みゆみゆの徒然日記

日本の伝統芸能から映画や本などの感想、
心に留まった風景など
私の好きなことを綴っているブログです♪

白洲正子 『お能の見方』

2007年09月11日 | 本・マンガ
 最近書店ではやたらと白洲次郎・正子夫妻関連の著書(特に次郎氏の方?)が多く並んでいる気がします。自らもお能を舞った白洲正子の言葉は説得力がありますし、改めてお能の魅力に気づかされます。

 この本はお能の見方といっても、「こうして見なさい。」という堅苦しいものでもなく、心で感じることの大切さ、純粋に能の美しさを伝えてくれます。たしかにそうかもしれません。ただ単に「綺麗だなぁ」と思う見方もありだと思います。

 あと、この本は写真も多く掲載されています。主な演目も舞台写真であらすじが説明されていますので、なんとな~く眺めるのも良しだと思います(笑)昔の名人たち(故人)の写真もあり、想像をめぐらすのもよし。あの人、若いなぁ・・と思うのも?!(^^;。

 あと、囃子方についてのコメントも面白く拝読。シテ、ワキ、地謡、囃子方それぞれの楽器という個人的な存在が孤立することによって、互いの力が均等することで付き合っている。だから「危機の芸術」といえると。


 私なんか・・・いつも・・・危機だよ・・・・(^^;。今はぺーぺーなので、均等じゃなくて私がリードしていただいて、必死についていくという。。。(もしくは突っ走ったところは、ついていってもらっている・・・・。)でも、その危機から脱して「ぴたりと嵌る」と物凄く面白いのですよね。真の意味の「危機の芸術」に近づけるように・・・がんばります(^^;


 私は「見る」より「やる」方が先になってしまいましたが(笑)初めて「お能」を見に行った時は、先生に「どういう格好で行くべきですか?」とか質問してしまったし、少しかじったことがあるけどやはり、「難しい」んじゃないかと思っていました。まあ、今も難しいなと思うのですが、最初に見た公演が解説付きでしたし、分かりやすかったので・・・・今に至ることができたのかなと思います。
 私は感性も大事だけど、ある程度のあらすじと謡本があれば目を通すなどすることも大事かなと思います。でも、一番大事なのは、やはり感性なのかなぁ・・・。

 いろんな「見方」があっていいと思いますが、最低限のマナーは守って見てくださいね、と以前隣に演能中におしゃべりする、注意しても止まらないおばさん軍団に遭遇してしまった私は思います。(能に限ったことではないのですが・・・・。)

『The Phantom of the Opera』

2007年09月11日 | 音楽
 予告通り(?)、本日のミュージカルCD書き直し(聴きなおし)祭りのお題は『オペラ座の怪人』です。四季ファンの方にはすみませんが、今回は1986年ロンドン初演時のオリジナルキャスト版を紹介させていただきます。実はこれが一番好きかもしれません(笑)本場のミュージカルは見たことないですし、四季版3バージョンとこれと映画版しか聴き比べていないのですが・・・(苦笑)

 キャストは、ファントム=マイケル・クロフォード、クリスティーヌ=サラ・ブライトマンという初演のキャスト。サラ・ブライトマンは当時このミュージカルの作曲家でもあるアンドリュー・ロイド=ウェバー氏と結婚していたというから驚きです。また彼女がクリスティーヌ役になった経緯については、かの方に「リアル怪人だよ。」と思ったのは、きっと私だけではないはずです(^^;。

 このファントムはいかにもおどろおどろしい怪人というイメージがあります。歌唱力についてはノーコメントでお願いしますが(苦笑)、CDでもその豊かな表現力が伝わってきます。クリスティーヌのサラ・ブライトマンはとても素敵ですね。ま、ラウルは普通かな~。全体的にもとても良いと思います。

 四季のミュージカルを見て、山口さんのファントムのCDを聴いてから、こちらを聴きました。四季の日本語歌詞もよいのですが、やはりオリジナルの原語の意味=本当の意味(?)が分かると感動がさらに深まります。歌詞カードを読みながら聴いて「本当はこういう意味だったのかぁ・・・」ということもあり、オリジナル版が好きだったりします。英語が苦にならない人はぜひ比較して聴いてほしいです。映画版もほとんど歌詞が一緒のはずです・・・・。

 
また別バージョンも書く予定です。