歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

死に近づくと時計は早く回り始めるのか?

2018-08-02 | その他

今更ながらにバカみたいな話だ。
歳を重ねるにつれて時間が経つのが早く感じられるのか?
感受性が衰退していくからだ。
そんな贅沢な事を言っている。

サラリーマンで定年を迎えて何もする事がなくなる。不安になる。社会から離脱してしまうと自分の居場所がない!と感じてしまう。
自分の存在を過大評価していたに過ぎないのだ。
会社を辞めたところで会社は困ったりしない。
業務がストップして、にっちもさっちもいかなくなったりしない。
単に歯車の一つに過ぎない。ルーティンをこなす歯車。新しいことを始める歯車。ギアチェンジを行う歯車。
給与受給者はそんなものだ。と思う。

で、歯車をすげ替えられ、広い世間に出たら…
歯車時代の思い出しかない。砂時計の下に溜まった白い砂。
何もする事が無くなる。誰の指示もない。やりたい事もない。歯車の役割に夢中だったから。
そして時間はある。
どうしていいのかと途方にくれる。

ここで始めて自分と言う人間と向きあうことになる。

「無」の状態になれたのだ。
幸せなことだ。この状態は。このココロのあり方としては最高の状態なのだろう。自分を無にしてしまえる環境は簡単には手に入れられないからだ。我を忘れた状態も幸せだろう。しかし欲望剥き出しでいる自分自身を見つめると醜かったりする。ふと、そんな自分に気づいたりする。今まで気が付かなかった自分を発見したりする。そんな時間が持てることは幸せなことなのだ。

夢中になれることイコール幸せ!
そんな方程式など犬に食わせておけばいいのだ。

何かを求めて何かを得る。そして、失う。
出会いと別れは繰り返されていて自分自身を見失う。

本当の自分に出会えるかどうか…
そして本当の自分とは何者なのか?

時は待たない。
砂時計の下に積もる砂が豊なのかよ〜く考えてみることだ。
僕には安っぽいプライドにしがみついた爺様が砂時計を見つめる姿しか見えない。