みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

中村雀右衛門『私事』

2005年05月14日 | 本・マンガ
歌舞伎女形として現在も最前線で活躍している雀右衛門丈の著書
『私事(わたくしごと)〜死んだつもりで生きている』(岩波書店)
を図書館で借りてきて、これまた寝る時間を削って一気に読了(笑)
(寝ようと思っても、読み出すと止まらなくなってしまった・・・^^:)

現在86歳という年齢ですが、今もなお娘役とか姫役とかやってます。
そんな雀右衛門さんですが、戦争という日本も歌舞伎界も激動の時代を生き抜いていらして
その苦労や、そして、現在も「まだまだ」と思っていらっしゃる姿勢が凄いです。
私の祖父母たちよりちょっと上ですが、ほぼ同年代。
戦争に6年従事し、戻ってきても歌舞伎の興行をするのも一苦労。
27歳からスタートした遅い女形としての修行・・・。
本当に苦労なさっています。だけど、それをみじんと感じさせない舞台は
やはり、普段の稽古の賜物でしょう・・・。
そして、気持ちが謙虚だし、若い!!
70までバイクを乗り回し、今もジムに通い、自分のことをジャッキーと呼ばせる(笑)
私も友人との会話の中では雀右衛門さんのことをジャッキーと勝手に呼ばせて頂いております(笑)
(ちなみにご子息芝雀さんは芝ちゃん・笑)

これを読んでいて思ったのは、一人の歌舞伎役者というよりも「一人の人間」の生き様を感じた。
慢心することなく、今も精進なさっている姿には、歌舞伎をやっていない私も見習いたい。
今、後ろ盾がいないから役がつかなかった、歌舞伎で自分を生かせる役がない・・・
と言い、他ジャンルの方にたくさん活躍している若手がいますけど、
もちろんそれも悪くないんだけど、ろくに歌舞伎もやらないで「俺は歌舞伎役者!広告塔!」
と言っていないで、少しは雀右衛門さんを見習ってほしい、この本を読め!と思いました・・・
彼だって、映画の時代があったけど、今があるんですから・・・・。
と話がそれましたが、小さい役でも頑張って欲しいということを言いたいのです・・・
とりあえず、来月ビッグな方の公演に出るので、しっかりやってほしいと思うばかりです。
もちろん、若手役者も読んで欲しいなと思いますが・・・。私たちファンも。

『インファナル・アフェア2 無間序曲』

2005年05月14日 | 映画(DVD含む)
DVDを買って、昨夜一気に見てしまいました。
シリーズ第二作をようやく、ようやく1,3を見てから見るという私(笑)
1時間50分ですが、あっという間に見てしまいました。
2は1よりも前の時代を描いています。
二人がなぜ警察、マフィアに潜入するようになったのか、、、、
そして、1に至る過程が描かれています。

若い時の二人が雰囲気は似ているけど、あんまり似ていないので、別物と考えて見てました(^^;
1ではヤンは優秀が故に潜入捜査官になったのかな?と思ったのですが、
マフィアの身内だったんですねー。しかし異母兄で、マフィアのボスのハウ・・・
見た目が普通の善良なおっさんというのが気になります(笑)
それは、後々に議員になって表社会に出ることも考えていたから?!
そして、ヤンの恋人は子供をおろしたと冒頭で言っていたけど、1でいた子供は???
嘘をついていただけなのかな?!とふと疑問に思ったのでございます・・・。
サムは人の良い兄貴だけど、なんか今回ちょっと応援してしまったキャラ(笑)
ウォンもダークな一面がまた格好いい!!
そして、今回はカリーナ・ラウのマリーが良かったです。
サム兄貴、こんな美人に想われてたなんて、あなた幸せ者ですよ(笑)
そして、ラウは、人を殺す時(警官として)に眉間を撃つというのが3の伏線に繋がります。
あの二人が愛した曲も随所に流れます。

2も単独で見ても面白いと思いますが、シリーズではやはり「1」が一番良いと思う。
そして、おまけ映像で「3」の予告もありました。
随所にレオン・ライのヨン警視が!!やっぱクールでかっこいい!!