歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

何事も一点に集中しすぎると…悲しみがやって来る。

2018-07-04 | BOOK
アスファルトの上をカラスの影が走っていった。
カラスは他の人が思うほど僕は嫌いではない。
夏の日差しの中、黒装束を纏うのは厄介なことだなあと思うぐらいだ。

ルビンの壺が割れた。
そんな小説を読んだ。二世代も、若い女友達とのラインのやりとりを見て、この小説が話題になった。読書のきっかけなどと言うものはいろんなところに転がっている。

フェスブックのメッセージ機能のやり取りだけでで書かれていくこの小説は時間の経過を明確にしてあり、会話のテンポがゆったりしたりで、二人の駆け引き、その謎を含んだやりとりが面白かったり薄気味悪かったりする。ホラー小説のようでもあり、ありきたりの恋愛物語であったり、揺れている。まあ、読む人間を揺さぶる。
視点を変えればどちらも目糞鼻糞の差異。にも関わらず、男のプライドの在り方の浅はかさが強調されてしまう。作者が女だから致し方ないのだろう。だから、壺は割れてしまった。他力本願では生きていけない。誰でもがそうなのだ。
所詮、無頼の徒。

他人に頼らなければ生きていけない。そんなことは山ほどあるけれど、それは自らがリスクとして背負いながらでなければ頼りにしてはならない。

攻撃は最大の防御であるが故に、賽の目がどちらに出てしまおうが傷つくことは必須なのだ。

誰かの為に生きるのは簡単だ。
でも、傷つくことの覚悟が必要なのだ。

さてさて、今日も暑いのだろう。