みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(ビデオ)

2006年02月14日 | 映画(DVD含む)
 某レンタルショップが旧作半額キャンペーンをしているので、借りてきました。94年、深作欣二監督作品。最近はまっている佐藤浩市さんが民谷伊右衛門だし、その元は赤穂浪士だった伊右衛門という設定で、忠臣蔵と四谷怪談の話が同時進行なんだから、時代劇&歌舞伎ファンには要チェックな作品でしょう。役者さんたちも豪華だし。そして12年前の作品ともなると、当然ながら皆ちょっと若い(笑)予告では松竹百年の宣伝と、大船にあった松竹の映画テーマパーク(鎌倉シネマパークだっけ?)の宣伝を淀川さんがしていて懐かしくなりました。大船の施設はもうなくなってしまったんだっけ。大船は比較的近いのに、あそこには一度も行かなかったなぁとふと思いました。
goo映画『忠臣蔵外伝四谷怪談』紹介ページ

【あらすじ】
 元禄14年、江戸城松の廊下で吉良上野介に刃傷を起こした赤穂藩藩主・浅野内匠頭は切腹、赤穂藩は取り潰しとなる。 伊右衛門は勘平と共に切腹に立ち会います・・・。浪人となり、仇討ちの機会を伺いながら江戸で琵琶を弾きながら生計を立てる伊右衛門の元に現れるお岩。二人は一緒に暮らすようになるが、吉良家家臣の孫娘の窮地を救ったのがきっかけで惚れられてしまう。

【感想・ネタばれ有り】
 まずオープニングからかっこいい。ぐいぐい引き込まれます。浅野内匠頭は真田広之。切腹に立ち会う伊右衛門の佐藤浩市・・・ともに若いなぁと思ったけど、今の方が好きだな(笑)真田さんは特別出演ですし、冒頭すぐに切腹なので出番はあまりないです。伊右衛門は歌舞伎では色悪というキャラに属すだけに、佐藤浩市の伊右衛門はエロかっこいい(^^;。身ごもったと告げるお岩に、「本当に俺の子か?」と言うのなんて、典型的駄目男じゃないっすか(笑)
 お岩は、高岡早紀。なかなか良かったです。恐怖心というよりも、あの復讐@討ち入りは笑っちゃったけど(^^;。宅悦は六平直政さんでぴったりというイメージ。お岩に対するいやらしい態度とかがぴったり(笑)忠臣蔵部門(?)では、大石が津川雅彦。なかなかはまっていたと思います。遊興三昧なシーンははまり過ぎだし(笑
 そして、伊右衛門を好きになってしまう吉良家家臣孫娘の姫が荻野目慶子ですが、ここの家の顔面白塗り人間がこの映画の中で一番怖かったです(苦笑)何よりも、渡辺えり子の白塗り眉無しが何よりも怖い!!!で、吉良家と近づける代わりに姫と結婚する取り交わしをした伊右衛門ですが・・・ここからある意味笑いのツボの連続かと(笑)
佐藤浩市の白塗りメイクと討ち入りに乱入のお岩に大爆笑!!
 ここの家の人間が白塗りだから婿殿も白く塗られてしまうんでしょうか?!ちゃんと歌舞伎みたいなメイクをすればいいんだろうけど、顔面だけ白くて眉毛くっきり&口紅で・・・。彼はたらこ唇系だからなんとなく「笑うせぇるすまん」「トランプマン」みたいな(笑)ラストまでほぼこの顔だから、ファンにとっては苦痛かと(笑)←きっと本人も嫌に違いない・・・。でも、大石を殺そうとしていたのに、討ち入りに本当は加わりたかったんだ・・という琵琶の音色が切なかったです・・・。
 そして、その例の浅野家家臣が姫の恋路の邪魔になるお岩にお産に良いからと騙し薬を飲まされたために(はずみだけど)死んでしまったお岩が、恨みを晴らすために、討ち入りの時、幽霊となってその家臣を殺すのですが・・・・もうここはコメディじゃないかと・・・(苦笑)

 と意外な笑い要素があったものの、面白い作品でした。おすすめです!
忠臣蔵外伝 四谷怪談(期間限定) DA-1303
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