキー816応援団では、「箕面発!防災ラジオドラマを作ろう」プロジェクトを今年4月に立ち上げました。災害時でも、学校・家庭・事業所、授業中・通勤中など場所、時間によって対応が異なる状況を想定し、日頃から災害に対する意識を高めてもらおうと、市内の各種団体に参加を呼びかけ、NPOや学校、地域の団体など合計20団体が集まりました。9月にはワークショップが開催され、参加者たちはシナリオ作りの手順を学び、それぞれ工夫をこらしたオリジナルのシナリオを制作しました。その後、10月から順次、収録と編集作業が行われています。収録は年明けまで続けられ、1月初旬に完成する予定です。
参加者は全部で20団体約140名で、各団体5~7分程度のラジオドラマを1本ずつ(合計20本)制作しています。ラジオドラマの内容は、“学校の部活動中に地震が起きた場合”や“外国人市民が一緒のときに地震が起きた場合”、“ハイキング途中で地震が起きた場合”など日常生活で起こりうるケースを各団体が独自に考えたものです。リスナーにより共感してもらえるよう身近なテーマを取りあげ、また声色で感情を表現したり、効果音を入れるなど工夫して仕上げています。
タッキー816応援団事務局長の稲井信也さんは、「災害発生時の様々なケースを考え、シナリオを書くことで、自然と災害に備える気持ちが高まるのではないかと思い、企画しました。また、このラジオドラマを聞かれたかたにも、防災意識を高めてもらえたら嬉しいです」と話しています。
今日は、箕面市社会福祉協議会 地域福祉推進課と災害ボランティアセンターの職員が、災害時に開設する「災害ボランティアセンター」をテーマにしたラジオドラマの収録にのぞみました。地域福祉推進課 課長 高田浩行さんは、「災害ボランティアセンターの存在をより多くのかたに知ってもらうためにも、このテーマを取りあげました。シナリオを作成していく中で、私たちも災害ボランティアセンターの立ち上げの流れや役割を改めて認識するとともに、地域のかたから情報を収集し、それを発信していく中継点としての役割が重要だと感じました」と話しました。
制作された防災ラジオドラマは、1月12日(祝・月曜日)に、みのお市民活動センターで行われる発表会で披露されます。また、タッキー816のラジオ番組で1月15日から2月11日に(月曜日から金曜日の午前11時20分から)1本ずつ放送されます。また、地域の防災訓練時にラジオドラマを聞いて、いろんなケースでの対応について話し合ってもらうなど、今後の活用方法も検討しています。
【 「箕面発!防災ラジオドラマを作ろう」概要 】
主催:タッキー816応援団
共催:タッキー816みのおエフエム
後援:箕面市、箕面市教育委員会ほか
参加団体:西南公民館、箕面市社会福祉協議会 地域福祉推進課、箕面市国際交流協会、ナルク箕面、箕面の山パトロール隊、タッキー816有志、ふらっとちゃっと、フォーラムみのお、聖母被昇天学院中学校・高等学校、ささゆり声の会、DON DON 英語、まちかどデイハウスここ茶ろん、FMドラマチックカンパニー、劇団「すずしろ」、箕面高校放送部、人と本を紡ぐ会、メイプル文化財団、結 みのお、TES にほんご、レインボーこども会 計20団体
【 作品発表会 】
日時:平成27年1月12日(祝・月曜日)午後1時30分~3時30分
場所:みのお市民活動センター
※どなたでもご参加できます(申込み不要)
<タッキー816のラジオでぜひ聞いてね!ラジオはインターネットでも聞けるよ。