歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

雨は降り続いていて僕は少し後悔し始めていた。

2018-07-13 | 旅行
時計は午後3時を少し回っていた。
チェクインには手頃な時間だ。
晩飯にありつく前に休めるからだ。
広いベッド、高い天井、程よく冷たいシーツ。
清潔なホテルの部屋を想像していた。
仙台駅から車で30分、市の北にそのホテルはあった。建物の外観と内装はヨーロッパの城見たいにゴテゴテして内装も妙にカッコつけたゴシックロマン風。気取りすぎ。
部屋に案内されていつもの非常口説明。ひたすらうっとしい。でも、彼らには仕事。仕方ない。笑顔で対応。説明を聞いている振りをして窓に目をやった。

どう見たってマヌケな宇宙船。
不時着した宇宙船。
何気なく案内係に尋ねる。
「図書館です。みなさんによく聞かれます。」
ずっと前にテレビで紹介されていたのを思い出した。明朝散歩がてらに行ってみようと決めた。

バスルームは広くシャワーブースがあった。
冷房が効き過ぎて寒かった。
案内係がいなくなるのを見計らい、そそくさとシャワーを浴びた。
まだ腹は空かなかった。
ベッドに横たわると瞼か重くなってきた。