みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
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『オペラ座の弁慶 團十郎・海老蔵 パリに傾く』

2007年06月10日 | テレビ
 6月8日(金曜日)、NHK総合プレミアム10で成田屋のパリ・オペラ座の公演のドキュメントが放送されました。5月には舞台の模様が教育テレビで放送されましたが、今回はオペラ座で『勧進帳』が演じられるまでの過程を追っていて、こちらはなかなか面白かったです。ちなみに公演の感想記事はこちらからリンクしています。

 西洋クラシックの劇場、オペラとバレエの殿堂オペラ座で歌舞伎を行うというのは、やはり大変なことだと思います。オペラ座はバレエダンサーが跳躍したときの効果のために舞台に5度の傾斜がついているのですが、日本の舞台は平ら。上へ上へと飛ぶ西洋の踊りと、日本の芸能の基本的なすり足歩行の違いというか、身体の使い方の違いというものを感じました。あと、個人的にはお囃子の響き方も気になったのですが、鏡板というか・・・松羽目を布ではなく板にするなどの工夫をされていたのですね。その松の絵を新しく描くということで、團十郎と海老蔵親子のこだわりが感じられ面白かったです。海老蔵がダメだししていたあの向かって左側の枝は確かに「折れちゃった」感じですね・・・。他にも花道の使い方をめぐってはスロープを使って客席に下りて六方をするという海老蔵のこだわりも感心しました。たしかに團十郎さんの言うとおり「スロープ怖そう!」と思いましたし・・・。実際の映像の迫力といったら!!!特に彼の目は生まれながらの歌舞伎役者だなぁといつも思いますが、改めて思いました。
 でもこの親子ダブルキャストの『勧進帳』見てみたいですね。

 そしてオペラ座はやはり雰囲気ありますね。本当に怪人がいるみたいです。楽屋などで鼓のお調べしているのが聞こえてくると不思議な感じです。相変わらず傳左衛門さんは打つときの手首が柔らかいなぁと参考になります。

 あと、オペラ座で歌舞伎も初でしょうけれど、ラジオ体操も初めてだろうなとくだらないことも思ってしまいました。。。。