空耳なんだろうか?
耳鳴りではない。
耳の奥の方で、誰かの声が聞こえる。
助けを求めているのか、助けようとしているのか・・・・
ささやきのようでもあり、叫びのようでもあり、
ココロが不安定になると聞こえ始める。
大阪へ仕事で行った。
御堂筋、船場界隈。
大阪のビジネス街は異国のようで
行き交う人の話し声も外国語のようだった。
どうしてなんだろう?
他の地方都市へ行ってもこんな気分には到底なれそうにもないのに
ここ大阪では、ある種の疎外感を味わうことになる。
それはあまりにもここに暮らし働く人々が解放的だからなのかもしれない。
だれもが親戚関係なのか、親友同士のように声を掛けあい
ボケと突っ込みを繰り返し、笑いが取れれば・・・幸福感が味わえるかのようだ。
商いの町。
お笑いの町。
ザッツ・エンターテーメント。
誰もが芸人のような身のこなしに酔ってているかのようだ。
真剣に生きろよ!
なんてことを言うつもりは毛頭ない。
この町の空気に軽薄さはない。
あるのは
そう・・・・・対抗心のような気がする。
東京のキマジメさを嘲笑うかのように喧噪をあえて作り出している・・・・
そんな風に思えてならないんだ。
四~六車線が一定方向に、北から南に流れる幹線道路など大阪にしかない。
存在を示すための度を超す自己主張は、初対面から始まる。
「あんたはワシのことを大したことないやろ・・・と思っとるやろ!」
全く違うかもしれない。
しかし、いつも初対面の人と話すときの印象はそんな感じから始まる。
違和感ではなくて、不思議感みたいなもの。
それは、被害妄想に陥った経営者のようだ。
だから、僕はあなたを傷つけたりはしない。
そんな雰囲気を醸さなくてはならない。
「僕はあなたの味方だよ」
時としてそんなニュアンスを伝えなくてはならなくなる。
“信頼”なんて言葉はどこかの国のおとぎ話のようでリアリティなどないに等しい。
そんなことではないのかもしれない。
ここで暮らすということは・・・・。
ボケと突っ込みで本性をカムフラージュしているかのようだ。
何もかもを笑い飛ばしながら生きていけるのならこの町は最適な居場所なんだろう。
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