歳を重ねると楽しいとか賢くなるとか・・・・みんな戯言なんだよ。

感じるままに、赴くままに、流れて雲のごとし

問いかけたって返事はなくて、答えは風の中…。

2018-08-08 | 映画

アメリカワイオミング州にその場所はある。
「ウィンドリバー」。
アメリカインデアンの居留地。
そんな場所などは遠い昔かしの世界だと思ってた。
山と草原と川。
冬は、マイナス30度。
そこに暮らす人々の物語。
この物語の主人公はハンター。
家畜を襲うオオカミ、ピューマを射止めるのが仕事。生き抜くためには殺してしまわなければならない。甘さはない。この世界に運はない。そう言い切る男。
そうだ。と、思う。ラッキーは都会にしかない。
やり抜く。生き抜く。強く思う意思しかない。
過酷な自然の中にいるとボーとしている訳にはいかない。自分の立ち位置を安全な場所に定めるまで警戒心をフルスロットルに保つ。
楽しい時はココロの底から笑い。悲しい時は底なしに涙を流す。それが中途半端だと命を失くすことになる。
人の沈黙、夜の完璧な暗闇や静寂。朝陽の優しさに時を感じて繰り返されることに喜びを感じる。
人が暮らすということはそう言うことなのだろう。

この映画はアメリカインデアンの今の話なのだ。
土地に執着心のない彼らには今の世界の秩序や法律は適合しえない。彼らは自由なのだ。閉じ込めておくにはもったいない才能の持ち主達なんだ。

この映画を見ればわかる。