昨日はいつもの時間にベッドから抜け出し、朝のルーティンをこなして9時45分に家を出た。駅の道には向日葵と雑草がバランスよく咲き乱れていて夏らしい。陽射しは変わらず強かった。久しぶりに東横線に乗り込み二つの駅で乗り換えて浅草に着いた。
去年、横須賀の墓をここに動かして何度かの墓参り。義理の両親が収まっている。立体駐車場のようなシステムで納骨されている。向こうの世界にいる両親がこの墓所を見てなんと言うのだろうか?便利になったものだね…か、窮屈で嫌だよ!て、言うのか、知るすべはない。だから、何度も来れるからいいよね!なんて言い訳じみたことを僕は呟く。
1階の受付で登録番号と名前を告げ、4階へ行く。
そこには広い120畳ぐらいのスペースの一画にブースが五個ありアナウンスがあるまでソファーで待つ。広い窓が東側にありそこからはセンスの悪いタワーが見える。僕はこの塔が好きになれない。京都駅前のタワーと同じぐらい嫌いなのだ。上品さに欠けているからだ。謙虚さを感じないものが嫌いなのだ。
やがてアナウンスが流れ、ブースに入った。エレベーターの開閉ボタンに似たボタンを押すと正面の壁が開き南無阿弥陀仏と書かれた板が出てくる。両サイドには生花が捧げられ焼香台には煙が出ている。
合理化された物事には全て抵抗する癖が付いてしまっている僕は平然とと手を合わせ気持ち良く眠ってるかい?と、呟くだけだった。
墓参りは生きている者にあるのだ。
乱れた呼吸を整え心を鎮める。
生きているだけで疲れる世の中だからだ。
なにもかもを世間の所為にしてきた。そんな生き方をしてきた人間にはこのひと時が必要なのだ。
去年、横須賀の墓をここに動かして何度かの墓参り。義理の両親が収まっている。立体駐車場のようなシステムで納骨されている。向こうの世界にいる両親がこの墓所を見てなんと言うのだろうか?便利になったものだね…か、窮屈で嫌だよ!て、言うのか、知るすべはない。だから、何度も来れるからいいよね!なんて言い訳じみたことを僕は呟く。
1階の受付で登録番号と名前を告げ、4階へ行く。
そこには広い120畳ぐらいのスペースの一画にブースが五個ありアナウンスがあるまでソファーで待つ。広い窓が東側にありそこからはセンスの悪いタワーが見える。僕はこの塔が好きになれない。京都駅前のタワーと同じぐらい嫌いなのだ。上品さに欠けているからだ。謙虚さを感じないものが嫌いなのだ。
やがてアナウンスが流れ、ブースに入った。エレベーターの開閉ボタンに似たボタンを押すと正面の壁が開き南無阿弥陀仏と書かれた板が出てくる。両サイドには生花が捧げられ焼香台には煙が出ている。
合理化された物事には全て抵抗する癖が付いてしまっている僕は平然とと手を合わせ気持ち良く眠ってるかい?と、呟くだけだった。
墓参りは生きている者にあるのだ。
乱れた呼吸を整え心を鎮める。
生きているだけで疲れる世の中だからだ。
なにもかもを世間の所為にしてきた。そんな生き方をしてきた人間にはこのひと時が必要なのだ。
