歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

しかし、何もわかっていなかったんだ・・・そんな当たり前のことに気づいて・・・

2017-01-01 | その他

新しい年が始まって、さてどうしょう・・・・

何も決めずに過ごしてきた5年間は無意味。

そんな日々でも、いつも感じていたのは、明日があるなんて思っちゃいなかったってコト。

 

くも膜下出血が重篤な病であることは知っていた。

そんな病に侵されたのは運のつきの人もいるだろう。

贅沢を言っちゃいけない。

この病に襲われたひとの1/3は確実に死ぬ。

そして1/3は寝たっきりて゜残りは後遺症に悩まされながら

違う病で死ぬ。

 

ガキの頃から稀少性の高い病と付き合ってきた。

訳の分からぬ高熱や痛みに出会ってきた僕は耐え抜くことを覚え、逃れ方を知り尽くしてしまった。

でも、それは問題の解決に至ることはない。

そう、対処療法。その場しのぎだったし、逃げおせるはずもない。

そうして、とうとう捕まったのだ。

 

死への誘惑は魅力的。

自由とはこのことだ・・・な~んて感じさせてくれる。

解放された気分に陥る。

 

 

 

しかし、自由は解放されることじゃないんだよね。

かつての職場仲間たちが、友人たちが急によそよそしくなって

「変わってしまったよね・・・あいつは」なんてことを風の便りで聞かされたりしても

それは僕じゃなくて誰かのコトのように聞き流して、だんまりを決め込むように

人のエネルギーの流れはいつだって変わって行くものなんだし

すべてを分かり合うとすることは無理なことなんだ。

だから、いま「ある」ことに夢中になれば・・・それが幸せだと思う。

明日に期待したりしているとろくなことにならないよ。

夕暮ればかりを気にしていると朝陽を見逃すことになるからね。

夜のしじまに身をひそめてばかりいると、

朝が来なかったりする。

本も読まず、音楽聴かず、ベッドで一週間も身を横たえていると

自分が無力で無能だということがヒシヒシと感じる。

鬱状態のぎりぎり。そうなってしまう。

逃れる方法はただ一つ。自分の無能さ加減を味わい認めてしまうコト。

だから、それがどうしたんだ?

無能のどこが悪い?

 

死ぬことが昔ほど怖くなくなったようだ。

深い眠りは魅力的だし、心地よいのだ。

ただ、眠ってしまうなぁ~と、実感せずに眠りにつけるようになればいい・・・

その為には身体的な苦痛が必要なんだ。

一心に痛みから逃れる方法を考えてしまうから、そして死ぬコトなど想像もできない痛みが必要なだけだ。

 

とは言うものの、

何もわかっちゃいないんだ。僕はね。

夕陽の赤い色に見とれてばかりいるからね。

ホント、何もわかっちゃいないんだ。

人生のことなんて・・・・。